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読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:経済の本質、しくみ
- 2:物事は本質をつかむことが大事であること
- 3:物事の本質を把握する手法を得られれば、専門外の事柄を理解することにも活用できること
兵庫県にお住いのペンネーム虎右衛門さん50歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2021年1月頃に読まれた現代経済学の直観的方法を読まれたレビューになります。
現代経済学の直観的方法の内容
資本主義とはそもそも何か、資本主義経済の最も中枢部分には一体何があるのか、これほどまでに発達した資本主義社会はさらにどこまで進化していくのか、といった経済の根源的な疑問に答え、そのからくりを明らかにしていきます。また、ケインズ経済学とアダム・スミス理論との違いなど、経済学における古典的理論の考え方の違いや、さらには貨幣通貨など現代的話題にまで考察を加えるなど、経済学について幅広く、かつわかりやすく解き明かしていきます。
現代経済学の直観的方法の著者について
著者:長沼伸一郎
そもそも物理学を専門とし、物理数学の直観的方法などを著してきましたが、その手法を経済学にまで広げたのが本書です。
現代経済学の直観的方法のYouTube(ユーチューブ)
「現代経済学の直観的方法」についてYouTube(ユーチューブ)でわかりやすく解説してくれている動画がないか調べてみました。
「武器hon」がでストーリー仕立てでわかりやすく細かく解説してくれているので、本を読む時間がない方はこちらのYouTube(ユーチューブ)動画をおすすめします。
現代経済学の直観的方法本の要約
この本から学べるポイント
- 1:経済の本質、しくみ
- 2:物事は本質をつかむことが大事であること
- 3:物事の本質を把握する手法を得られれば、専門外の事柄を理解することにも活用できること
難解で専門的に学ぶ者でもなかなか真の理解に到達するのは難しい経済学について、巧みな例え話などを駆使しながら、その最重要部分を大まかにつかむことができます。経済について知りたくて様々な書物を手にとっては見るものの、入口部分で挫折してしまい思い悩んでいるケースが多々あろうかと思いますが、そういう人でもすんなり入っていける良書です。これまで聞きかじってきた知識が一本につながり腹に落ち、頭にかかっていた霧が晴れる快感を味わえます。
経済の本質、しくみ
インフレやデフレ、金利とは何かといった個別の事柄について一定の知識はあり理解しているものの、各現象のつながりや一連の経済の機能について本当のところは理解はできておらず、その原理を知りたくていろんな書物に手は出すものの、専門的すぎて導入部分で挫折するということを繰り返してきました。こうしたモヤモヤを長年にわたって抱えてきましたが、本書によってすべてのパーツがはまり、ようやく一枚の絵として見えたという感覚です。
物事は本質をつかむことが大事であること
ある分野の事柄を学ぶ場合、個々のパーツの専門的内容について理解を深め、理解できたパーツを積み重ねて当該分野全体の理解を深めていくという手法を取りがちですが、その進め方では理解が難しいパーツが出てきた途端に行き詰まり、全体の理解をあきらめるということになりがちです。まずは全体のおおまかな流れを把握し、大筋を腹に落としたうえで各パーツの詳細に入っていくという理解の仕方の方が効率的であることを学びました。
物事の本質を把握する手法を得られれば、専門外の事柄を理解することにも活用できること
著者は物理学の専門家であるにもかかわらず、この経済の専門書を執筆しているということに何より驚きました。ふつうは両者いずれについても精通することなど不可能であろうと思いますが、なぜこうしたことを成し遂げられたのか、非常に興味を持ちました。一つの分野を突き詰めれば、全く違う分野であっても理解を深める「コツ」のようなものが見えてくるのかもしれない。こうした考え方は日々の自分の仕事でも生かせるかもしれないと新たな気付きを得ました。
現代経済学の直観的方法を読んでの感想やレビュー
私にとっては人生でこれまで出会った書物の中でも、十本の指に入るような名著でした。経済に関するいろんな書物をどれだけ読んでも、いまひとつ経済の根本部分がわかったようでわからないもどかしさをずっと抱えてきましたが、長年ののどに引っかかったような気持ち悪さがすっと消え去りました。著書にもあるとおり、数十ページ読むだけで経済学を理解するうえでの最重要部分が理解できます。これからは、より詳細な部分の理解に進んでいきたいと思います。
現代経済学の直観的方法の口コミ
「現代経済学の直観的方法/長沼伸一郎」を読みました。従来の経済書と違って表現や説明がとてもわかりやすく面白かったです。タイトル通り経済学が直感的に理解できる良書です。#今日の読書 pic.twitter.com/l1Xw4qh55s
— 須藤元気 (@genki_sudo) July 26, 2020
とっても面白かった本。資本主義とは何か、経済とは何かの本質を1冊で直観的に理解したい方、特に理系の方にオススメです。
現代経済学の直感的方法https://t.co/OB3ZZ9sYVr pic.twitter.com/AvZsH5iDMX
— 高橋祥子 (@Shokotan_takaha) May 9, 2020
「現代経済学の直感的方法」、社会科系科目は逃げ続けてたし、分厚くて読み切れるか心配だったけど、とても読みやすかった。
「なんで毎年事業を拡大し続けなきゃいけないの?」というところから、宗教の思想との関わり、ブロックチェーンの仕組みまで、タイトル通り直感的に理解しやすい本だった。 pic.twitter.com/gUlBQFl7Vs— ぷらいまり。 (@plastic_candy) May 10, 2020
現代経済学の直観的方法がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 難しいことに興味がない人
- 経済に興味のない人
- 経済についてすべて精通している人
経済に興味がなければ、おそらく読んでも面白くもなんともないと思いますので、当然おすすめしません。また、本書は経済学の大まかな幹の部分をわかりやすく説明してつかんでもらうことを主眼にしていると思いますので、細かな部分での誤解などは前提で書かれている部分もあろうかと思います。したがって、大筋の流れについてはもちろん、詳細部分まで理解しているような人には不満の方が大きいのではとも思いますので、控えたほうがいいかと思います。
現代経済学の直観的方法をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 知的好奇心のある人
- 経済を専門的に学んでいるが理解が深まらない人
- 経済について知りたいが、何を手に取ればいいかわからない人
私自身、世の中の経済原理について知りたい、深く理解したと思いながら、いろんな書物にトライしながら、いまひとつ理解が深まらず、わかったようなわからないようなモヤモヤした状態でここまで来ましたし、同じような悩みを持っている人が世の中にはそれなりにいるだろうと思うからです。あわせて、大筋をつかんだ快感をぜひ感じてほしいですし、前向きに進もうとする人に教えてあげたいと思います。また、専門的に学ぼうとしている学生の中にも、なかなか理解が進まず苦しんでいる人もいると思うので、ぜひとっかかりとしては最良なので、試してほしいと思います。