文学・評論

【本要約】楽園のカンヴァス(著者: 原田マハ)の書評とポイント解説を総まとめ!

ご紹介する本

楽園のカンヴァス

ジャンル: 文学・評論

著者: 原田マハ

出版社: 新潮社

発売日: 2014/6/27

本の長さ: 440ページ

10.

総合

10

読みやすさ

10

学び

10

面白さ

この本から学べるポイント

  • 1:今まで名前くらいしか知らなかったルソーの人生や作品に対する思い。
  • 2:絵画に対するそれぞれ画家たちの思い
  • 3:どの時代もアートに対する敬意は失われていないこと

東京都にお住いのペンネームaaa0626さん33歳女性(職業:会社員・職員(非正規雇用)?)から2022年3月頃に読まれた楽園のカンヴァスを読まれたレビューになります。

楽園のカンヴァスの内容

原田マハさんによるアートミステリー小説、山本周五郎賞を受賞した作品。誰もが知るピカソと現代でも様々な理解がされているルソー。二人の天才画家がいかにして「夢」を描くまでに至ったのかの物語を1日1章読むことを条件に現代に存在するルソーの名作「夢」と思われる作品の真贋を1週間で証明しろという難題にNY近代美術館キュレーターのティム・ブラウンと日本研究者の早川織絵が競い戦うストーリー。最後のまさかの展開に読む手を止められない。

楽園のカンヴァスの著者について

著者:原田マハ
日本の小説家であり、元ニューヨーク近代美術館のキュレーターの経験があるアートに精通した人物でありながら、自身の知識を活かし、アート作品が登場する作品を多く世に送りだしている。

楽園のカンヴァスのYoutube


「楽園のカンヴァス」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「道民ラジオ」チャンネルで紹介されているので良ければ合わせて見てみてください。

楽園のカンヴァス本の要約

この本から学べるポイント

  • 1:今まで名前くらいしか知らなかったルソーの人生や作品に対する思い。
  • 2:絵画に対するそれぞれ画家たちの思い
  • 3:どの時代もアートに対する敬意は失われていないこと

"誰もが知るピカソと現代でも様々な理解がされているルソー。二人の天才画家がいかにして「夢」を描くまでに至ったのかの物語を1日1章読むことを条件に現代に存在するルソーの名作「夢」と思われる作品の真贋を1週間で証明しろという難題にNY近代美術館キュレーターのティム・ブラウンと日本研究者の早川織絵が競い戦うストーリー。
冒頭と最後は未来、中盤のメインストーリーの部分は過去を描き、未来と過去の繋がり明確になっていくと登場人物の見え方が変わるのも原田マハならではの作品。"

今まで名前くらいしか知らなかったルソーの人生や作品に対する思い。

作中に登場する1日1章づつ読むことが条件とされている物語の主人公はもちろんルソー本人。正直、そこまで興味を持ったことがないアーティストだったが、彼の儚い人生とピカソに見初められていたという事実など、知れば知るほど愛すべき、そして称賛すべきアーティストである事を知れて、読み終わった頃にはすっかりファンになっていました。毎回原田マハさんの作品を読むと思う事は登場した作品を実際に見に行きたくなる、今回もそうなりました。

絵画に対するそれぞれ画家たちの思い

どんな時代でもアーティストに対する批判や差別など、一筋縄ではいかない中、アーティスト本人がアートに何を込めるのか、そして何を伝えようとしているのかをくみ取り感じることで更にアートを楽しめるのだと知りました。死後に残されたアートが評価されるアーティストも少なくはないようですが、もっと早く評価されていればと思う反面、本人が生きているうちに評価されていいたら生まれなかった作品もあるのでは、、、などと考えると何だか考え深くなってしまいました。

どの時代もアートに対する敬意は失われていないこと

時代を超えても愛される作品がこの世にはたくさんあることを知りました。幼少期に見たアート作品をきっかけにキュレーターや研究員になった登場人物。彼らの人生を変え、動かしてしまうような作品に込められた情熱は素晴らしいことだと作品を通じて学びました。現代アートも後世に残ることで、その時代に生きる人々の心を動かすことが出来るのかと考えるととてもワクワクしますし、そういったアートにこれからも触れていきたいと思いました。

楽園のカンヴァスを読んでの感想やレビュー

友人に読みやすい小説のおすすめに原田マハさんの作品を紹介してもらいました。何作か読みましたが、個人的にはロマンシェと楽園のカンヴァスが最高にハッピーで心からおすすめ出来る作品です。最近は、よりアートが身近になってきているので、是非この作品を通じて様々な人にもっと身近にアートを感じてほしいと思いました。そして読み終わった後は実際の登場したアートを見に行ってほしいとも思います。私自身が実際そうであったように。

楽園のカンヴァスがおすすめでない人

こんな人はおすすめしない

  • アート歴史に興味がないかた
  • 長編小説を探しているかた
  • 推理小説マニアなかた
  • なし
  • なし

基本的にどんな方にもおススメしたい作品なのですが、男性よりは女性が好き好む内容かもしれません。そして、アートに全く興味がない方へは響く部分は少ないかと感じるので、おススメしない方に上げました。また、推理小説が大好きな方へは、推理ものとしては少し物足りなさを感じるかもしれませんので、こちらもおススメしない方に上げました。もっとっもっと深い内容に落とし込めれば、推理小説として読み応えがある作品になったかもしれませんが、個人的にはこのくらいの長さの小説でよかったと思いました。

楽園のカンヴァスをおすすめしたい人

こんな人におすすめ

  • 美術館などアートに関心があるかた
  • 読みやすい小説を探しているかた
  • 心穏やかに過ごすために読書したいかた
  • なし
  • なし

"原田マハさんの作品はどれも読んだ後に出てくるアート作品やアーティストにすっかり魅了されることが多いです。
この作品も例に漏れることなく、ルソーのことが大好きになります。そして、読み終わったあと心穏やかな気分になります。本編では、過去と未来を行きかうので2回目に読むと1回目とはまた違った解釈が出来るので、何度でも楽しめる作品になっておると思います。またストーリー展開も早いので、読みやすい小説を探されている方へもとてもおススメの作品になっています。通勤・通学時間のお供には最適かもしれません。ついつい先が気になって乗り過ごさないように注意も必要ですが。"







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