ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:商店街がシャッター商店街になった理由
- 2:地方創生に関するヒントがあること
- 3:補助金のからくりに愕然としたこと
東京都にお住いのペンネームゆきさん36歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2021年7月頃に読まれた凡人のための地方再生入門を読まれたレビューになります。
凡人のための地方再生入門のYouTube(ユーチューブ)
「凡人のための地方再生入門」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「地方移住ラボ」チャンネルで紹介されているので良ければ見てみてください。
凡人のための地方再生入門の内容
補助金に一切たよらず、地方の商店街を地域ぐるみで復興するお話です。実際作者はそのような事業をされている方で、小説を通してリアルなお話がどんどん出てきます。地方をダメにするのは「補助金だ!」と言って、補助金に一切頼らず、お役所と補助金コンサルタントと対峙しする場面もちらほらあり、これが作者が本当にあった話なので、びっくりするばかりでした。納税者側とすると、税金の無駄遣いってこういうこと何なんだと考えさせられる本でもあります。
凡人のための地方再生入門の著者について
著者:木下 斉
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスの代表理事で、まちづくりの専門家です。まちづくりに関しては彼が高校生の時から早稲田商店街の活性化に参画したのが始まりで、今では日本全国、海外でも活躍されています。
凡人のための地方再生入門本の要約
この本から学べるポイント
- 1:商店街がシャッター商店街になった理由
- 2:地方創生に関するヒントがあること
- 3:補助金のからくりに愕然としたこと
地域創生や地域活性化に関心を持ち始めた方への始まりの超わかりやすい入門書だと思います。どうやったら地域が元気になるのか、どうやったら人が集まるのか、商店街のお店で困っていることは何なのか、と現場目線で物語が進んでいきます。また、なぜ?どうして?と商店主が考えても答えが出ないことにズバッと答えているシーンがあるので、商店街の商店主が読んでもわかりやすいと思います。ただ、これを現実に実行するには、一人で行うのではなく、たくさんの人の協力が必要でしょう。
商店街がシャッター商店街になった理由
いろいろな地域でシャッター商店街を見かけることがあるが、その理由が、「お客さんが来ないから、事業が成り立たない」という理由だけではないのです。私は、その理由だけだと思っていました。しかし、そこには日本が抱える問題が浮き彫りになっていました。例えば、都市部への人口一極集中をとると、店主の子供が都市部へ進学・就職し、事業を引き継ぐつもりはない。とすると、後継者もいなければ、事業を続けることが出来ない・・・となります。これは、一例ではありますが政府が問題視していることが、この本を通して繋がりました。
地方創生に関するヒントがあること
各都道府県や市区町村のホームページを見ると、地域創生の資料がアップされています。それを見ると政治で訴えている地域創生には、やっていることに意義は感じるがその実績や方法に疑問を抱くきっかけになりました。実際、本に載っている問題点が、私の出生地の自治体でも行っており、「いくら国から補助金がもらえるからと言って、このやり方じゃ人は集まらないなぁ~」と素人目にもすぐにわかるほどでした。本当の地域創生とはなにかを考えるきっかけになります。
補助金のからくりに愕然としたこと
「お金(補助金)を使えば、人が集まる。そのためにイベントを開こう」というのは、コロナ渦前の生活では様々な場所で行われていたと思います。また、それに参もしていました。ただ、それは地域について知るきっかけにはなるけど、地域を継続的に盛り上げることにはならないことに納得感がとてもありました。これを良しとしているのが役所です。役所が出すお金(補助金)は私たちの税金です。もっと有意義な使い方があるのに違いないはずです。
凡人のための地方再生入門を読んでの感想やレビュー
私の実家の近くもシャッター商店がちらほらあり、駅前の商店街は開店しているお店はほとんどありません。その土地を再開発され、誰が住むのかわからないタワーマンションが建ちました。田舎なので、土地はあるし、なんなら空き家だってたくさんあります。この本をきっかけに、政府が訴える地方が抱える問題がやっと頭の中でつながりました。その問題を解決するために動き出そうと一歩を最近踏み出すこともできました。私に勇気を与えてくれた本です。
凡人のための地方再生入門がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 地域創生に興味のない人
- 上手くいく話が好きではない人
- 今の生活に満足している人
- なし
- なし
そもそも、地方創生に興味がなく、今の生活に満足していれば、読んでも「へぇ~、そうなんだ」という感想で終わると思います。社会的な活動に興味があるからこそ、活かされる本でしょう。一つの小説として読み進める分には良いと思いますが、どこかでけなしてしまうと、地域復興を志す方をけなしてしまうかもしれません。入門書でありながらも、社会的背景がとても強いため、買って読むにも少しお金の無駄になってしまうかもしれません。
#地元がヤバい本
『凡人のための地域再生入門』
やっと読了。地方での事業の進め方や、それに伴う様々な横槍が、小説形式でリアルに描写されていた。
何より、ゼロから事業を始めるためのプロセスも心熱くさせてくれて、佐田に背中をひっぱたかれた気分だ。
何か始めたいと思っている人にオススメ!! pic.twitter.com/iL2Gyb9CGb— 葦朝@からだづくり (@yoshit0221) March 18, 2019
今まで、何冊も、
地方創生、地方再生に関するの本を読んできました。
昨日、読んだ『凡人のための地域再生入門』(木下斉著、ダイヤモンド社)は、ホントに良い本で、参考になりました。
そうだ!
と納得する箇所が多かったです。
この本は、地方再生というより、読んだ人の再生に、役立つ本です。 pic.twitter.com/XwWzQYftAD— 田村重信 (@shigenobutamura) December 3, 2018
凡人のための地方再生入門をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 地方復興をこれから考えている人
- 補助金コンサルタントに依頼、またはこの仕事に転職しようとしている人
- 商店街の店主をされている人
- なし
- なし
実際に会った話であるし、日本の商店街が抱える問題が、小説という形でわかりやすくストーリーが進んでいきます。なにかしなきゃ、でも、何をしたらいいのかわからない、実際どのように行動したらいいのか?今後起こりえる問題点までも紹介されているので、最初のお勉強には良いと思います。問題点までもが実際の話であるし、復活の兆しがある商店街に起こりえる問題であるため、対処方法をあらかじめ知るにはとても手っ取り早いでしょう。また、補助金を狙ったコンサルタントにも注意です。実際転職サイトの求人にもあり、眉唾ものです。正義感のある方は、許せないと必ず思うでしょう。