ご紹介する本
スマホ脳
ジャンル: ビジネス・経済, IT
著者: アンデシュ・ハンセン
出版社: 新潮社
発売日: 2020/11/18
本の長さ: 256ページ
この本から学べるポイント
- 1:スマホのスクリーンの見過ぎは、精神に悪い影響を与えること
- 2:スマホのアプリには、依存症の仕組みが備わっていること
- 3:スマホの使い過ぎは、記憶力低下をもたらすこと
滋賀県にお住いのペンネームドーパンさん31歳男性(職業:経営者・個人事業主（自営業）)から2022年10月頃に読まれたスマホ脳を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
スマホ脳の内容
現代の私たちの生活に不可欠となったスマホですが、私たちの脳は、スマホにはうまく対応しておらず、依存症になりやすいという内容です。私たちの脳は、古代の狩猟採集をしていた頃から変わっておらず、狩猟採集の時代に適応しているため、スマホを使いこなして、対応することには向いていないようです。またスマホのSNSには、私たちが依存しやすいような機能も備わっており、スマホの開発者は、スマホの依存性の恐ろしさを理解しており、自分の子どもにはスマホを使わせないという話もあります。
スマホ脳の著者について
著者:アンデシュ・ハンセン精神科医で、カロリンスカ医科大学を卒業。現在は、ストックホルムのソフィアヘメット病院に勤務しており、その傍ら、執筆活動を行う。
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【要約】スマホ脳【アンデシュ・ハンセン】
スマホ脳本の要約
この本から学べるポイント
- 1:スマホのスクリーンの見過ぎは、精神に悪い影響を与えること
- 2:スマホのアプリには、依存症の仕組みが備わっていること
- 3:スマホの使い過ぎは、記憶力低下をもたらすこと
スマホの依存性など、デメリットを多めに書いている本です。著者は精神科医で、スマホが脳に与える影響を細かく記載しています。
現代の私たちは、スマホなしの生活は考えられません。1日平均2600回もの回数、スマホを触っているというデータがあります。10分に1回の頻度でスマホを手に取っている計算となります。
スマホのアプリやSNSは、脳科学の研究に基づくと、脳に快楽物質を放出する仕組みを利用して、作られています。
また、スマホのスクリーンを見すぎると、鬱病のリスクを高めるというデータもあり、スマホを使用するうえで注意すべき点も、詳しく書かれています。
スマホのスクリーンの見過ぎは、精神に悪い影響を与えること
現代の私たちは、1日に平均2600回もの回数、スマホを触っています。10分に1回、スマホを手にしている計算となり、現代人は、スマホのスクリーンを1日に平均4時間見ているというデータもあります。そして、若者の2割は、スマホの使用に1日7時間もかけており、スマホ無しの生活は考えられません。
そして、1日に2時間を超えて、スマホの画面を見ると、鬱病のリスクを高めるというデータもあり、スマホの使用時間が多いと、人間の精神に悪い影響を与えます。
スマホのアプリには、依存症の仕組みが備わっていること
スマホのアプリやSNSには、脳科学の研究に基づいて、脳に快楽物質を放出する仕組みが備わっています。脳には、報酬系という仕組みがあり、その報酬系を利用してSNSは開発されています。例えば、SNSの「いいね」という機能は、他者から認められてほしいという人間の欲望をうまく引き出す仕組みを利用しています。「いいね」をたくさんほしいという欲望がSNS利用者にはあり、利用者の快楽物質が最大限に放出されるタイミングを狙って、「いいね」が付与されるというデータもあります。
スマホの使い過ぎは、記憶力低下をもたらすこと
勉強するときに、スマホを傍らに置いておくだけで、記憶力や集中力が低下するというデータがあります。実際にスマホを傍に置きながら、勉強に取り組んだグループと、スマホを置かずに取り組んだグループとでは、知識の定着力や記憶力には、違いがみられました。
また、ものごとを記憶するときには、スマホやタブレットのスクリーンで学習するよりも、紙に字を書いて覚えた方が、記憶力が高くなるという調査結果もあります。勉強するときは、スマホやタブレットは使用しない方がよいそうです。
スマホ脳を読んでの感想やレビュー
スマホの使い過ぎが、精神にとって良くないことは、感覚的には分かっていましたが、ここまで精神に悪影響を与えているとは、知りませんでした。人間の脳の依存する仕組みを上手に利用しており、スマホによって大切な時間を奪われていることが恐ろしくなりました。この本は、脳科学にデータに基づいて、詳しく書かれているので、スマホが脳に与える影響を細かいところまで知ることができます。そして、この本を読んだ後は、スマホの使用は、時間を決めて、ほどほどにしようと思いました。
スマホ脳がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- スマホの依存性をすでに理解している人
- スマホの使い過ぎを特に気にしていない人
- 脳科学に興味がない人
- なし
- なし
基本的にすべての人におすすめですが、スマホが脳に与える仕組みをすでに知っている人や、スマホの依存性に関して理解している人は、読む必要はないかなと思います。この本に書かれていることは、基本的な情報が多いので、すでに分かっている人は、読まなくてよいと思います。またスマホの使い過ぎを特に気にしていない人や脳科学に興味が無い人にもオススメはしません。興味がなければ、読んでも面白くなく、スマホの使い過ぎを問題にしていない人も、内容があまり頭に入らないと思います。
スマホ脳をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- スマホを使いすぎている自覚がある人
- スマホの依存性の仕組みを知りたい人
- 人間の脳とスマホとの関係を知りたい人
- なし
- なし
現代の私たちは、スマホを使用していたら、気づいたら時間が経過していたという場面に多々遭遇します。スマホを見始めると、時間を忘れて見てしまうということですが、それだけスマホは私たちを夢中にさせるという依存性を備えています。脳科学の研究から見ても、スマホには、私たちを依存させる仕組みが多くあるそうです。そのようなスマホが脳に与える仕組みを知らないと、スマホによって、私たちの生活が悪い影響を受けることになってしまいます。また、若者は、スマホによって記憶力や集中力の低下に陥っており、そのことを知らないと、学業にも支障をきたしてしまいます。スマホが脳に与える仕組みを理解すれば、スマホを上手に使いこなすことができます。
