ご紹介する本
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書
ジャンル: 人文・思想, 倫理学・道徳
著者: 尾原和啓
出版社: 幻冬舎
発売日: 2017/9/28
本の長さ: 256ページ
この本から学べるポイント
- 1:働くことに対するモチベーションは時代の背景も影響し世代間で異なる
- 2:世代間での価値観がどう違うのか
- 3:自分の生きがいの見つけ方
東京都にお住いのペンネームTonboさん26歳女性(職業:会社員・職員(非正規雇用)?)から2022年12月頃に読まれたモチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書の内容
今の20代から30代と団塊世代と働いてきた世代だと働くことに対する意義や考え方が異なるという内容が書かれています。
どうして異なるのかを時代の背景や世代の特徴を説明しながら、実体験も交えてわかりやすく論理的に解説してくれています。
年上の人が若者に対して「最近の若者は....」とネガティヴな表現をする際に使うフレーズがありますが、この本では「最近の若者は....」という視点で書かれているが
最近の若者が上の世代と違うのは当たり前だよねというスタンスで若者の目線を取り入れて話してくれているので、若者サイドからしても読みやすいです。
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書の著者について
著者:尾原和啓1970年生れのIT批評家兼藤原投資顧問シニアアドバイザーをされている方です。
マッキンゼー・アンド・カンパニー、リクルート、Google、楽天などを経て現職に就いていらっしゃいます。
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【10分で解説】モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書(尾原和啓 / 著)
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書本の要約
この本から学べるポイント
- 1:働くことに対するモチベーションは時代の背景も影響し世代間で異なる
- 2:世代間での価値観がどう違うのか
- 3:自分の生きがいの見つけ方
現在の30代以下と団塊世代以上とは全く異なる価値観を持っているということがメインで書かれています。
団塊世代というとかなり上の世代になりますが、団塊世代の部下として働いてきた50代以上の世代と現在の30代以下の比較がメインテーマになっています。
この本では現在の30代以下は生まれたときからないものはないほど豊かな社会で育っているので「乾けない世代」と表現しています。
逆に団塊世代はないものを作りあげてきた「乾いている世代」と表現しています。
「乾けない世代」と「乾いている世代」のどちらが優れていてどちらが素晴らしいということではなく、この2つの世代が同じ価値観な訳がないよねという視点で説明してくれています。
働くことに対するモチベーションは時代の背景も影響し世代間で異なる
私たちの上の世代は仕事に人生をかけていたり、残業をすることがいいことという価値観がある人もいますが、
個人的に私は仕事が人生の全てではないのにと思うことがあります。実際に世の中では働き方改革も行われていて残業=仕事を頑張ってるという価値観ではなくなってきてると思います。なのでどうして自分のプライベートな時間を削ってでも仕事に打ち込みたいのか理解できなかったですが、そもそも働くことに対するモチベーションが世代間で異なることを学べました。
世代間での価値観がどう違うのか
心理学的に人間の欲望は「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つあります。
「乾いている世代」は前の2つ「達成・快楽」をモチベーションに仕事をしていたが、「乾けない世代」は後ろ3つの「意味合い・良好な人間関係・没頭」を重視しているということです。「達成・快楽」とは汗水垂らして一生懸命目標を達成し、その対価として美味しいご飯や高い車・時計を所持しきれいな女性と遊ぶなどを味わうことが幸福という価値観です。「意味合い・良好な人間関係・没頭」とは自分が頑張りたいと思うことに、自分が好きなメンバーでとことんハマっていくことに価値を感じます。
金銭的・物理的欲求ではなく自分の好きが最重要になります。
自分の生きがいの見つけ方
「乾けない世代」は自分の好きなことを突き詰めていきたい世代ですが、その好きなことを生きがいに変えていける方法があります。
それが、「自分が大好きなこと」×「世界が必要としてること」×「稼げること」×「得意なこと」この4つが交わるものが「生きがい」になるというものです。
私はまだ見つけられていないですが、早く見つかる人もそうでない人もいるのでこれから働く上で見つけてきいきたいなと思いました。
そしてそれを見つけるのが自分の働くモチベーションになりました。
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書を読んでの感想やレビュー
私は働くことに対してかなりドライだと自覚していました。私の周りも同じくらいの温度感だったので、逆にモチベーション高く働ける人がすごいと思っていました。
特に職場でも上司は残業に対して抵抗がないように見えていましたが、私は周りの同世代の中でも特に残業に対しては強いストレスがありました。
その理由が私は怠惰というだけでなく、単純に残業すると生産性が上がる時代から残業=生産性が上がるわけでもない時代に変わった背景があるのかなと自分なりに納得できました。もちろん世代だけでなく個人によって仕事に対する価値観は違うので、一括りにできるものではないですが、この本を読むと自分の価値観を俯瞰的に確認することができ面白いです。
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 仕事に対するモチベーションがすでに高くある人
- 職場で世代が大きく異なることがなく同世代が多い人
- 自分の仕事に対する価値観や長所・短所などの自己分析ができてる人
- なし
- なし
基本的にすべての人におすすめですが、職場で世代間格差を感じていなかったり、職場にそもそも他の世代の方がいない場合は世代の違いに対して印象がないので想像しづらいかもしれないです。また若い世代でも仕事に対してモチベーションが高い人もいると思います。この本は仕事に対してそんなに高いモチベーションを保てない人はどういう人なのかの解説になるので、仕事に対してモチベーションが高い人は読んでいても共感できることが少ないかもしれないです。
ただいろんな価値観については学べるので世代問わずお勧めできる本です。
モチベーション革命
稼ぐために働きたくない世代の解体書をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 職場で自分と違う働き方をしてる人がいて理解が難しい
- 仕事に対してモチベーションを高く保てない
- 新社会人になる方
- 若い世代のドライな考え方に違和感を感じる上の世代の方
- なし
社会にはいろんな考え方や価値観の人がいることは分かっていても実際に仕事を一緒にする人と価値観や方向性が違うとストレスを感じやすくなると思います。
特に世代の差が大きいと互いに理解できないところも多く出てくると思います。
もうすでにそんな違和感を感じてる人がいれば、それはあなたの価値観が悪いわけでもあなたの価値観を変えないといけないわけでもなく
価値観が違うことを理解することが大切と思うことができます。
理解できないと相手を責めたり自分を責めたりしたくなりますが、互いに責めるのではなくどうして価値観が異なるのかの背景を知ると今後
自分が仕事しやすくなるお思います。