ご紹介する本
ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理
ジャンル: 社会・政治, 社会学
著者: 宮路秀作
出版社: 大和書房
発売日: 2022/10/8
本の長さ: 272ページ
この本から学べるポイント
- 1:フィンランドの産業
- 2:フィンランドの取り組み
- 3:ロシアとウクライナの問題による農業の影響
大阪府にお住いのペンネームエイジさん48歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2022年10月頃に読まれたニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理の内容
地理学と歴史をもとに世界情勢を丁寧に書かれた本です。この本では、世界情勢、農業、製造、エネルギー、環境問題をテーマに地理学の観点から見るとこうなるという説明がされています。歴史は「解釈」があり、地理学には「事実」があります。地理学を理解したうえで歴史を学ぶことでより理解が深まります。ロシアとウクライナの問題、それによって各国ではどのような影響を受けるのか、各国ではどのような対策を立てているのかを地理学の観点から丁寧に説明されている本です。
ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理の著者について
著者:宮路秀作代々木ゼミナール地理講師、コラムニスト。現代世界の「なぜ」を解き明かす授業が好評。YouTubeチャンネルでも地理教育の重要性を発信中。
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ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理本の要約
この本から学べるポイント
- 1:フィンランドの産業
- 2:フィンランドの取り組み
- 3:ロシアとウクライナの問題による農業の影響
地理学は現代世界を学ぶには最適な学問です。地形や気候といった自然現象を理解し、その中で人間がどのように生活しているのか、その環境ではどのような農業、鉱工業が適しているのか。近隣諸国との関係性にどのような形で影響するのかなどを様々なテーマに沿って説明されています。地理学は知識が増えれば増えるほど理解が深まり面白くなる学問なので、この本をきっかけに地理学という学問に興味を持ってもらえたという事が書かれております。
フィンランドの産業
フィンランドの人口は約550万人、森林面積が国土の約73%を占めています。豊富な森林資源を活用した製紙業やパルプ業といった産業、それに付随した機械製造業など、森林関連産業が国の経済を支えています。こうした産業構造にIT産業が加わったのが、東西冷戦が終わった1990年代です。最大の輸出先であったソ連への輸出が激減し、林業一辺倒からの脱却を図りました。フィンランドは100年に及ぶ通信産業の歴史を持ち、その中で国際競争力をつけてきた実績が実を結びました。現在では林業とIT産業が経済を支えています。
フィンランドの取り組み
北ヨーロッパの国々では寒冷な気候環境下にあるため、通信インフラの整備、点検には苦労します。その為無線で結ばれるインターネットの利用が早い段階から進んでいました。90年代にはIT産業に力を入れ始めましたが、フィンランドのIT産業発展の特徴は産官学共同が挙げられます。政府が研究開発費の負担を増額したことで、IT産業の研究開発に力を入れたこと、それを支える人材育成も同時に行ったことが産業発展の要因になっています。今まであまり馴染みがなかったフィンランドの取り組みにとても興味を持ちました。
ロシアとウクライナの問題による農業の影響
2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まりましたが、この両国は小麦の生産、流通が盛んな国であり、世界の小麦市場に多大な影響を与えています。この両国にとって大きな輸出先はエジプトです。エジプトはウクライナ侵攻が発生してから小麦の安定供給を目指し、アメリカやインドからの輸入を増やし埋め合わせをしようとしました。しかし、アメリカやインドにも国内の事情があり困難な状態にあります。日本の主な小麦の輸入先を考えるとすぐには大きな影響はないと思われますが、国によっては大幅な価格高騰に繋がり国内の反乱につながることもあるそうです。
ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理を読んでの感想やレビュー
「地理学」に関する本を初めて購入したのですがとても分かりやすく、今まで読んだ本と比べて、違った視点で解釈することができました。歴史に関する内容ですとより深く理解できるという印象ですが、地理学の視点で見ると幅広く理解ができるという感じがしました。「地理学」の視点で農業や産業、エネルギー問題など様々な分野について解説されているところが分かりやすくて興味深いなと思いました。今まで関心がなかったことについても目を向けるきっかけになりました。
ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- ニュースをあまり見ない人
- 違う分野を勉強したい人
- 地理に興味がない人
- なし
- なし
基本的にはすべての人におすすめですが、あまりニュースを見ない人にはあまりお勧めできないかなと思います普段ニュースをよく見る人にはより理解を深めるためにおすすめできますが、あまり見ない人には分かりにくいかと思います。違う勉強をしたい人には、別の方向性で学んでいけばいいかと思いますし。内容としてはとても分かりやすいので、興味が持った時にこの本を見ていただけたらと思います。普段のニュースと並行して読むとより理解が深まるかと思います。
ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- ニュースをよく見る人
- 幅広く勉強したい人
- 地理の勉強を始めたい人
- なし
- なし
普段見ているニュースを「地理学」の観点で見ると、もう少し幅広く見ることができるのではないかと思います。この問題がどのような形につながっていくのか、どこに影響が出てくるのか、普通に見るよりも広い視野で見ることができると思いますし、より深く理解することができるかと思います。今までと違った視点で物を見るには、この本はかなり参考になるかと思います。「地理学」の観点から、世界情勢や農業、産業、エネルギーなど様々な問題点が丁寧に書かれていますので、とても分かりやすく視野も広がるかと思いますのでとても勉強になる本でした。