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この本から学べるポイント
- 1:努力よりも経験
- 2:努力しなくても楽しく生きていける
- 3:長生きしたければ努力するな
福岡県にお住いのペンネームこさぐりぼんさん58歳男性(職業:公務員)から2021年1月頃に読まれた努力不要論を読まれたレビューになります。
努力不要論の内容
1 「努力すれば報われる」は本当か?「努力は報われる」は半分本当である。 2 努力は人間をダメにする。無駄な努力。 3 そもそも日本人にとって努力とは何か? 4 努力が報われないのは社会のせい? 5 才能の不都合な真実。努力が報われないのは誰かのせい? 6 あなたの才能の見つけ方。才能の壁にぶつかったらどうすればよいか? 7 意志力は夢をかなえる原動力。 8 努力をしない努力をしよう!長生きしたければ努力はするな!
努力不要論の著者について
著者:中野信子
1975年生まれ。東京都出身。脳科学者、医学博士。東京大学工学部卒業。フジテレビ「ホンマでっか!TV」に出演。
努力不要論本の要約
この本から学べるポイント
- 1:努力よりも経験
- 2:努力しなくても楽しく生きていける
- 3:長生きしたければ努力するな
努力とは何か、努力は必要なのか、努力の仕方はどうすればよいかなどを脳科学の視点から考えて、努力をすることにより自分のモチベーションは高まるのか、明るい将来があるのかを考えさせる内容です。努力というと普通の人は、苦労した分だけ成果出る、と思い込んでいるのではないか?「苦労すること=努力」ではない。真の努力というのは本来、成果を出すために必要な①目的を設定する、②戦略を立てる、③実行する、という3段階のプロセスを踏むことです。どれを間違っても成果は出ません。
努力よりも経験
才能をどうとらえるかによるが、年齢を重ねることで伸びていく能力もあり、衰えていく能力もある。例えば基本的な身体能力は、20代以降はどうしても衰えていく。老眼などで目も悪くなってくる。骨も弱くなる。白髪増える。髪が抜けて剥げてくる。しかし、知識の深度や経験値からくる判断能力、意思決定力のようなものはも伸びていく。これは鍛えることもでき、鍛えつづけることができる。年代別に得意なこと、不得意なことがある。
努力しなくても楽しく生きていける
そもそも、なんの努力をしなくても、幸せに生きている人はいます。MAO(モノアミン酸化酵)という物質があります。ドーパミンとかセロトニンとか脳内で動いている神経伝達物質、モノアミンと呼ばれる物質です。では、セロトニンが多い人と少ない人とはどう違うのか。これは、多い人の方がいつも安心していて、やる気があって、幸せということになります。つまり、努力しなくても楽しそうに生きている人は、生まれつき決まっています。
長生きしたければ努力するな
戦国武将で長生きした人たちに今川氏真(77歳)、島津義久(79歳)、武田信虎(81歳)、宇喜田秀家(84歳)、松平忠輝(92歳)がいます。彼らに共通する点は争いに敗れ、余生を細く長く生きた武将です。彼らの例を俯瞰すると、長寿の秘訣は、戦わないこと、無駄な努力をしないことでしょう。あるオーストラリアの女性によれば、人間は死の間際になると自分の人生を振り返って後悔を口にするそうです。口にされた後悔に中で最も多かったのが「あんなに一生懸命に働かなくてもよかった」「もっと自分を幸せにしてあげればよかった」ということです。
努力不要論を読んでの感想やレビュー
地球上で最も早い男といえば「ウサイン・ボルト」がいます。彼のように速く走れるようになるために一生懸命に練習すれば誰でも早く走れるようになるというのはあり得ない。ボルトにはボルトしかない才能があります。しなやかで強靭な筋肉、早く走るたの骨格は普通の人にはありません。結論からすれば、才能は遺伝的に決まっています。つまり、「努力は報われる」はウソ、ということです。私が努力するなら、自分の身体能力、知的能力、経済的地位などの諸条件を色々考えてから努力しなければならないと思いました。
努力不要論がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 努力しても意味がないと思う人
- 完璧主義な人
- 他人と比較する人
- すぐに結果を求める人
- 本当はやりたいことでない努力
"1「努力しても意味がない」この人は努力しなければならない場面で「自分は努力しても無駄だ」と思っているためやる気が出ない。 2「完璧主義」完璧主義の人は理想が高いゆえに、計画が多少ずれてしまった場合に挫折する傾向にある。 3「他人と比較する」仕事ができる人を見て「才能があるから自分は何をしても無駄だ」と諦める。
4「すぐに結果を求める」 努力するのが嫌でとにかく早く結果が欲しい人。 5「「本当にやりたいことではない努力」自分の意志ではなく他人から強要されたりしている場合。"
努力不要論をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 受験勉強の人
- スポーツをやる人
- ダイエットしたい人
- 歌が上手くなりたい人
- パソコンのタイピングが上手くなりたい人
そもそも努力というと「時間をかける」「身体や精神に負担をかける」などのイメージがあります。本人は「頑張っている」「良いことをしている」「目標に近づいている」と自分に言い聞かせることで自ら洗脳されていく。努力いている自分と思っている人は中毒性の高いものです。「自分はこれだけ正しいことをしたんだから絶対にうまくいく」といういい訳してしまう。これは無意識うちに脳が働いている証拠です。つまり、努力は人間をダメにしてしまう恐れさえでてきます。自分を冷静に見つめ努力そのものを楽しくしようとい考え方が必要です。