ご紹介する本
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのか
ジャンル: 社会・政治, 社会学
著者: 小宮信夫
出版社: 青春出版社
発売日: 2015/6/2
本の長さ: 176ページ
この本から学べるポイント
- 1:マスコミで毎日のように報道される凶悪犯罪でも無関係の通り魔的な事件が頻発していて、自分自身もいつ被害に遭うかわからないです。この本を読んで外出したりするときも危険な場所はさけています。
- 2:ほとんどの犯罪者は犯罪が成功しそうな場所でしか犯行を行わない。そのためただ漠然と景色を眺めるのではなく、景色にどれぐらい危険な要素があるのか見抜く読解力を身に着けることが大切なのが理解できたのです。
- 3:犯罪者は入りやすい場所や見えにくい場所を物色して犯行に及ぶということです。
兵庫県にお住いのペンネームよしおさん65歳男性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2022年2月頃に読まれたなぜあの場所は犯罪を引き寄せるのかを読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのかの内容
日本でも凶悪犯罪が起きているが、従来の考えでは犯罪を犯しそうな危ない人に着目して、危険人物に近づかないようにするのが防犯対策と考えられてきました。
この本では著者は、人ではなく場所に注目して犯罪を誘発する場所というものがあり、イギリスでは「犯罪機会論」とういう理論が研究されていて、前もって犯罪が起きそう
な危険な場所をしることで、犯罪被害を防ごうという考えで執筆されています。この理論を知ることで、特に女性やこどもを犯罪から守ることができるようになります。
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのかの著者について
著者:小宮信夫立正大学文学部社会学科教授で、ケンブリッジ大学で犯罪学を研究し、法務省や国連アジア極東犯罪防止研修所を経て、現職についておられ、全国の自治体や教育委員会で
防犯アドバイスを行っておられます。
Youtube
よむタメ!vol.514『なぜ「あの場所」は犯罪を引き寄せるのか』小宮信夫
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのか本の要約
この本から学べるポイント
- 1:マスコミで毎日のように報道される凶悪犯罪でも無関係の通り魔的な事件が頻発していて、自分自身もいつ被害に遭うかわからないです。この本を読んで外出したりするときも危険な場所はさけています。
- 2:ほとんどの犯罪者は犯罪が成功しそうな場所でしか犯行を行わない。そのためただ漠然と景色を眺めるのではなく、景色にどれぐらい危険な要素があるのか見抜く読解力を身に着けることが大切なのが理解できたのです。
- 3:犯罪者は入りやすい場所や見えにくい場所を物色して犯行に及ぶということです。
未来の犯罪を予測する犯罪機会論をベースとして、防犯につなげようとする書籍で、犯罪の原因を人より場所に注目してわかりやすく説明しています。著者は犯罪を起こそう
とするものは、行き当たりばったりに犯行に及ぶのではなく、犯罪が成功しそうな場所を選んで実行するのであり、あらかじめ危険な場所を回避することで犯罪被害者になるのを防ぐことができます。具体的な場所として、通学路、住宅街、公園、商店街などから危険な場所と安全な場所をイラストで示し説明しています。
マスコミで毎日のように報道される凶悪犯罪でも無関係の通り魔的な事件が頻発していて、自分自身もいつ被害に遭うかわからないです。この本を読んで外出したりするときも危険な場所はさけています。
ガードレールがある歩道は、車を使った犯行をやりにくいし、植え込みのある歩道も誘拐しにくい。その反面ガードレールのない歩道で現実に女性が誘拐されています。
つまり犯罪者は確実に場所を選んでから犯行に及んでいるのです。つまり場当たり的に実行するのではなく、計算してから実行しているのでそのような場所を避けたり、警戒
することで犯罪を予防することができるのです。世の中が荒みつつあるのでこのような思考を持つことがまずます必要になります。
ほとんどの犯罪者は犯罪が成功しそうな場所でしか犯行を行わない。そのためただ漠然と景色を眺めるのではなく、景色にどれぐらい危険な要素があるのか見抜く読解力を身に着けることが大切なのが理解できたのです。
兵庫県で起きた公園の女児誘拐事件は、遊具はありましたがフェンスが設置されていなかったです。そのため、犯罪者は子供に近づきやすく入りやすい場所だったのです。
もしこの公園にフェンスがあれば、被害を防げた可能性が高いのです。イギリスの公園などでは遊具は1か所に集めて、その周囲をフェンスで取り囲むようにしています。
そのことで公園から子供を犯罪者に連れ去られないようにしているのです。この本を読むまでそういう視点で、公園を見たことがなかったので勉強になっています。
犯罪者は入りやすい場所や見えにくい場所を物色して犯行に及ぶということです。
心理的にみえにくい場所というものがあり、「割れ窓理論」として知られています。つまり窓が割れていても誰も関心を持たないので犯罪者に目をつけられやすいのです。
犯罪者はこのような乱れを見逃さず、「犯罪が起きても通報されないだろう」「犯罪を止めようとするものはいないだろう」などと考えて犯行に及ぶのです。現実に日本でも
ゴミや落書きの多い場所で女児誘拐事件や女性刺殺事件が起きていて、秩序の乱れがあれば犯罪者はそこにつけこんでくるのです。
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのかを読んでの感想やレビュー
私自身、これまで凶悪犯罪を防ぐには怪しい人物を避けることが第一と考えていて、場所に注目したことなどなかったのです。しかし犯罪者は犯行を犯しやすい場所を選んで
実行いていることをこの本を読んで理解できたのです。犯罪機会論というのは、日本ではあまり知られていなくて、こういう視点から実際の事件を説明されることもなかった
と思います。イラストで危ない場所をあらわして、説明しているのでわかりやすく目から鱗が落ちる思いです。
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのかがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 頭が固い人。
- 新しいことを頭から否定する人。
- あまり深く考えない人。
- なし
- なし
誰もが犯罪被害者になる可能性があるので、すべての人におすすめしますが、頭が凝り固まった人は受付ない可能性があります。また新しい考えを調べもせずにすぐ否定する
かたや人の意見を聞かない方などにもおすすめしないです。そういう方に説明しても、反発するかバカにしてくるかで不快な思いをするからです。しかし人は考えを改めること
ができるので、あとから考えを変えたら、親切にじっくり説明してあげるといいのです。現実に役に立つのです。
なぜあの場所は犯罪を引き寄せるのかをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 小さな子供がいる家庭で、危険な場所を子供教えることで、被害者にならないようにすることができます。
- 女性にもおすすめで、犯罪機会論をしることで犯罪が起きそうな場所を歩いたり近づかないようになります。
- 学校の先生におすすめで、犯罪が起きそうな場所を生徒に教えることで危険を回避できます。
- 治安を守る警察官にもおすすめで、職務に非常に役立ちます。
- 民間の警備員もこの本を読むことで、職務に役立ちます。
これまで犯罪被害者にならないようにするには、危険な人物に近づかないという人に着目することが中心でしたが、外見からは危険人物を見抜くのは難しく場所に着目した
犯罪機会論は、あまり日本でも伝えられていなかったのです。しかし、人より場所はわかりやすく、外観から危ない場所というのは一目瞭然で非常に見分けやすいのです。
だからこどもたちにも教えやすく、イラストや動画などで啓蒙することで少しでも犯罪被害者が減るといいと思っています。また犯罪者はしっかり考えて計画して犯行に
及んでいるので舐めるべきではなくこちらも犯罪者に思考を知って行動する必要があるのです。