ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:美味しいゴハンの食べ方
- 2:1つのテーマを深く掘り下げる方法
- 3:読みやすく伝えやすい文章の書き方
千葉県にお住いのペンネームおナスさん40歳女性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2022年8月頃に読まれたゴハンですよを読まれたレビューになります。
ゴハンですよの内容
「ゴハンを美味しく食べる本」です。炊きたてゴハンを最高に美味しくいただくには何をお供にすれば良いのだろうか。死ぬまでに食べることが出来るゴハンの回数は有限であり、歳を取れば食べられなくなるものも多々出てくる。白米をホカホカに炊いたゴハン、一体全体どのようにどのタイミングで食べれば「最高」なのか。読めば読むほどお腹が空いてゴハンが食べたくなること間違いなしの1冊です。しかも高級グルメについての本ではなく、雨の日も受験の日も彼女に振られた日も赤ちゃんが産まれた日も食べるお家のゴハンについての本です。
ゴハンですよの著者について
著者:東海林さだお
食べ物についての探究心が凄まじい方。しかも誰でも食べようと思えば食べることが出来るスーパーにあるような食材について深く深く、それでいて軽快に愛をもって追求している素晴らしい方です。
ゴハンですよのYoutube
「ゴハンですよ」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「マンガ食堂」チャンネルで紹介されているので良ければ合わせて見てみてください。
ゴハンですよ本の要約
この本から学べるポイント
- 1:美味しいゴハンの食べ方
- 2:1つのテーマを深く掘り下げる方法
- 3:読みやすく伝えやすい文章の書き方
誰も傷つけたくない、傷つきたくない、暗い気持ちになりたくない、ドキドキもいらない、クスッと笑いたい人向けの本です。ゴハンが食べたくなること間違いなしです。そのゴハンは炊きたてでも良いし、前日に炊いて今は冷めてしまったヒヤゴハンでも良いし、コンビニで調達可能なチンするゴハンでも良いのです。ゴハンを美味しく食べることが出来たらほんのちょっとだけでも心が豊かになることを教えてくれます。また、一つのテーマでここまで深く掘り下げることが出来るということを教えてくれる1冊です。
美味しいゴハンの食べ方
ゴハンの美味しい食べ方について、ただ炊きたてのゴハンをそのまま食べるのも良いのですが佃煮やタラコなど一緒に。でもやっぱり卵かけご飯が最強なんじゃないか。その場合のゴハンの炊き方は?卵はどこで調達したものにする?醤油は?減塩、白醤油、出汁醤油…どの醤油を合わせるのが望ましいのか。炊きたてのゴハンだけでなくてオニギリにした場合はその形は俵型が良いのか三角形にするのか。正しいオニギリの食べ方とはどちらの手で持つべきなのか、どのようなシチュエーションで食せば良いのか、など。
1つのテーマを深く掘り下げる方法
ただただ「ゴハン」について深く深く掘り下げることが出来るということ。「日本人の主食」「あつあつが美味しい」「冷めても美味しい」などの大まかな分類分けをした後細かく細かく分類分けしてそこにスポットを当て数ページにわたる長さで論じることが出来るということ。「ゴハン」について一度ニュートラルな立場に立ち、色々な方向から見て疑問点を出し、それに立ち向かう方法で細かく深く論じればいくらでも深く広く対象と向き合うことが出来るということ。
読みやすく伝えやすい文章の書き方
「ご飯」ではなく「ゴハン」とカタカナの表記にし、読者のご飯のイメージを一度払拭し無機質なものとした後様々な方向から「ゴハン」について論じることによって、筆者が「ゴハン」に抱いた疑問点や愛を読者も共有しやすくしている。難しい単語は使わず、かと言ってフランクすぎる読みにくい話し言葉ではない、ちょうど良い優しさで老若男女に読みやすい文章となっている。文章を書く際「自分が何を書きたいか」はもちろん大切だが「相手にどのように伝えるか」を優先に書くことの大切さを学べる。
ゴハンですよを読んでの感想やレビュー
よその出版社から発行されている「まるかじりシリーズ」だけでも凄いことなのに、「ゴハン」というテーマ1つで1冊書いてしまうほどの手腕。学歴も高く知識も半端ないはずなのに、それをひけらかすことのない書き方。もう何年も何十年も作者として活躍しているのにも関わらず大御所間を出すこと無く「一人の食べるの大好きオジサン」視点から書き続けることが出来る「本当に凄い人」。特に限られた年齢を対象としている書物では無いためいつまでも読むことが出来る素晴らしい本。
ゴハンですよがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 食べることに興味がない人
- 大どんでん返しのあるサスペンスが読みたい人
- ドキドキするサスペンスが読みたい人
- 米についての研究書を探している人
- 長編大作を読みたい人
生きている限り「食べる」という行為は誰にでも必要なものなので全ての人におすすめしたいのですが、大どんでん返しもドキドキもゾクっとする展開も無いので大きな感動を得たい人には不向きかと思います。1つの話題について2ページから4ページほどなので長編を読みたい人にも不向きです。ゴハンのことを書いた本ですが米についての研究書では無いため米について真面目に学びたい人には不向きというより息抜きに読むくらいが丁度良いかと思います。
ゴハンですよをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 食べることが好きな人
- 疲れている人
- 短い文章でクスリと笑いたい人
- 少しの時間、何かを読みたい人
- 自炊している人
共感することも、小さいながらも新しい発見があるから。生命活動を続けていく上で必要不可欠な「食べる」ということの中で日本人の主食である「ゴハン」について深く深く掘り下げたもですが、とても読みやすく、笑いあり笑いあり、毎日をほんの少し豊かにしてくれるであろう小さな発見ありの本です。誰もが行う「食べる」ということだから、毎日の食事を楽しみに生きている人に是非読んで欲しいと切に願います。特に自炊をしている人、その中でも一人暮らしの人で自分のためにご飯を作るのにちょっと飽きてしまった人。また逆に自炊が楽しいと感じている人はこの本を読めば劇的にとは行かないまでもご飯を作ること、食べることが楽しくなるのでは無いかと思いオススメします。