ご紹介する本
書店主フィクリーのものがたり
ジャンル: 文学・評論, 評論・文学研究
著者: ガブリエル・ゼヴィン
出版社: 早川書房
発売日: 2017/12/6
本の長さ: 356ページ
この本から学べるポイント
- 1:人は一人では生きていけない
- 2:自分を変える必要はない
- 3:人との関わりで人生も変わる
愛知県にお住いのペンネームママミホちゃんさん37歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2022年4月頃に読まれた書店主フィクリーのものがたりを読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
書店主フィクリーのものがたりの内容
ある島に住む、奥さんを無くした書店主の元に、見知らぬ赤ん坊が現れて、その子を育てていくうちに人間としての感情や欲求を取り戻していくお話です。
今までその本屋に寄らなかった人たちも、その赤ん坊のために足を運び、人付き合いをしてこなかった書店主とコミュニケーションを交わしていく話です。
書店主自身も、その子と共に成長してい木、人との繋がりを求め、閉ざしていた心を開いて行くようなハートフルなお話になっています。
書店主フィクリーのものがたりの著者について
著者:ガブリエル・ゼヴィン1977年生まれのアメリカの女性作家、脚本家
2005年出版の「天国からはじまるものがたり」は16ヶ国語に翻訳された
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【読書】『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル•ゼヴィン
書店主フィクリーのものがたり本の要約
この本から学べるポイント
- 1:人は一人では生きていけない
- 2:自分を変える必要はない
- 3:人との関わりで人生も変わる
島で唯一の書店の偏屈な書店主の心情が変わっていくお話です。ある一人の女の子との関わりによって人間らしさを取り戻し、愛を取り戻し、島の人たちとも関わりをしようとしてこなかった男性が、周りの人々に助けられながら子育てをしていく物語です。本が人を繋げていく、本は大切。ということもこの本では伝えています。人は一人では生きていけない。助け合いながら生きていく。という、独りではないんだよ。というメッセージも込められています。
人は一人では生きていけない
一人でいたい時もある。ほかっていて欲しい時もある。でも、結局人は助け合いながら生きていく生き物ということを学びました。助けてもらったっていい。弱音を吐いたっていい。なかなか助けを求められない人もいると思いますが、自分1人ではできないことなんてたくさんあるので、甘えられるところは甘えていいんだよ。ということを再確認させられたような気がします。手助けしようとしてくれる人は、大切にしないといけないなと思いました。
自分を変える必要はない
のちに書店主のガールフレンドとなる女性の生き方が自分に自信を持っていてかっこいいなと思いました。自分を変えたっていいことなんてなくて、自分をちゃんと全部知ってくれて、自分を理解してくれる人と一緒にいられることが大事なことなんだな。と教えられました。自分を変えて苦しむ必要なんてなくて、必ずどこかに自分を全て包んでくれる人がいる。ということを、自分自身もですが、子供にもちゃんと伝えたいなと思いました。
人との関わりで人生も変わる
どのような人と関わるかによって、自分の周りも変わるんだということを教えてくれました。主人公は、赤ん坊だった女の子との日々を通して、明るく前向きに変わっていきました。誰とどう関わるかって、よく聞くけどとっても大事なんだな。と。人は幾つになっても、自分自身の行動次第でどんな自分にも変われるし、今がダメでも、絶対明るい未来は待っているんだ!と希望を持たせてくれるようなお話でした。人を大切にしたいなと思いました。
書店主フィクリーのものがたりを読んでの感想やレビュー
久しぶりに、続きが読みたい。面白かったな。と思える本でした。主人公の変化や少女の成長。主人公の彼女の心境など、どれもどこかわかる部分、共感できる部分があり、読んでいくうちに情景が浮かぶようでした。今子育て中ですが、こんないい親子関係になりたいな。と思うところもありました。主人公と少女、主人公と彼女、少女と彼女。他の人たちもですが、みんないい関係性で羨ましくも思いました。自分に自信を持てる人生を送りたいと思いました。
書店主フィクリーのものがたりがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- ラブストーリーが嫌いな人
- ハッピーエンドが嫌いな人
- 推理小説などを求めている人
- なし
- なし
基本的には全ての人におすすめですが、ハートフルなハッピーエンドや恋愛ものが苦手だな。という人には歯がゆい話かもしれません。人との繋がりや温かさというものが出てくるので、そういう話は苦手だな。という人は読んでいてモヤモヤするかもしれないです。また、推理小説などハラハラドキドキな展開を求める方にも、そういった展開はないので物足りないものになると思います。少し長いので、短編小説を好む方にも、あまりおすすめはしません。
書店主フィクリーのものがたりをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 今落ち込んでる人
- 旅に出たい人
- 少し疲れている人
- なし
- なし
この本を読んでいくと、だんだんと気持ちが明るくなっていったような気がします。私自信、人付き合いが得意なほうではなく、なんとなく元々の主人公の気持ちがわかりました。しかし、読んでいくうちに変わっていく主人公の気持ち等に共感していき、なんかいいな。と思うようになりました。主人公の彼女となる女性の生き方もいいな。と思わせるものがあり、中々自分を出せない日本人としては、憧れもあり、目標でもあり、自分もこうしていきたい!いけるんだ!と自信に繋がっていくようでした。この本を読んで、少しでも元気が出ればな。と思います。