ご紹介する本
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか
ジャンル: ノンフィクション, ビジネス・経済
著者: 永濱 利廣
出版社: 講談社
発売日: 2022/5/18
本の長さ: 176ページ
この本から学べるポイント
- 1:企業が育たない理由を学べた
- 2:国が利益を得るには企業の力が必要だということ
- 3:企業は借金をして会社を営業しても利益にならないのであれば、潰れるしかないということ
兵庫県にお住いのペンネームネイさん39歳男性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2022年9月頃に読まれた日本病 なぜ給料と物価は安いままなのかを読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのかの内容
この本は日本の政治体制の問題に着目しつつ、なぜ日本は物価が安く、かつ給料が安いのかという問題に注目している書籍です。そのうえで、問題の本質は政治家が行った経済政策において公共事業や会社にお金を使用して会社の基盤を高めなかったことが問題であると討論した書籍になります。だから企業が育たずお給料も安く、お給料が安くなると消費という方向性においてより安いものを追い求めるため、物価が安いのですというバランスのありようを記している書籍です。
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのかの著者について
著者:永濱 利廣永濱 利廣さんは経済に関する書籍を多数出版していてお金に関する書籍を多数発行している人物で経済というのはどういうものかをせつ目した書籍を多数発行している方です。
Youtube
問題は格差ではない~『日本病』なぜ給料と物価は安いままなのか 第一生命経済研究所首席エコノミスト永濱利廣 経済学者柿埜真吾 憲政史家倉山満【チャンネルくらら】
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか本の要約
この本から学べるポイント
- 1:企業が育たない理由を学べた
- 2:国が利益を得るには企業の力が必要だということ
- 3:企業は借金をして会社を営業しても利益にならないのであれば、潰れるしかないということ
お金の仕組みという方向性において、なぜお給料が上がらないのかという問題について企業が育ってないから、かつ企業に人を雇う余裕がないからという方向性で話をまとめていて、お金を儲けるには国が主体となって企業を支えるべきだったのだけど、なぜか借金をしやすい状況を作り出しただけであるから、企業は借金をしてまで会社を経営しようと思わなかったというような書籍で問題の根本が実は政治家の方向性のミスであるというのがこの書籍の要点です。
企業が育たない理由を学べた
企業が育たないのは、国が支援しなかったからという問題で、国は企業や個人に対して借金をしやすくなるという方針を打ち出したが、この方針はいずれ借金を返す必要がることから、借金をしてまで自分の生活や会社の安定を図ることはないだろう問いのが学んだことの一つ目になります。もちろん借金をしやすくなるという点はよいことなんですが、それは会社を育てるうえで必要であると言い切れないため、場合によっては会社は借金だけを作り潰れるということです。
国が利益を得るには企業の力が必要だということ
企業が育たないと何も国は出来なくなるという問題で、企業を育てるということは税収を増やすということでありつつ、失われたものを取り返す手段でもあるということです。ここで言う失われたものについては信頼の他、個人一人当たりの給料のことで、企業が育てばお給料と日本という国の信頼にもつながるということを学びました。もちろん、企業が育たなかった場合については給料はアップしませんがチャレンジ精神を持てることはよいことなので国がサポートしてくれると企業はチャレンジしようと思えるということです。
企業は借金をして会社を営業しても利益にならないのであれば、潰れるしかないということ
企業は、借金をしてまで会社を経営しても利益にならないのであれば、会社を倒産させるしかないだろうというのがこの書籍で学んだことです。これは当たり前ですが、重要なことで、サポートと借金をして会社を営業するのとでは、サポートをしてもらい借金と異なる形で恩恵を受けたほうが企業は得であるという点です。もちろん小さい会社は借金がしやすい方が良いんですが、問題は返す当てがなければ大きい会社だろうと小さい会社だろうと潰れるしかないというわけです。
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのかを読んでの感想やレビュー
全体的にきれいにまとまっていて、日本政府の経済政策の問題点と良かった点をまとめていて企業側が儲かる仕組みという物をある程度作り出した点は評価するが、それ以上に企業は保守的になっているという点についてその通りであると思えました。つまり、企業側は今の経営に満足してチャレンジ精神もなく、周りと同じことをしているだけにすぎないため、経営においては安定しているでしょうが、利益を大きく得るという方向性においては、チャレンジしないため、今ある資産を食いつぶしているだけだと思えました。
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのかがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 企業経営に興味が無い人
- 今の生活で満足している人
- 企業で働いていない人
- 企業と取引していない人
- インフレはやむなしと考えている人
企業経営に興味が無い人などはまずこの書籍はお勧めできず、かつ今の生活で満足している方についてはこの書籍を読むこと自体が不要でしょう。そして、企業で働いていない人はあまり関係ないお話が多い上企業と取引をして生計を立てていない人の場合も参考にならない書籍です。そして、インフレはやむなしという形で考えている人も根本においてインフレという状態に満足しているため、この書籍を読む必要性が無いということからあえてお勧めしません。
日本病 なぜ給料と物価は安いままなのかをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 経営学を学びたい
- 企業の在り方を知りたい
- 企業の信用と利益を知りたい
- 企業サポートにおける政府の問題点を知りたい
- アベノミクスはなぜ成功と言えるかを知りたい
経営学を学ぶ上で、なぜ会社が育たないかを知ることができますのでお勧めです。無論会社を経営していない人物から見るのもよい点でこの書籍は会社の経営者でない人物においても、この会社はダメだろうなということが分かるというポイントを教えてくれます。つまり、会社がつぶれるという問題点について教えてくれるので会社の仕組みと社会の仕組みを知るにはうってつけです。そのうえで、なぜお給料が上がらないのかというシビアな問題についても企業側にチャレンジ精神が無く、周りと同じことをして満足しているだけだから必要とされていないという方向で解説しているため、企業の在り方も教えてくれます。