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この本から学べるポイント
- 1:次世代の技術はARミラーワールドが覇権を握る
- 2:ARの技術で台頭するのはGAFAMではない
- 3:現在、最新技術と言われているものも、社会実装にはまだずいぶん時間がかかる
広島県にお住いのペンネーム5000日後の世界知りたいマンさん37歳男性(職業:専業主婦(主夫)?)から2021年12月頃に読まれた5000日後の世界を読まれたレビューになります。
5000日後の世界の内容
"雑誌「WIRED」創刊編集長を務め、インターネット黎明期からシリコンバレーの盛衰を見つめてきた著者ケヴィン・ケリーはGAFAなどの巨大テクノロジー企業による「勝者総取り」現象や、フリーミアム経済の到来など、テクノロジーによって引き起こされる多くの変化を予測、的中させてきた知見から、しばしば「ビジョナリー(予見者)」とも称されます。
本書はそんな著者に対して、2019年からコロナ禍を跨ぐ2021年にかけて行ったロングインタビューを書籍化したものです。
インターネットの出現からSNSの出現まで5000日、そしてSNSの発展から5000日が経過した今日、これからの5000日の未来はどうなるのか、「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」という著者の思考法と、著者が注目する未来のテクノロジー動向を理解することができる一冊です。"
5000日後の世界の著者について
著者:ケヴィン・ケリー
"雑誌「WIRED」創刊編集長を務め、インターネット黎明期からシリコンバレーの盛衰を見つめてきた著者ケヴィン・ケリーはGAFAなどの巨大テクノロジー企業による「勝者総取り」現象や、フリーミアム経済の到来など、テクノロジーによって引き起こされる多くの変化を予測、的中させてきた知見から、しばしば「ビジョナリー(予見者)」とも称されます。
これまでにスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾスなど、数多くの起業家を取材してきた実績があります。
主な著書に『テクニウム』『〈インターネット〉の次に来るもの』などがあります。"
5000日後の世界のYouTube(ユーチューブ)
「5000日後の世界」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「フェルミ漫画大学」のチャンネルで解説しているので是非一度ご覧ください。
5000日後の世界本の要約
この本から学べるポイント
- 1:次世代の技術はARミラーワールドが覇権を握る
- 2:ARの技術で台頭するのはGAFAMではない
- 3:現在、最新技術と言われているものも、社会実装にはまだずいぶん時間がかかる
"テクノロジーの最前線に長く身を置いている筆者は、次世代の技術としてARに注目しており、VRメタバースはAR拡張現実であるミラーワールドの一部、デジタルツインという位置付けであると理解できます。
また本書で言及されている、様々な最新技術についての社会実装の時期の目処についての予想はとても参考になります。
加えて汎用AIは存在しえない、今後も特化型AIという明確な立場も、説得力があります。
未来に向けてのデジタル技術の進展を網羅できる点、またテクノロジーの声に耳を傾ける、という著者の思考方法を垣間見ることができる良書です。"
次世代の技術はARミラーワールドが覇権を握る
著者の言うミラーワールドとはAR(拡張現実)の世界のことです。映画「レディ・プレイヤー1」に出てくるような、現実世界の上にバーチャルな世界が覆い被さるようなイメージを指してミラーワールドと呼んでいます。近い将来、スマートグラスを代表としたウェアラブルデバイスの発展に伴い、働き方から日常生活まで、ARが溶け込んだミラーワールドが実現する、ミラーワールドでは全てがAIと接続されていて、これはインターネット、SNSに代わる第3のプラットフォーム(世界)となる、と著者は予言しています。
ARの技術で台頭するのはGAFAMではない
ミラーワールドの到来をビジネス視点から見た際、勝者となるのはGAFAMのいずれでもない、ARの会社が台頭するだろうと、著者は語っています。それはソーシャルメディアの外にある、まだ名前も知られていない会社であって、GAFAMではない、としています。GAFAMには強者にはさまざまな制約が生まれ、ソーシャルメディアの会社が他事業としてARを展開しても、そこから革新的な技術は発生しない、と断言しています。これはこれまでの企業衰退の変遷を見れば明らかである、と言うのが著者の見解です。
現在、最新技術と言われているものも、社会実装にはまだずいぶん時間がかかる
