ご紹介する本
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略
ジャンル: ビジネス・経済
著者: ・アンドリュー・スコット
・リンダ・グラットン
出版社: 東洋経済新報社
発売日: 2021/10/29
本の長さ: 352ページ
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:年齢に対する私たちの認識を変える必要がある
- 2:人生100年時代を生き抜くために、私たちは常に学び続ける必要があるということ
- 3:これまでの人生は「教育」→「仕事」→「引退」の3ステージに分かれており移行期も明確でした。しかし、これからは明確な移行期が存在しないマルチステージの時代がやってくる
埼玉県にお住いのペンネームシープな枕さん30歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2021年12月頃に読まれたLIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略を読まれたレビューになります。
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略の内容
人生100年時代が到来することを提示した『LIFE SHIFT』の続編で、実際に100年時代が到来した際に私たちはどのような行動をとるべきかが書かれています。世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスについても触れられており、コロナウイルスによって社会の変革を急速に進め、私たちの価値観を変えました。そんななか、私たちがこの100年時代を生き抜くための具体名な手段を6人の登場人物とともに探っていきます。長寿化、テクノロジーの発達、職業人生の長期化、といったことが人生のそれぞれのステージにどのような影響を与えるのか、その変化に我々はどのように対応すべきかが示されています。
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略の著者について
"著者:・アンドリュー・スコット
・リンダ・グラットン"
"・アンドリュー・スコット:ロンドン・ビジネス・スクール経済学教授、スタンフォード大学ロンジェビティセンター・コンサルティング・スカラーである。
・リンダ・グラットン:ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授であり、世界っで最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50では、世界のビジネス思想家トップ15にランクインしており、2018年には安倍元首相から「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。"
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略のYouTube(ユーチューブ)
「LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略」についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「本の要約チャンネル 【最新本と知識をアニメ解説】」がアニメーションで分かりやすく解説しているので是非一度ご覧ください。
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略本の要約
この本から学べるポイント
- 1:年齢に対する私たちの認識を変える必要がある
- 2:人生100年時代を生き抜くために、私たちは常に学び続ける必要があるということ
- 3:これまでの人生は「教育」→「仕事」→「引退」の3ステージに分かれており移行期も明確でした。しかし、これからは明確な移行期が存在しないマルチステージの時代がやってくる
人生100年時代の到来に備えたい人向けの本です。AI技術の急速な発展による職業感の変化、医療の発展による長寿化、一方で企業の短命化の中で私たちがどう時代の荒波みに飲み込まれずに生きていくかが書かれています。また、ライフステージの流動化も進むなかで今の私たちが抱いている固定観念を撤廃することも手助けしてくれると思います。「人生100年時代がくるのは知っているけど、具体名に何をすれば良いか分からず不安」と思っている方に進むべき方向性を示してくれる1冊だと思います。
年齢に対する私たちの認識を変える必要がある
これまでなら60歳で定年を迎えた場合、あと20年も生きれば人生が終わっていた。しかし、仮に私たちが100年生き続けるとした場合、60歳で定年を迎えても私たちはあと40年ほど生き続ける必要がある。また、医療技術等の発達などにより、これまでの60代と70代は同等のものと考える必要がある。企業や国や社会も60歳で定年を迎え、80歳で人生終えるという制度のまま歩みを進めているが、「定年制の撤廃」や「これまで高齢者と言われてきた人たちへの認識の変化」など時代の流れに沿った制度や支援を充実させることが求められるています。
人生100年時代を生き抜くために、私たちは常に学び続ける必要があるということ
この本では、「大人の学習が不可欠になる」ということが再三、書かれています。例えば、誰かに「いまどれくらい健康ですか」と尋ねたとき、「20年前にマラソンを完走したことがあります」と言われれば、ピントのぼけた返事だと思うと思います。しかし、教育について尋ねて、「20年前に大学で経済学を専攻しました」という返事が戻ってきても、たいていの人は納得してしまいます。最近は、ファスティングやマインドフルネスなど健康に関する意識は高まっていますが、「学習」に対してはまだまだ意識が低いといえます。これからの100年時代を生き抜くためには「自分という看板」を高める必要があります。そのときに自分自身の知識をアップデートしていくことが大切と言えます。
