ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:人間関係の複雑さ。
- 2:真の愛情とはなんなのか。
- 3:二重人格の複雑さ。
岡山県にお住いのペンネームNaoさん32歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2021年4月頃に読まれた子どもたちは夜と遊ぶを読まれたレビューになります。
子どもたちは夜と遊ぶの内容
ある大学で共通する主人公を含むキャラクターたちの複雑な人間関係、恋愛模様を描いた作品でした。
それぞれの思いや、過去の出来事、謎に包まれた真実が少しずつ解き明かされ、伏線回収を少しずつしていくようなストーリー。
なかなか心を抉られるような切ない内容で読んでいて後半は涙が止まらなかった。想像以上に残酷な現実と向き合うことになる主人公をついつい声を上げて応援したくなりました。
それぞれのキャラクターの個性が色濃く描かれているので、誰が読んでも推しができそうです。
子どもたちは夜と遊ぶの著者について
著者:辻村深月さん
たくさん代表作と言える作品や、映画化されたものもいくつかあリます。メジャーなものだと「ツナグ」「太陽の坐る場所」などです。
子どもたちは夜と遊ぶ本の要約
この本から学べるポイント
- 1:人間関係の複雑さ。
- 2:真の愛情とはなんなのか。
- 3:二重人格の複雑さ。
ある事件をめぐって主人公、その周りの人間関係をとりまく状況がどんどん展開を迎えていく、ミステリーでもあり、恋愛小説でもあり・・・という印象でした。胸が苦しくなるような事実を突きつけられた時、主人公はどんな決断をするのか、周りのキャラクターたちも主人公ばりにキャラが濃くてそれぞれの心情を思うと、本当に胸が苦しくなるような作品でした。本当の愛情とは?真実はなんなのか?結末を読むまでドキドキしてしまうような作品です。
人間関係の複雑さ。
それぞれの人間関係や人の心を100%知ることは難しいのかな、と思いました。大学という一つの共通点からここまで色々な人との人間関係人間模様が描かれていて、とてもリアルだったので、自分のことに置き換えて考えることができました。ああ、こういう女子いるな、とか、こういうこと言う男の人っていそうだなあ、と共感しやすいキャラクター設定だったので、分かりやすくイメージしやすかった。自分も一人のキャラクターになってその場にいるように悩んでしまいました。
真の愛情とはなんなのか。
本当の愛情は付き合ってラブラブして?とそれだけではないのかもしれない。近くにいるだけが恋愛ではなくて、相手のことを思い遠くから見守り支えることも一つの愛情なのかな・・・もしくはその方がより深い愛情表現、究極の愛なのかなあ、と思ってしまった。現実的ではないような場面もあったけれど、ここまで他人のことを愛して愛して愛し貫き通せるってなかなかないことなので、主人公がとても羨ましくなりました。自分はそこまでなれないかもしれません。
二重人格の複雑さ。
二重人格という難しいテーマではありましたが、普段そういう人に出会う機会もないので、今回この小説を読んでかなり引き込まれました。二重人格になった人の心のしんどさや、どうしようもないやり場のないやりきれない思いが読んでいてとても心が苦しくなりました。と、同時にこの病気はどういうものなんだろう。と非常に興味も持ちました。すると珍しいことではなく、誰にでもなりえる病気なんだなあ。と調べると調べるほど簡単なものではないと知ることができました。
子どもたちは夜と遊ぶを読んでの感想やレビュー
私にとっては、とってもヒットした作品で、読んだ後もかなり後を引く・・・というかか非常に感情移入してしまった作品でした。
場面場面が本当にあり得そうな状況だったりするので、ついつい自分に置き換えて考えてしまったり、辛くて涙を流してしまったり。。。久しぶりにここまで気持ちが入ってしまった作品だったので、とにかく是非手に取って読んでいただきたい。そして、辻村深月先生の他の作品を知るきっかけになってくれればと思いました。
子どもたちは夜と遊ぶがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 落ち込みやすい人
- 恋愛が苦手人
- 学生時代楽しめなかった人
- 時間がない人
- 感情移入しすぎる人
結構、暗い内容になっているので、落ち込みやすすぎる人にはあまりお勧めできないのかもしれないな、と思いました。
どんどん辛くなっていく主人公の状況に感情移入しすぎると辛くて自分が落ち込んでしまうかも・・・(笑)
先ほども記入したように、本作品は長いので時間があまりない方は一気に読むこともできないので、途中で読めなくなったり気になっても続きが読めない!!というような状況に陥ってしまうかもしれないなと感じました。
子どもたちは夜と遊ぶをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 病んでる人
- 恋愛したい人
- 大学生の人
- 危ない恋愛をしたい人
- 時間がある人
まず、この作品は長いので一冊では終わりません。時間がある方でないとなかなか読めないかなと思います。そして、恋愛や愛情に興味がある人、共感できる人のほうがよりこの作品を楽しめるんじゃないかな、と思いました。大学生や学生の方だと尚更、自分の状況や主人公や周りのキャラクターへの感情移入がしやすいのかなと思います。あと結構残酷な内容なので、病んでる人や、そういう内容が好きな人は特に楽しんで読める内容になっていると思いました。