ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:強い意志をもつと、道が拓けていくということ。
- 2:諦めずに試行錯誤するのが肝要だということ。
- 3:大きな夢を描くのが大切だということ。
東京都にお住いのペンネームぴょん吉さん32歳女性(職業:その他)から2021年11月頃に読まれたグーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」を読まれたレビューになります。
グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」の内容
もともと中学校の一体育教員だった著者が、日本の教育課題に真剣に向き合い、それらを解決するために名門米ハーバードに留学した。その留学を通して、自身の天職と言える仕事を見出し、持ち前の情熱と諦めない精神で様々な人を巻き込み、自身の使命を果たすべく多岐に渡る活動をしていく。その様子が書かれている。第8章編成になっており、著者が教員を志すようになった原体験に始まり、活動を進める上での葛藤や失敗、それらを乗り越えての今など、簡潔に、しかしとても丁寧に書かれている。
グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」の著者について
著者:松田悠介
学生時代のいじめや暴力を発端に、中学校で体育教師になった方。そこからなんと米の名門ハーバード大の院に進学したり、教育格差を是正するためのNPOを立ち上げたり、スタンフォード大のMBAを取得したりと、異色のキャリアを辿っている方。パッションと行動力がずば抜けている尊敬できる方。
グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」本の要約
この本から学べるポイント
- 1:強い意志をもつと、道が拓けていくということ。
- 2:諦めずに試行錯誤するのが肝要だということ。
- 3:大きな夢を描くのが大切だということ。
子供たちが自分達のやりたいことに向けて突き進んだり、勉強に一生懸命取り組んだりできるのは、第一に環境が整っていることが大切である。しかし、あまり認知されていないものの、日本では確実に教育格差が存在しており、勉強への意識が低かったり、自己肯定感の低い子供たちが一定数いる。彼らの存在を知った著者は、日本の教育にまつわる現状を変えていくため、自身が日米で学んできたことを踏まえ、学校や教育機関、投資家など様々なところに働きかけ、活動を行っている。
強い意志をもつと、道が拓けていくということ。
もともと著者は学生時代体育バカと呼ばれていたようで、成績も普通クラスの中で最下位に近く、大学受験も全く余裕というわけではなかった。ただ、一度決断してからの集中力ややり遂げる力は群を抜いていて、早稲田大学の商学部と日本大学の体育学部に合格した。その後も無謀と思われたハーバード大への進学、それにアメリカで成功している教育系NPOを日本にローカライズして広めていくことなど様々行ってきた。著者の人生を垣間見たことで、強い意志をもとに行動すると確実に道が拓けていくのが分かった。
諦めずに試行錯誤するのが肝要だということ。
著者は成功だけしているわけではなく、恐らくそれ以上の葛藤や悩み、失敗を経験している。振り返れば中学校時代のいじめや暴力は、かなりの心の傷になったことだろう。最初からみんなに囲まれた人気者、という立ち位置ではなかったようだ。しかし、簡単に諦めることはせず、上手くいかないのであれば何が原因になっているのか、活動が賛同されないのであれば何を変えていけばいいのか、どう伝えれば相手に理解してもらえるか、試行錯誤を重ねたことで、今がある。
大きな夢を描くのが大切だということ。
もう既にたくさんのことを成し遂げてきたようにも見える著者だが、まだまだ情熱はついえず、教育問題に真っ正面から向き合っているようだ。著者の肩書は複数に渡るし、今またコロンビア大学の修士課程で学び始めているようなので、多忙も極めているだろう。ただ、著者は自分が思い描く理想の世界を達成するために、常に行動していて、学びを止めないし、そういった姿勢が周りにもすごく良い影響を与えていると思う。私もそのような人でありたいと思った。
グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」を読んでの感想やレビュー
とても刺激的で、勇気を与える良本だと思う。私ももともと教員だったので、なおさら教員という立場から外国の、しかも超名門ハーバードに進学することなどがいかにユニークか分かる。どんな時も人に流されず、自分の使命を全うするべく奮闘している著者の姿は美しく、かっこよく、気持ちよく、清々しいなと思う。これを読んだ方はきっと教育格差について関心が沸くだろうし、自分の人生についても改めて考えるきっかけになると思う。なので、とにかくおすすめです。
グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 否定的な人
- 成功者が嫌いな人
- 日本の偏差値教育が素晴らしいと考えている人
- ユニークな人に強い嫉妬を感じてしまう人
- 自分と著者を比べて、どんどん落ち込んでしまう人
著者の人生はとてもユニークだし、輝かしい経歴であるのは事実。ただ、それをゆがんだ感情で捉えたり、強い嫉妬の念を抱いたり、私(僕)とは違う人間だから意味がないといった感じで受け止めてしまうと、せっかくの学びの宝庫が無駄になってしまう。上の設問でも答えたように、著者ももちろん苦い思いはたくさん経験しているし、苦しんで体調を崩したこともある。だからこそ、同じ一人の人間が大きな使命感によってどれ程変われるのかを興味深く読めないと、響くものも響かないと思う。
グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 夢が分からない人
- 行動力が少ない人
- 勉強が苦手な人
- アメリカの学びや海外留学に興味がある人
- 高い目標が既にある人
この本を読むと、著者から圧倒的なエネルギーを感じ、自分も諦めずに前向きにトライしていこうという気持ちになってくる。また、著者はもともと熱血教師であるが、同時に夢や目標がないような人を決して否定せず温かく受け止める度量もある。なので、今頑張れている人、頑張りたいけど頑張れていない人、そもそも頑張り方が分からない人、頑張ることが嫌いな人、などなど全ての人に良い影響を与える内容だと思ったから。どんな方にも当てはまる。