ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:50代からも自分の心持ちで楽しくなるという事
- 2:自分のアイデンティティを持つ事
- 3:節度ある雑談力を持つこと
茨城県にお住いのペンネームちゃんろくさん49歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2022年10月頃に読まれた人生は「2周目」からがおもしろいを読まれたレビューになります。
人生は「2周目」からがおもしろいの内容
50歳から始める「知的向上感」の育て方について書かれている本です。人生100年時代と言われる今日、50歳からの人生をどのように生きていくか、今まで他人との競争により高めていく向上心を持って生きていた「1周目」とは異なる視点で、50歳から新たに挑戦する「2周目」は、向上心ならぬ「向上感(自分の中にある審美眼によって自分を高めていく)」をもって生きていこうというものです。向上感が高まれば自分なりの基準が形成され、自分で自分を正しく評価でき、より人生を豊かにすることができるという指南書です。
人生は「2周目」からがおもしろいの著者について
著者:齋藤孝さん
教育学者。東京大学法学部卒業。現在は明治大学文学部教授。教育番組や情報番組等にも出演。「声に出して読みたい日本語」等、様々な著書がある。
人生は「2周目」からがおもしろいのYoutube
「人生は「2周目」からがおもしろい」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「日本最強の読書録 - Atsuko Strongest」チャンネルで紹介されているので良ければ合わせて見てみてください。f
人生は「2周目」からがおもしろい本の要約
この本から学べるポイント
- 1:50代からも自分の心持ちで楽しくなるという事
- 2:自分のアイデンティティを持つ事
- 3:節度ある雑談力を持つこと
40から50代の迷える中高年世代に向けた指南書です。仕事や子育てが一段落し、さて自分はいったいこれからどのように生きていこう…と考え始めた人におすすめの書籍です。こうあるべきである、といった押し付けではなく、こんな考え方もありますよという感じで優しく平易に書かれています。今までにたまった心の重しを取り除き、自分の新しいアイデンティティを形成することで節度ある人間関係や金銭感覚を学び、好奇心を持ち続けて50歳からの2周目を明るく楽しく生きてゆこう、という本です。
50代からも自分の心持ちで楽しくなるという事
自分の感情や五感を大切に素直に表現することで、精神が解放されます。そうすることにより満足感と幸福感が満たされるという事です。些細な事で良いので、ちょっと運動を始めてみる、芸術や文化に触れてみる、マイブームを見つけてみる、当たり前のことをありがたいと思う、などです。探してみると様々ありますが、大事なのはそれによって自分の心がかきたてられるかどうか、そこから心に豊かさやゆとりが生まれるのだと学びました。
自分のアイデンティティを持つ事
今まで地位や肩書などで分類・固執していたことから離れて、個の自分として今後どう方向づけていくかを考えることです。他者承認から自己承認へとシフトすることの重要性を述べています。この思考のチェンジは女性より男性の方が難しいようですが、2周目を有意義に過ごすためには必要不可欠な事だそうです。負けたくないという小さな自我から離れて、相手に感心した時は素直に称賛することが、自分にとっても良い事なのだという事を学びました。
節度ある雑談力を持つこと
50歳を過ぎると、今までの定義が通用しなくなることが多々あります。見た目も体力も若い頃より衰え、皆一様に同じになってゆくので、個々人の内面が重要になってきます。想像力をもって先回りして考え、行動する。人として節度のある関係・距離感を保ち、落ち着いた印象を相手に与えることが大事だと述べています。そして雑談にも肩に力を入れずに突き詰めず、緩さと心地よさを積み重ねることで相手との間に安心感と信頼感を生み出すという事を学びました。
人生は「2周目」からがおもしろいを読んでの感想やレビュー
齋藤さんの本は分かりやすくてためになるのでよく読んでいます。ありふれたセカンドライフに関する本かと思いきや、すごく大それたことをしなくても自分がちょっと物事の視点を変えることで第二の人生も変えられるのだなという事が分かりました。ちょうど自分もこの世代にあたり、読んでいて共感・実践できることが多かったので勉強になりました。同世代の方のはもちろん、将来に漠然とした不安を持つ方々にもぜひ手に取っていただきたい1冊です。
齋藤孝先生の『人生は「2周目」からがおもしろい』を読んだ。私も長く続けた仕事を辞めてモチベーションを失ったまま自分の存在意義を見失うアイデンティティクライシスに陥っていた気がする。これからは齋藤先生の言われるように美意識を高めて自然に自分の行動を律していかなければならないかなぁ。 pic.twitter.com/rCVoiU00vb
— 編み猫よしお (@aminekoyoshio) January 5, 2023
産経デジタル版
かつて人生50年時代から100年時代へ、📖売れているらしいです「人生は2周目からがおもしろい」
私も「想像していたより悪くは無いな」と‥!
12万キロ今乗っている車も昔と違って性能も耐久性も数段アップして、でもメンテナンスは必要です。😁次週関ジャムいいね一杯ですakaneさん! pic.twitter.com/RCDjhTZ8zr
— @ヒロユキmanman (@hiroyukimanman) October 24, 2019
人生は「2周目」からがおもしろいがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 今、悩みがない人
- 今、人生を特によくしたいと思わない人
- 指南書が苦手な人
- なし
- なし
基本的にすべての人におすすめですが、日々何も考えることなく目的もなく、ただだらだらと生活している人には読んでも響かないし、途中で飽きると思います。他人からこんな方法もあるよと言われても受け入れられない人にもおすすめできません。今の状況に満足していて、特に信条を変えたくはないという人にとっても、読む必要がないかもしれません。今までの人生の中で、向上心がなかったという人にもあまり読む意味がないかと思います。
人生は「2周目」からがおもしろいをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 第2の人生をどう生きるか考えている人
- 今の自分に自信がない人
- これからの自分を変えたい人
- なし
- なし
この本はこれからの自分を何か変えたい、どうにかしたいと真摯に悩んでいる方に読んでもらって、何かしらの解決策を見つけてもらいたいと思うので。今の自分がまさにそうだったので、ぜひこの3つのポイントに該当する方に読んでもらいたいです。人生100年時代となってしまった今日、残りの半分を今の延長で過ごしてしまってよいのか、このままでは嫌だという気持ちが少しでもあったなら、今がこの本を読むチャンスだと思います。たとえ大きな変化がなくとも、この本を読んだだけで今のもやもやした気持ちがすっと軽くなり、50代からの自分の人生を前向きに捉えることができると思います。