"著者は全ての産業はテクノロジーで生まれ変わる、としていますが、一方で法規制の問題、また文化の問題から、最新技術の社会実装にはそれぞれまだ長い時間がかかる、と予想しています。例えば自動運転が主流になるのは2040年以降とし、最大の障壁は自動運転車と人間のドライバーを混在させることで生じる法規制、倫理問題をあげています。
また、スマートシティの実現性については、自分たちのデータ、プライバシー取扱がネックとし、社会インフラや社会倫理・習慣に関する問題の方が、技術的な実行可能性よりも重大になる、と警鐘をならしています。"
5000日後の世界を読んでの感想やレビュー
"本書は未来の主要なテクノロジーについて、分野を跨いで把握したい方におすすめです。
理由は以下の通りです。
・テクノロジーの最前線に長く身を置く著者の最新の視点が理解できます。
・本書で言及されている、様々な最新技術についての社会実装の時期の目処についての予想がとても参考になります。
・AIの発展、また人間社会への影響について著者の立場が理解できます。
上記から、未来に向けてのデジタル技術の進展を網羅できる点、またテクノロジーの声に耳を傾ける、という著者の思考方法を垣間見ることができる点から、多くの方にお勧めできる良書でした。"
2022年142冊目。
『5000日後の世界』(ケヴィン・ケリー/著)SNSが普及し、AIが注目を集め始めた現在から5000日後(約13年後)に社会がどう変化していくのかを予測する本。
本書を読んでAIだけでなく、ARやVRにも関心を持っておいた方がいいと改めて思いました。#読了 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/WO2eKPIuZz— 野見山ともたか 「声もいい男」研修講師 (@nomitomo) April 7, 2022
ケヴィン・ケリー『5000日後の世界』PHP新書
新しいテクノロジーで変わる世界についての金言に満ちています。いくら便利な世の中になっても、自分の頭で考えて選択肢を増やすことを意識しなければならないですね。#読了#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/lhYkTbTNTE
— アマチュア読者 (@paradesuyo) February 19, 2022
5000日後の世界
すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる
ケヴィン・ケリー著内容は、他の未来本と同様にぶっ飛んでますね。
でも、そんな世界が来るんじゃないかって思わせる。いや、きっと来るんだろうって思う。
「テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる」
秋の夜長にぜひ! pic.twitter.com/rK8LOkzRkv— HAMA.T @ キャリア共奏Lab (@HAMAT18002558) November 6, 2021
5000日後の世界がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 技術革新に反対の人
- 脱資本主義を訴える人
- 向上心がない人
- なし
- なし
"基本的には、間違いなく未来を生きる全ての人に向けて、おすすめの本書なのですが、最近は環境問題への懸念の高まり、貧困格差の高まりから脱資本主義といった言葉が流行しています。
技術革新、テクノロジー、またAIの発達に伴って、今後も引き続きこの資本主義は続いていくと思いますので、そんな世界を望んでいない、現状維持が良い、1970年台に後戻りしたい、そういった方には本書はお勧めできないかもしれません(あえて書くとすれ場ですが)。"
5000日後の世界をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 少しでも未来の可能性を知りたい人
- 最新技術の動向が知りたい人
- AIの発展の可能性が知りたい人
- デジタル領域の第一人者におけるコロナ以降の知見に触れたい人
- ケヴィンケリーの過去の著書を読んでいる人
"本書の著者ケヴィンケリーは、雑誌「WIRED」創刊編集長を務め、インターネット黎明期からシリコンバレーの盛衰を間近で見つめてきた知見があります。
その著者が、現在の世界的なコロナパンデミックを踏まえた上で、未来のテクノロジーの発展をどのように予想しているのか、これは未来を語る上で外すことはできない意見です。
コロナパンデミックによって、過去の予測があまり役に立たなくなったと言われる上で、最新のインタビュー内容には大変意味があります。
また本書では、多くの技術、テクノロジーについて広く遍く触れられており、本書1冊を読めば、世界の技術における最新動向をさっとキャッチできるためおすすめです。"