人文・思想 倫理学・道徳

【本要約】無欲の勝利の書評とポイント解説を総まとめ!

ご紹介する本

無欲の勝利

ジャンル: 人文・思想, 倫理学・道徳

著者: 田中ウルヴェ京

出版社: ソフトバンククリエイティブ

発売日: 2008/12/23

本の長さ: 224ページ

8.7
総合
10
読みやすさ
8
学び
8
面白さ

この本から学べるポイント

  • 1:勝負に対する考え方。
  • 2:自分のメンタルの管理方法。
  • 3:成功する上での壁の乗り越え方。

長崎県にお住いのペンネーム矢上太郎さん34歳男性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2022年10月頃に読まれた無欲の勝利を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください

無欲の勝利の内容

勝つためには自分のメンタルをどうコントロールすればよいかが書かれている。

勝つためには勝ちたいと強く願う必要があると一般的には考えられているが、スポーツ心理学の観点からはそうとも言えない。

勝ちたいからこそ勝ちたいとあえて思わない(無欲)状態を作ることで、自分のパフォーマンスを最大限引き出すことができると考えられている。

パフォーマンスが最大限発揮される状態をピークパフォーマンスと呼ぶが、その状態にもっていくためにはどんなことが必要なのかが書かれている。

無欲の勝利の著者について

著者:田中ウルヴェ京1967年東京生まれ。元シンクロナイズドスイミングの選手で1988年ソウルオリンピック、シンクロデュエットで銅メダル獲得。

その後米国のスポーツ心理学を学ぶ。YOUTUBEを変換

無欲の勝利本の要約

この本から学べるポイント

  • 1:勝負に対する考え方。
  • 2:自分のメンタルの管理方法。
  • 3:成功する上での壁の乗り越え方。

勝負について悩んでいる人へ読んでほしい本です。アスリートはもちろん、一般社会でも勝負の連続でなにかとうまく行かずに悩んだりすると思いますが、この本では勝つためのメンタルコントロールを学ぶことができます。

絶対勝ちたいからこそ、敢えて勝ちたいと思わない(無欲)の状態で臨むことで、プレッシャーから解放され、自分自身のパフォーマンスを最大限発揮できることが科学的に証明されています。

具体的にどのようにメンタルをコントロールするのかの方法が示されているので簡単に実践できて明日からでも役に立つと思います。

勝負に対する考え方。

この本を読むまでは、勝ちたいなら勝ちたい気持ちが強いほうが勝つと思っていました。しかし実際は気持ちが強すぎるがゆえに自分のパフォーマンスを最大限発揮できていないことを知りました。プレッシャーが強すぎて体が固くなり、柔軟に状況に対応できなくなっていたのです。

無欲の勝利というタイトルですが、勝ちたいとまったく思わないわけではありません。勝ちたいと思わなければモチベーションが上がらず勝てません。適度な緊張感の中で勝負することでリラックスでき自分自身のパフォーマンスを最大限発揮できることを学びました。

自分のメンタルの管理方法。

日々の生活の中で今自分はどのような精神状態にいるのか。焦っているか、モチベーションが上がっているのか下がっているのか。その状態を自問自答し、日記等で管理していくことでメンタルコントロールすることができると書かれています。

難しく考える必要はなく、最初は気持ちの状態を矢印(良ければ↑、悪ければ↓)で表現してもいいようです。それを参考に落ち込んでいれば自分にご褒美。浮かれていれば気持ちを引き締めるといったことがメンタルコントロールでは効果的だと学びました。

成功する上での壁の乗り越え方。

この本では成功する上での壁の乗り越え方についても学びました。固定観念を捨てることで違う方法が浮かび思わぬアイディアで壁を超えることができる。

プレッシャーに押しつぶされると柔軟な発想ができないので、新しい方法などが思い浮かびづらいと思います。一度リラックスしてみることで心にゆとりができ、新しい方法を見つけることができると思います。そのためにも日ごろからメンタルコントロールが必要で、プレッシャーを与えすぎず取り組むことが大切だと感じました。

無欲の勝利を読んでの感想やレビュー

これまで自分自身が勝負について考えていたことと真逆の内容でした。勝つためには勝ちたいという強い気持ちが必要であると、この本を読むまでは思っていましたが、そうではなく勝ちたい気持ちがプレッシャーとなり自分のパフォーマンスを落としていることに気が付きました。今思えば他人と比べて劣っていれば焦りを感じて上手く行かないとう負の連鎖に陥ってしまっていました。そこで他人は他人だと、自分の最高のパフォーマンスをするんだというメンタルで臨んでいれば結果は違ったものになったのではないかと思います。

なので、この本を読んだ方にはメンタルコントロールを実践していただいて、日々の勝負に生かしていただければと思います。

無欲の勝利がおすすめでない人

こんな人はおすすめしない

  • 勝負が嫌いな人
  • パフォーマンスを気にしないマイペース人
  • メンタルコントロールができる人
  • なし
  • なし

基本的にはすべての人におすすめですが、あえて言えば現状メンタルコントロールができる人にはあまり響かない内容かもしれません。また、勝負が嫌いな人にもおすすめできません。人生は勝ち負けだけがすべてではありませんから、人と争わず穏やかに生きていこうと考えている方には参考にならないかと思います。また、いかに自分のパフォーマンスをメンタル面からあげるかという内容ですから、パフォーマンスを気にしないマイペースな方も参考にはならないかもしれません。

無欲の勝利をおすすめしたい人

こんな人におすすめ

  • 勝負の世界に生きる人。
  • 学生。
  • 壁を越えれずに悩んでいる人。
  • なし
  • なし

まずは勝負の世界に生きる人。様々な勝負があると思いますが、心理学まで学んでいる方は少ないと思います。フィジカル的なトレーニングも大切ですが、心理学を学ぶことで自分自身のパフォーマンスを最大限発揮できるのではないかと思います。

次に学生です。学生については勉強や部活などで勝負の連続かと思います。また、昭和時代の教育者からはメンタルに関するアドバイスはあまり期待できないかと思います。

この本では簡単に明日からでもメンタルコントロールの方法が学べるので、勝負がたくさんある学生にとってもとても有意義な書籍になると思います。







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