ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:幸せな生活とは何なのかという点
- 2:最悪、定職につかなくてもどうにか生きていけるという点
- 3:支出の抑え方
茨城県にお住いのペンネームヨートさん31歳男性(職業:会社員・職員(非正規雇用)?)から2021年9月頃に読まれた年収90万円で東京ハッピーライフを読まれたレビューになります。
年収90万円で東京ハッピーライフの内容
著者は現在、東京都の郊外で隠居生活をしている方で、週2日の労働、つまり週休5日の生活を過ごしている。現在の日本では週5日の労働が基本となっているのが常識だが、どのようにして週休5日の生活を実現できているのか、著者の実体験が書かれている著書になっている。また、どうして著者が現在の隠居生活にたどり着いたのか、その過程である学生時代や学校卒業後に著者が考えたことや体験などもこと細やかに書き示されている内容となっている。
年収90万円で東京ハッピーライフの著者について
著者:大原扁理
著者は現在30代半ばで年収90万、週休5日の生活を送りながらも、ストレスのない幸せな東京生活を送ることができている方である。
年収90万円で東京ハッピーライフ本の要約
この本から学べるポイント
- 1:幸せな生活とは何なのかという点
- 2:最悪、定職につかなくてもどうにか生きていけるという点
- 3:支出の抑え方
年収90万という低所得で、今の日本で生きることが本当に可能なのかという点に関して、著者はそのことを可能にしている。本書で著者自身は隠居生活を全ての人におすすめしているわけではなく、今の日本で生活をしていて、無理をしながら生きている人に向けて、自分みたいな生活も可能であるということや、幸せな生活の一例として自身の生活の仕方や考え方を紹介している。極限まで生活水準を落としながらも幸せな生活を送っている著者の生活ぶりが事細かに記されている。
幸せな生活とは何なのかという点
自分が社会人になり働くことになって10年たったが、毎日が忙しく、組織のルールに縛られ、けれども給料が上がらないような生活を送っていて、考えたことがあった。それは、「今の自分は本当に幸せな生活を送ることができているのか」ということである。様々な人間関係やしがらみに縛られ続けて、働くことへの生きがいというよりも、自分にとっての幸せについて考えるようになった。本書では、所得が低くても幸せな生活を送ることができている一つの例として書かれていて、今までの自分にはない考え方を学ぶことができた。
最悪、定職につかなくてもどうにか生きていけるという点
週5日の労働が常識となっている現代において、著者は週休5日、週2日の労働を実現することができている。常識はずれな生活ではあるが、考え方や工夫の仕方によって可能であるということを本書では記されている。万人受けするような内容ではないが、いくつか現在の自分でも可能なことが書かれており学ぶべき点が多かった。また、正社員じゃなければ生きていけないという今までの自分の価値感が変わり、最悪、生活水準を極力落として生活すれば、生きていくことができるという安心感も学ぶことができた。
支出の抑え方
週休5日、週2日の労働を実現するための支出の抑え方を学ぶことができた。食事に関しては基本的に自炊をしたり、お金を極力使わない趣味の見つけ方やお金に対する見方や考え方などについても非常に勉強になった。自分は週休5日は厳しいとは思うが、著者の生活を参考にして、自分に合った生活にカスタマイズすることができるのではないかという点に関しては参考になった。週休5日は厳しくても週休3~4日などは実現可能な範囲だと考えることができた。
年収90万円で東京ハッピーライフを読んでの感想やレビュー
私は約10年、ブラックな仕事に勤めていて、将来への不安や、職を失うことへの不安といったものに押しつぶされそうになった。また、煩わしい人間関係や長時間労働も加わり疲弊しきっていた。正直なところ、これからの生活に対して絶望し、生きることへの気力もなくなりかけていたところ、本書に出会った。無理をし続ける人生や煩わしい人間関係に縛られることなく生きることが今の日本でも可能であるということを著者は教えてくれた。本書を読んで以降、自分らしく生きていくためにどのように生活を作っていけばいいか現在も模索しているところではあるが、今の自分の人生に非常に前向きな意識を与えてくれたことに対して、非常に感謝している。
年収90万円で東京ハッピーライフがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 働くことに生きがいを感じている方
- 社会貢献に前向きな方
- 上昇志向が高い方
- 将来の夢や目標が明確な方
- 将来成功したいと思っている方
上昇志向が高い方や、社会貢献に対して前向きな方にとっては、著者の考え方はあまり共感できないと思う。悪くいってしまえば著者の考え方は「自分勝手」と思われても仕方がないような考え方でもある。また、著者の生活の仕方はどちらかというと「未来」というよりは「現在」に焦点を当てているため、将来、大きな偉業を成し遂げて成功したいと思っている方にとってはあまり参考にはならないかと思う。「未来」に対して大きな希望や夢を持っている方にとっては共感しにくいと思う。
年収90万円で東京ハッピーライフをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 労働に対して嫌気がさしている方
- 将来に対して不安を抱えている方
- 将来の夢やなりたいことなどに悩んでいる方
- 独身の方
- 幸せな生活を追究している方
世の中のルールや常識に縛られて、生きづらさを感じている人は多いと感じている。私自身も両親や周囲の環境の中で定職について、嫌なことを我慢しながら頑張っていかなければいけないというのが当たり前だと思っていた。しかし、人生という限られた時間の中で、嫌なことや我慢をしながら生きていって本当に良いのだろうかと私は思う。どうせ1度しかない人生なのであれば、自分なりの幸せを追求しながら生きていくことの方が重要だと私は思い以上のような方にお勧めだと思っている。