これまでの人生は「教育」→「仕事」→「引退」の3ステージに分かれており移行期も明確でした。しかし、これからは明確な移行期が存在しないマルチステージの時代がやってくる
これまでの「教育」→「仕事」→「引退」という3ステージの場合、移行のタイミングがハッキリとしていました。社会規範により、明確な道路標識が用意されていたため、移行を遂げやすかったです。一方で、マルチステージ人生における新しい移行では、そうはいきません。良好な老いを迎えるために自身で考え、移行をしていく必要があります。そのためには自分自身の生産性高めていく必要があります。具体名には、「新しいスキルの習得」、「これまでと全く違う人脈の形成」また、「地域コミュニティへの参加」も大事です。そうして、年齢を重ねるにつれて強化されるタイプの知能を高めていくことが必要です。
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略を読んでの感想やレビュー
"LIFE SHIFTでは100年時代が到来することと、それに伴う自分自身のマインドセットがメインで書かれていました。今回のLIFE SHIFT2ではLIFE SHIFTの内容を踏まえて、「では、私たちは具体的に何をすべきか?」について示されており、100年時代の到来に不安を抱えている人たちにとって安心材料になるのではないかと思います。
私たちは「教育」の期間で学んだことに満足し、それ以降のステージでは何か鬼気迫った機会がなければ積極的に学ぶということを忘れがちですが、それは本当に怖いことだと思いました。組織に属さない働き方も増えてきているなか、自分自身の価値を高めていくために「大人の学び」を行う機会を増やしていきたいと思います。"
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略の口コミ
LIFE SHIFT2/アンドリュー・スコット リンダ・グラットン著
高齢化社会といえど暗い未来ではなく、高齢になっても探求し続け、結晶性知能を育んでいくことで、新たなステージが開ける。
AIの発展が職業に及ぼす影響にも触れているが、冷静に分析されており、好感が持てます。#読了 pic.twitter.com/JamI0ef9T6
— NoF@読書垢 (@NoFuture_NL) March 2, 2022
『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』の前半部分を読みました。
一人一人が自分の未来に責任をもち,主体的に選択していくことが求められる。自動化されない職業でも仕事のあり方は大きく変化すること。学び続けて自分をアップデートしていくことの大事さ。#読書記録https://t.co/FCucSVmuA0 pic.twitter.com/Tldq7DD6zD— 中澤優衣 (@yuimaluco626) February 24, 2022
🟨2022年読書記録⑩
📚LIFE SHIFT 2
〜100年時代の行動戦略
📝長い人生を生きる上で、このままでいいのだろうか?と自問自答していましたが、本書は生き方のヒントをくれました。大人でもどんどん学んで、交流の輪を広げることが大切‼️https://t.co/IhpwxFfZ6n#読書好きと繋がりたい#Lifeshift— ヤマブキ🟨確定申告奮闘中‼️30代から育む健康資産×金融資産 (@yamabuki_days) February 25, 2022
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 今の生活に満足している人
- 自ら学ぶ意欲が低い人
- 自分自身のキャリアについて一生懸命に考えるつもりがない人
- 100年時代と言われても、そんな時代が来るわけがないと思っている方
- 今の自分の考え方を絶対に変えたくないと思っている方
この本は世の中の変化に対し、危機感やワクワクを持ってはいるけど、具体的にどのような行動をすれば良いか分からない人向けの本です。本の中で自分達の認識を変えることも求められますし、これまでの人生を否定された気分になる人もいるかもしれません。なので、変化を積極的に受け入れる土壌がない人には読んでも響かない本だと思います。また、本書は実践編なので、人生100年時代について知らない人にとってもあまりお勧めは出来ないかもしれません。人生100年時代について知りたい人はLIFE SHIFTを読むことはお勧めします。
LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 人生100年時代について聞いたことはあるが、具体的にどうすればいいのか分からず迷っている人
- 自分自身の人生の過ごし方について見直したいと思っている人
- キャリアについて悩んでいる人
- 今の世の中に不安を抱えている人
- 自分の身近なところで世の中の変化を感じいるが、その変化にどのように対応すればよいか分からない人
世の中の変化に気付いてはいたり、何かをしなければならないと思っている人には、世の中がどのように変化していきているか示し、「どう行動すべきか?」、「どう変化を受け入れるべきか?」について具体的に示されているので、良き指南書になると思います。また、自分自身のキャリアについて悩んでいる人についても、現状を正しく理解し、これからどういった方向に進んでいくべきかのヒントを与えてくれる本書は、あなたの選択肢を増やしてくれることに繋がると思います。人は「どうすればいいのか分からない」、「選択肢がない」といった状態に陥ると不安になりやすいので、その不安を和らいでくれるエセンスが詰まっているこの本を読んでみると良いと思います。