ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:人を思いやる気持ちを思い出させてくれる本
- 2:母が子供を思いやる気持ちは強いこと
- 3:人との繋がり方を考えさせられる
東京都にお住いのペンネームaaa0626さん33歳女性(職業:会社員・職員(非正規雇用)?)から2021年10月頃に読まれたまぐだら屋のマリアを読まれたレビューになります。
まぐだら屋のマリアの内容
板前を目指して有名な料亭に勤めていた紫紋が主人公。ある日、料亭で不祥事が起こってしまい、可愛がっていた後輩が死んでしまう。また自分が想いを寄せていた料亭の女の子にも降られてしまい、あてもなく放浪の旅にでる。日本のT県、バス停からすぐそこの崖の端にある「まぐだら屋」という定食屋になぜか惹かれ、そこで働いていた左手の薬指がない女性「マリア」と一緒に働きだし、紫紋が自身の心を取り戻し、故郷へ帰るまでに至る物語である。
まぐだら屋のマリアの著者について
著者:原田マハ
日本の女性小説家。キューレターでありエッセイストでもある。美術史などを織り込んだ作品を発表。代表作品は楽園のカンヴァス。
まぐだら屋のマリアのYouTube(ユーチューブ)
「5まぐだら屋のマリア」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「Yukaの日々」のチャンネルで原田マハさんのおすすめを解説しているので是非一度ご覧ください。
まぐだら屋のマリア本の要約
この本から学べるポイント
- 1:人を思いやる気持ちを思い出させてくれる本
- 2:母が子供を思いやる気持ちは強いこと
- 3:人との繋がり方を考えさせられる
少し自信を失って後ろ向きになっている人が前向きな気持ちになれるお話です。一見、原田マハさんの作品ですが、美術史などは出てきません。作品名の通り「マグダラのマリア」のような女性「マリア」が出てくることを兪やしています。まぐだら屋がある地域に住んでいる人たちは皆訳ありだが、お互いの事情には深入れはしない関係。そんな環境の名オアシスのような定食屋まぐだら屋が舞台の物語。なんだか先が気になって読み進めてします不思議な物語でした。
人を思いやる気持ちを思い出させてくれる本
「人を思いやる気持ちを思い出させてくれる」についてですが、板前を目指して有名な料亭に勤めていた紫紋が主人公。ある日、料亭で不祥事が起こってしまい、可愛がっていた後輩が死んでしまう。あてもなく放浪の旅にでてたどり着いた「まぐだら屋」。料理を提供してお客さんや漁師、マリアなど人の役に立っていくことで、自信を取り戻し癒されていく描写が静かに描かれています。どん底から再起する紫紋の気持ちの変化を読み解くと自分の心にも変化が現れました。
母が子供を思いやる気持ちは強いこと
「母が子供を思いやる気持ちは強いこと」についてですが、まずは紫紋と実母、また料亭の女将さんは東京の母といった関係性。またマリアと義母。そしてまぐだら屋の食材を持ってきてくれる漁師と母親。何組かの母と子どもの組み合わせが出てきますが、どの親子の関係性も違った形ですが、どの母親も子供たちを思いやる強い気持ちは変わりません。自分の母親と重なる部分もあり、たまには連絡して労わって感謝を伝えたい気持ちになりました。
人との繋がり方を考えさせられる
「人との繋がり方を考えさせられる」についてですが、ストーリーの中で不幸な登場人物が沢山でてきます。はじめは重たいストーリーで読み進めるのが苦しくなるのかと思いましたが、不幸な人がそばにいても、そんな人へは何も言わずに、そばにいること。なにも言わない優しさが現わされていました。血が繋がっていなくとも家族の様な関係、愛情。男女間での恋愛感情抜きの関係がより関係性を強く結びつけることもあるのだろうかと感じました。
まぐだら屋のマリアを読んでの感想やレビュー
少し自信を失って後ろ向きになっている人が前向きな気持ちになれるお話です。一見、原田マハさんの作品ですが、美術史などは出てきません。作品名の通り「マグダラのマリア」のような女性「マリア」が出てくることを兪やしています。まぐだら屋がある地域に住んでいる人たちは皆訳ありだが、お互いの事情には深入れはしない関係。そんな環境の名オアシスのような定食屋まぐだら屋が舞台の物語。なんだか先が気になって読み進めてします不思議な物語でした。
原田マハさんの「まぐだら屋のマリア」読了。聖書の中でも、マグダラのマリアが一番好きなので、この作品名に前からとても興味がありました。誰もが許されること、いつかは許される日が来ること…それを信じさせてくれる1冊でした。#読了 #読書 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/GcZqhJyb9B
— めぐみ読書垢 (@PfZd4o8yhZXmCN8) July 8, 2022
まぐだら屋のマリア/原田マハ
タイトルと表紙から、キリスト教の話のように思えたけれど、そうではなかった。
人生を捨てようと「尽果」という名の町に降り立った主人公が、まぐだら屋でマリアに出会い、料理人として再び生きる道を見つける。そしてマリアの壮絶な過去。切なく温かいお話。#読了 pic.twitter.com/U8wWC5TQxl— もわりー (@MowaryT) October 1, 2022
#読了
『まぐだら屋のマリア』原田マハ
料理人の夢や人生すら諦めた主人公がとある食堂に辿り着く。丁寧に働く人や確かな仕事に心が洗われる。美味しそうな料理に顔が綻ぶ。
擦り切れて人生の途中で立ち止まってもご飯を食べようと思えたなら。食事にはただお腹を満たすだけじゃない力があると思う。 pic.twitter.com/TyyBC8fi1s— ことりの (@boo_k_oto) May 4, 2021
まぐだら屋のマリアがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- ハッピーエンドを求めているひと
- 気分を盛り上げたい人
- 美術作品を期待している人
- なし
- なし
"正直、読み終わったあとの感情はハッピーエンドのストーリーを読んだあとの爽快感はありません。ストーリーに出てくる登場人物たちが自ら悩み選んだ結果だったら、きっとこれから彼らは強くいきていくのであろう。共感ポイントがあれば背中を押されますが、そうでない場合はモヤモヤした気持ちになる可能性もあるので、オススメはできません。
ハッピーエンドをもとめるのなら、作者原田マハなら間違いなく「ロマンシエ」を読むことをおススメします。"
まぐだら屋のマリアをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- まさにどん底で落ちている人
- 親子関係に悩んでいる人
- ハッピーエンドが嫌いな人
- なし
- なし
すこし気持ちが落ちている時に読むと、出だし~中盤くらいまではダークな話を織り交ぜて進行していきますが、徐々に登場人物たちが生きる意味を見出して進んでいく姿の描写が出てくると背中を押されます。また何組かの親子関係問題にもぶち当たりますが、母親の深い愛情によって解決するもの、血縁関係はないが親子愛が成立し関係性が好転していくものなど、必ずどこか自分とリンクする点が出てくると思うので共感できると思います。ラストも手放しでハッピーエンドというわけではなく、物語が終わっても彼らの人生は続いていって、選択が正解であった事を祈りたくなります。