人文・思想

【本要約】読書について(著者: ショウペンハウエル)の書評とポイント解説を総まとめ!

ご紹介する本

読書について

ジャンル: 人文・思想

著者: ショウペンハウエル

出版社: 岩波書店

発売日: 1983/7/1

本の長さ: 158ページ

8.3

総合

8

読みやすさ

8

学び

9

実用性

この本から学べるポイント

  • 1:読書=良いこととだとしても、自分で考えることの方が大切である。
  • 2:読書は精神の栄養補給のようなもの。
  • 3:ある本が話題だったり有名であったりするときには、それが素材のためか形式のためかを判断すると良い。

埼玉県にお住いのペンネーム読み書きちゃんさん19歳男性(職業:学生?)から2021年2月頃に読まれた読書についてを読まれたレビューになります。

読書についての内容

【思索について】【著作と文体について】【読書について】という順で、三部構成の本になっていてます。
1つ目と2つ目の内容はほとんど似通った内容ですが、かといってしつこい書かれ方ではないので問題はないです。

本をよく読むことは何か良い活動のように思われているが、それでも時間さえあれば本を読むような生き方をしていると、次第に自分で物事を考える力がなくなっていくから、良書も悪書も読み過ぎることがないようにせよ。ということを中心とした内容が書かれています。

読書についての著者について

著者:ショウペンハウエル
1788年から1860年を生きた、ドイツの哲学者。
厭世的な価値観で形成された思想が、毒舌や皮肉を込めて語られている。
主著は【意志と表象としての世界】

読書について本の要約

この本から学べるポイント

  • 1:読書=良いこととだとしても、自分で考えることの方が大切である。
  • 2:読書は精神の栄養補給のようなもの。
  • 3:ある本が話題だったり有名であったりするときには、それが素材のためか形式のためかを判断すると良い。

・どれだけ多くの本を手にとっていても、内容が整理されていなければ価値はなく、またどれほど少量であっても、何度も考えられ整理されていれば価値がある。
・読書とは他人に物事を考えてもらうことであり、時間さえあれば読書をするようなことをしていると、精神は圧力を加えられ続けたバネのように、弾力を失う。
・誰かの著作の中にうまく表現された思想があったとして、それと比べれば不器用な表現だとしても、自分で考えた場合のほうが価値がある。

読書=良いこととだとしても、自分で考えることの方が大切である。

とりあえず読書をしておけばいい。移動中など、ちょっとした時間があれば電子書籍を開いて勉強しよう。
そういう啓発系な、意識の高いことを言っている人をよく見かけることが一時期あったり、元々読書によって世界が広がったりするような感覚が好きで、多読に走っていたときの自分にストップをかけてくれました。

確かに、本を読む以前はもっと自分で考えることや時間がたくさんあったのに、いつの間にか自分で考えたり紡いだりすることを放棄して、他人の書いた文章を記憶する。という方向への努力になっていることに気づき、自分への戒めになったので、とても感謝しています。

読書は精神の栄養補給のようなもの。

本を読みすぎると、自分で物事を考える能力が衰えていく。
だから少し読書を止めて、自分で考える時間を作っていこうと思っていたのですが、考えようとするとうまく考えられないことがありました。
逆に、考えようとしていないとき(たとえば入浴時や散歩時)にあれこれ考え始めることが多く、その点でどう思考を制御しようか考えていたときです。
よほど賢く卓越した精神の持ち主でないと、そういうことは難しいから、通常は読書は精神の栄養補給であると考えるようにすればいいということを教えてくれました。

ある本が話題だったり有名であったりするときには、それが素材のためか形式のためかを判断すると良い。

一冊、または未読の本を読み終えた後、すぐに「次は何を読もうか」と書店に足を運んだり、自分の興味を惹く本がないかをネットで調べたりしていました。
そこでよく見通すものとして、新刊や〇〇賞受賞、SNSで話題!とか、何万部突破!といった紹介のされ方をしている本をつい手にとってしまったり、しかし内容はそんなに評価されるものだろうかと、疑問を持つことがありました。

そんなときに、本にはまず素材(研究や著者が遭遇した事柄)が重要な意味を持つものと、形式(文体やセンス、著者がそれをどう解釈したかなど)が重要な意味を持つものがあり、「この本が有名/人気/流行ってる」理由について考える基準を提供してくれました。

読書についてを読んでの感想やレビュー

非常に充実した内容ですが、優れた知能によって上手にまとめられているのか、書籍自体の厚みは薄いので助かります。
また、多読批判をしている本書か書かれたのは、未だインターネットがなかった時代でした。
なので、もし著者が現代人だったら、あるいはこの内容を現代に当てはめてみたら、ネット記事や、文章だけでなく映像による情報媒体にも、「あまり多くを取り入れるな」といえるのかもしれません。

基本的には、誰でもどこでも「本を読もう」と言うことが多いため、読書に対してこれほど批判的な主張は示唆に富むものでした。

読書についてがおすすめでない人

こんな人はおすすめしない

  • 読書至上主義的な人
  • 既に大量の本を読み、そんな自分に惚れている人
  • 本の詰まった自分の本棚を誇らしげに思っている人
  • 純粋で本が好きで、たくさんの本を読みたい人
  • 仕事柄などで、多くの本を読む必要がある人

本書は皮肉も込められた、毒舌で辛口な文調で書かれているので、読書を崇拝するような日常を送ってきた人にとっては、少々可哀想になってくる内容かもしれません。
大量の本を読んできた人にとって、その過去が否定されるような印象を受ける可能性があり、またそれでショックを受けたり、逆にそんな自分を正当化するために、本書を批判する。というようなこともしてほしくもないので、つまりプライドの高い読書家にはオススメできないと思います。

また、たとえば書評を書いたり、そういった仕事柄などで本を読む必要がある方にも、あまりおすすめすることはないと思います。

読書についてをおすすめしたい人

こんな人におすすめ

  • 読書の習慣を身につけたいけれど、何から読めば良いかわからない。という人
  • 時間があれば、とりあえず読書をすればいい。という考えの人
  • 一年に何冊読むかということで、多ければ多いほど自慢できると考えている人。
  • 本を書く人の種類にはどのようなものがあるのかを知りたい人
  • 皮肉が込められた文章が好きな人

たしかに読書をすることは好ましく、自己投資についてや、「このままじゃダメな気がする」とか「変わりたい」と思っている人が真っ先に手を伸ばしやすい活動だけれど、数ある多くの本の中からどれを手に取るべきか。というのは悩ましい問題だったりもします。
ただ、どの分野の本に興味があるにせよ、まずは読書をする前に、その心得や、本はただ読めばいいだけのものではない。ということを知ってほしいので、読書好きな人/読書したい人におすすめしたいです。







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