人文・思想

【本要約】里山奇談 よみがえる土地の記憶の書評とポイント解説を総まとめ!

ご紹介する本

里山奇談 よみがえる土地の記憶

ジャンル: 人文・思想

著者: coco/日高トモキチ/ 玉川数

出版社: KADOKAWA

発売日: 2019/11/21

本の長さ: 240ページ

7.3

総合

7

読みやすさ

7

学び

8

面白さ

この本から学べるポイント

  • 1:里山は美しくも怖い
  • 2:『生』というもののすばらしさ
  • 3:その土地その土地のルールがある

大阪府にお住いのペンネームbaccoさん45歳女性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2021年8月頃に読まれた里山奇談 よみがえる土地の記憶を読まれたレビューになります。

里山奇談 よみがえる土地の記憶の内容

『生き物屋』、と称される人々がいる。彼らは己が好む生き物に出会うため、野山に分け入る。
舞台は深山の対義としての『里山』。
人の暮らす土地と、今なお不思議が色濃く残る山との境界線。
学識経験者、休日の採集や撮影に出かける愛好家、はたまた里山で生き物と密接に関わりながら暮らす人々。
そこで彼らが見聞きし、体験した不思議な色とりどりの出来事、いわゆる『里山の怪異』とされるものの話を、いくつもの短編形式で書かれている物語になります。

里山奇談 よみがえる土地の記憶の著者について

著者:coco/日高トモキチ/ 玉川数
日高トモキチ、宮崎県出身の漫画家、イラストレーター小説家。
主に四コマ漫画やライターとしてのお仕事をされている様です。
coco、玉川数(たまがわかずえ)に関しては詳細わからないのですが、共に『里山奇談』シリーズを連名で出版されています。

里山奇談 よみがえる土地の記憶本の要約

この本から学べるポイント

  • 1:里山は美しくも怖い
  • 2:『生』というもののすばらしさ
  • 3:その土地その土地のルールがある

先にも書きましたが、この物語は里山で見聞きした不思議な体験談を作者が書き記した短編形式の物語です。
この物語の良いところは、それぞれの話が完結されているという点です。
全部で42の話が収録されているのですが、1本1本の話の中の色鮮やかな情景や郷愁が濃く感じられ、満足感があります。
短編なのにボリュームを感じ、だけど短編ゆえに息もつきやすく、時間を置いても迷子にならず、おばあちゃんから昔話を聞くようにまた話の続きに没頭できます。

里山は美しくも怖い

私は大阪出身なのですが、ほぼ奈良寄りの立地に住み続けており、毎日山を見て暮らしています。
小さい頃から海へ山へと家族でキャンプに出掛け、それが今でも続いています。
当然私の娘も緑や生き物が好きな子に育ち、ほぼ毎年山に出かけたりするので、割と里山という場所に対し好意的なのですが
日中の里山の穏やかできらきらした空気感が、ふとした時に変わるといった経験を何度もしてきました。
その空気はほとんどが清々しいものなのですが、時にはどこかゾッとしてしまう。
あの感覚がどうにも不思議で、怖いのに綺麗で、綺麗だけどものすごく怖い。
こうしてたくさんのお話を読んでいると、里山というのはそういったところなんだよなぁ、と改めて思わされました。

『生』というもののすばらしさ

この物語にはたくさんの生き物が出てきます。
虫や魚、鳥、猪などの生き物、そして人間。
夏には蝉がうるさいくらいに鳴き、川のせせらぎを魚が跳ねて寸断し、風の中にトンボの羽音が乗り、
そんな世界で人々はなんら気に留めるでもなく生活音を立てている。
そういった生き物たちがそれぞれ立てる声や音と、里山そのものを成形してる自然の音や匂いがお話を彩ってくれています。
そういったものが、突然シン…と無くなってしまう世界が本当に怖いんです。

その土地その土地のルールがある

こちらも先に描きましたが、私は山に近い土地に在住しております。
山に近い場所に住んでいるとはいえ、里山、とまでは行かない立地ですので、特段ルールというものには縛られていません。
ですが、山の中に入ると、山のルールというものが自然に発生するように思います。
小さい頃から当たり前に耳にしていた、山の中の神様の話であるとか、ずっと近くにある山なのにふと不安になる鬱蒼とした細い道であるとか
『踏み入ってはいけないんだな』と自然と思わせる、そういったルールに縛られた土地も、やはりとても怖いものだと思うのです。

里山奇談 よみがえる土地の記憶を読んでの感想やレビュー

こちらの書籍は出版されてから結構年数が経っているものなのですが、ずっと読みたいなと思っていた本でした。
どちらかと言えば、私は書籍という形で手元に置いておきたいタイプなのですが、
娘が志望する大学のオープンキャンパスに参加する際、付き添いで行った大学で当然わたしは特段用もなく、
8時間ほどフリーな時間を与えられてしまい、その際に初めて電子書籍として購入を決めたのがこちらの本でした。
これまで何度も書いてきたのでもはや言うまでもないのですが、この短編形式の体験談というのが本当に読みやすく、楽しく、
気付けば時間を綺麗に?っ攫って行ってくれいたので、あの間わたしも間違いなくこの里山の中にいたんだなぁと感じています。

里山奇談 よみがえる土地の記憶がおすすめでない人

こんな人はおすすめしない

  • 極度の生き物嫌い
  • 極度の自然嫌い
  • フィクションとしかとらえられない
  • 短編でさえつらい
  • 怖いものが苦手

こんなものすべて『フィクション』だ、どうせこんな事あるわけないだろう、
という目線で見聞きしてしまう方にはオススメできないのかなと思います。
こういった事もあるよね、あるかもね、と思いながら読めるととても楽しめます。
私の周りの友人たちはどちらかと言えば「怖い話も怖い映画も、本当にあった事だと前提して見たり読むとおもしろいよね」
という考えの子たちが多いのですが、中にはそうは思えないひともいると思いますので、
そういった方にはオススメできないなと思いました。

里山奇談 よみがえる土地の記憶をおすすめしたい人

こんな人におすすめ

  • 怪異が好きな人
  • 里山が好きな人
  • 生き物が好きな人
  • 不思議が好きな人
  • 自然の懐かしさを味わいたい人

私自身怪異というものが好きなのですが、里山奇談は物語すぎないところが良いと思うのです。
なんだかおばあちゃんに昔話を聞いている感覚に近いので、おもしろい話聞かせてほしい、というワクワクした気持ちになれます。
生き物たちが蠢く感じも、うまく表現できないのですが生命独特の少し気持ち悪い感覚がおもしろく、
都会で会社に勤めたり、里山から離れた環境では生活の中で感じにくい感覚なのかなと思いますので、
怪異好きだけではなく、郷愁味わいたい方にもとてもオススメだと思っています。







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