ご紹介する本
読むだけですっきりわかる日本史
ジャンル: 歴史・地理, 日本史
著者: 後藤武士
出版社: 宝島社
発売日: 2008/6/3
本の長さ: 348ページ
この本から学べるポイント
- 1:日本史の奥の深さ
- 2:過去は現代につながっていること。
- 3:先人たちの努力や苦労で今の日本がなりたっていること。
兵庫県にお住いのペンネームよしおさん65歳男性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2021年2月頃に読まれた読むだけですっきりわかる日本史を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
読むだけですっきりわかる日本史の内容
日本史が好きな人や研究してる方は多いのですが、古代から現代まで網羅した初心者向けの本は意外とないものです。この「読むだけですっきりわかる日本史」は難しい
専門用語など使わずにどなたにでも日本史が理解できるように解説された本で、受験生だけでなく学校や塾の先生や社会人まで楽しみながら読むことができます。学校で
習った日本史の授業は、年表や固有名詞を語呂合わせで暗記することが多いので面白くないと思われる方もいますが、この本を読めば日本史に興味がわくはずです。
読むだけですっきりわかる日本史の著者について
著者:後藤武士1967年に岐阜県に生まれ。青山学院大学法学部卒業後、日本全国授業ライブGTP主宰者として、児童、生徒、教師、サラリーマンなどを対象に講演を行っています。
また教育評論家としても活動しています。
Youtube
読むだけですっきりわかる日本史 後藤武士(著)
読むだけですっきりわかる日本史本の要約
この本から学べるポイント
- 1:日本史の奥の深さ
- 2:過去は現代につながっていること。
- 3:先人たちの努力や苦労で今の日本がなりたっていること。
本は中学高校の受験勉強などで学ぶ内容をベースとしていますが、教科書に掲載されていないエピソードも載っています。また学校で習う日本史は、時間が足りなくて
現代は軽くふれるぐらいですが、この本ではしっかり書かれています。時代別では、旧石器時代から縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代から平安時代、鎌倉時代、
室町時代、戦国安土桃山時代、江戸時代、明治時代、大正から現代までとなっています。専門書のような硬い文章ではないので、気軽に読めます。
日本史の奥の深さ
日本は世界でも有数の歴史の古い国で、古代は中国朝鮮から多くの制度や文化を受け入れ、統治機構を完成させていきました。また天皇制や律令制など日本の風土や
環境にあう仕組みを取り入れて国を発展させ、鎌倉時代は元寇など他国の侵略を受けることもありましたが、うまく解決しています。戦国時代をへて江戸時代は
300年近く平和が続きましたが、明治維新で日本は近代化していき、昭和には世界を相手に戦争をしましたが敗戦を迎え戦後復興から現在の発展を迎えています。
過去は現代につながっていること。
5数万年前、日本列島はユーラシア大陸とつながっていて、旧石器時代から縄文時代~弥生時代から古墳時代を経て、次第に統治機構をそなえていき、国のかたちができて
きて日本という国が成立していきます。しかし日本という国は世界でも最も古い国の一つであり、古代についてはよくわかっていないことが多いのです。そして紆余曲折を
経て天皇が日本を統治し、それが現代までつながっているのです。天皇は日本国憲法でも象徴として位置づけていて、国事行為を行ったり内閣総理大臣を任命したりと
現代も重要な役割を果たしているのです。
先人たちの努力や苦労で今の日本がなりたっていること。
古代日本には、文字や文化もなくそのため先人たちは、苦労して大陸へ渡り学問を学んだり、貴重な文物を日本へ持ち帰ってその後の日本の発展におおいに貢献しています。
しかし昔は、飛行機や旅客船など便利なものはなく、遣隋使や遣唐使などはいつ沈んでしまうかわからないおんぼろ船で大陸へ渡っていきました。そのため途中で難破して帰らぬ人になった人も多いのです。また江戸時代は鎖国していたので、明治維新で先進国の西欧に追いつこうと日本人は必死で近代化に励んだのです。そういう先人たちの苦労や努力があり我々は便利さを享受していることを忘れてはならないと思います。
読むだけですっきりわかる日本史を読んでの感想やレビュー
旧石器時代から縄文時代にかけては、遺跡や木偶、古墳時代の前方後円墳、また飛鳥時代の蘇我氏の横暴や聖徳太子の活躍、遣隋使の派遣や法隆寺、壬申の乱、
などわかりやすく語られ、平安時代の藤原氏の摂関政治、平氏の台頭から没落、武士初の政権の鎌倉幕府、室町幕府から戦国、関ヶ原の戦い、江戸時代の参勤交代、
大塩平八郎の乱、幕末の安政の大獄や桜田門外の変、明治の廃藩置県や自由民権運動、日清日露戦争、昭和の太平洋戦争から敗戦と復興と一通り日本史の知識が身に
つきます。
読むだけですっきりわかる日本史がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 歴史が興味がない方。
- 日本史は専門書で学ぶのが基本と思っている方。
- 文字がほとんどなので、ヴィジュアルで日本史を学びたい方。
- なし
- なし
日本史に興味がなければ、まずこの本を手にとることすらないだろうし、無理に進めても読む気もしないと思います。何等かのきっかけがあれば日本史の本を読む気が
おきてくるので私自身、たまたま見た大河ドラマが面白くてその背景を知りたくて様々な日本史の本を読み始めたのです。こういう本はやはり主体的に読まないと
面白くないので興味がない方にはおすすめできないです。またある程度日本史を学んだことがある人は、初心者向けの本なので物足りないと感じるかもしれません。
読むだけですっきりわかる日本史をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 中学生、高校生で受験を控えてる方。
- 社会人で日本史に興味があり大河ドラマなど歴史ものを見ている方。
- 学校の先生や予備校の講師など、生徒に日本史を教えている方。
- なし
- なし
中高生で受験勉強をしていても、日本史は暗記勉強だと考え勉強していてあまり面白くないなら、やはり内容も頭に入りにくいと思います。また教科書の文章は硬いので
途中で挫折しやすいのですが。この本では著者が興味深いエピソードなを取り上げながら面白可笑しく説明しているので一挙に読めて、内容が自然に頭に入ります。
また社会人で歴史好きな方など、史跡を訪れたり大河ドラマを見るときに基礎知識があればより楽しめます。さらに学校や予備校で日本史を教えている先生や講師の方は
この本を参考に生徒に指導したら、生徒が意欲を見せてくれると思います。