ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:1つのものにのめりこむことは決して悪いことではないということ
- 2:人は1つのきっかけで人生が大きく変わるということ
- 3:親として、子供にしてあげられることは何なのか
群馬県にお住いのペンネームなかまいさん50歳女性(職業:会社員・職員(非正規雇用)?)から2021年3月頃に読まれた星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之を読まれたレビューになります。
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之の内容
プラネタリウム・クリエイターとして活躍する大平貴之さんの、子供時代~現在の活動を紹介した本です。大平さんがどんな子供だったか、プラネタリウムに興味を持ち、自分で作り始めたきっかけは何だったのか、そして大平さんの今の夢・目標は何か。好きなもの、好きなことに夢中になることの素晴らしさを、私たちに教えてくれます。わかりやすいやさしい文体で表現されているのでとても読みやすいです。また、子育て中の親御さん世代の方にもお勧めの一冊です。
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之の著者について
著者:楠章子
1974年生まれ、大阪府出身。梅花女子大学児童文学科卒。現在東北芸術工科大学客員教授。児童向けの作品を多数執筆。
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之のYoutube
「星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「DOCUMENT [ドキュメント]」チャンネルでご本人のインエタビューが紹介されているので良ければ合わせて見てみてください。
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之本の要約
この本から学べるポイント
- 1:1つのものにのめりこむことは決して悪いことではないということ
- 2:人は1つのきっかけで人生が大きく変わるということ
- 3:親として、子供にしてあげられることは何なのか
プラネタリウム・クリエイターとして活躍する大平貴之さんの、子供時代~現在の活動を紹介した本です。実験が大好きだった大平さんは小学生のころいじめられっ子でしたが、蛍光塗料で自作した「プラネタリウム」を友達に見せたことで少しずつ仲間ができ、そこからプラネタリウムにどんどんのめりこんでいきました。1つ完成させてもそれに満足することなく常に上を目指す大平さんの生き方、考え方が、我々に一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。
1つのものにのめりこむことは決して悪いことではないということ
よく「そんなことばかりして」とか「もっと違うこともやってみたら」などと言ってしまいがちですが、1つのものにのめりこめるということはある意味才能だと思いますし、それを極めれば将来の夢にもつながるかもしれません。何よりのめりこめるものに出会えるのもそうそうあることではないように思います。何にも興味を持てないより人生がずっと豊かになります。それがたとえ短期間で終わったとしても、経験はきっと将来の糧になると思います。
人は1つのきっかけで人生が大きく変わるということ
大平さんはプラネタリウムを作って友達に見せることで自分の居場所を見つけることができました。また、極めたいと思える、将来の夢・目標も見つけることができました。それはある日蛍光塗料を入手したことがきっかけでした。些細なことで人生が大きく動いたという話はたまに本やテレビで見聞きしますが、今まで自分には縁のない話だなあと思っていました。しかし、何事も考え方次第で何かのきっかけになり得るのだと、自分にも何だか希望が持てそうな気がしてきました。
親として、子供にしてあげられることは何なのか
大平さんは化学の実験が大好きな子供でした。お母さんも、大平さんがやりたいことには全面的に協力的でした(薬品を買い与えるときにはひと悶着ありましたが)。親としては、子供には危険な目に合わせたくないというのはごく当たりまえなことですので、少しでも危なそうなことはつい「ダメ」と言ってしまいがちですが、それは子供の成長の芽を摘んでしまうことになりかねません。子供の成長のために親としてできることを考えさせられました。
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之を読んでの感想やレビュー
星や宇宙、プラネタリウムが好きだったので、タイトルと表紙に惹かれて、地元の図書館で借りて読みました。小学生向けの内容でしたので、一気に読んでしまいました。これまで知らなかったプラネタリウムの仕組みをしることができたのはもちろん、クリエイターの大平さんの子供時代、プラネタリウム開発の苦労などの話も知れて、大人の私でも本当に楽しめました。また、自分の子供にも、何か1つでもいいので、好きなこと、真剣に楽しめることを見つけて欲しい、いや、自分自身も、今からでも遅くない、何かに出会いたいと思わせてもらいました。
楠章子さんの「星空をつくる プラネタリウム・クリエーター 大平貴之 文研出版」
周囲の子とうまく関係を結べなかった大平さんにとって、実験は、自分らしくいられる場所でした。
そんな大平少年の応援団は、なんとお母さん。
実験では、火薬が燃えてしまったりと、発明王のエジソンと同じです! pic.twitter.com/OrovBenU2g— 堀米薫 (@dojyoudaijin) August 19, 2020
毎日小学生新聞の作家に聞くコーナーで「星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之 」(文研出版) のことをお話しました☆ 私が持っている赤いのは、お家で楽しめるプラネタリウム、ホームスター 。火星をテーマにしたクラシック マーズです!#星空をつくる pic.twitter.com/pqIbdZhc10
— 楠章子 (@kusskuss5) November 6, 2021
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 既にのめりこめる何かがある人
- がんばっている人を冷ややかな目で見がちな人
- 未就学児
- なし
- なし
基本的にすべての人におすすめですが、既にのめりこめる何かがある人は、この本を読んで影響を受けるということはないと思います。また逆に、何か1つのことにがんばって取り組んでいる人に対して冷ややかな目を向けてしまいがちな人にもあまりおすすめできません。難しい漢字には読み仮名がふられており、小学校中学年以上であれば問題ないと思いますが、低学年だと読めない漢字もあるかもしれません。未就学児にはまだ少し難しいでしょう。
星空をつくる プラネタリウム・クリエーター大平貴之をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 学生
- 子育て中の親世代(特に小学生くらいのお子さん)
- プラネタリウムが好きな人
- なし
- なし
小学生のみなさんには、好きなことにのめりこむことや将来の夢を持つことの楽しさを知ってもらいたいと思います。自分を含め子供を持つ親御さんたちには、子育ての難しさを感じながらも、子供の未来をつぶさないために何ができるのかを一緒に考えたい。それに、自分が夢を持つことも許せるし、未来にも希望を持ちたくなると思います。また、私たちが何気なく楽しんでいるプラネタリウムが、どんな仕組みで星空を作り出しているのか、あの機械を作るのにどんな苦労があるのかを知ると、次にプラネタリウムを訪れたときにはまた違った感覚で鑑賞できると思います。