ご紹介する本
天才を殺す凡人
ジャンル: ビジネス・経済, 経営学・キャリア・MBA
著者: 北野唯我
出版社: 日本経済新聞出版
発売日: 2019/1/17
本の長さ: 272ページ
この本から学べるポイント
- 1:天才とは
- 2:凡人とは
- 3:秀才とは
群馬県にお住いのペンネーム小太郎さん45歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2022年10月頃に読まれた天才を殺す凡人を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
天才を殺す凡人の内容
本書は世の中には天才、秀才、凡人が存在していてそのバランスで世の中が成り立っています。ビジネスにおいて天才が起業しヒット商品を作り会社が大きくなっていくと秀才が派閥を作り凡人がその派閥の構成員となり巨大組織を作り天才を追い出して会社をいられなくするというものです。この天才を追い出してしまう仕組みについて詳しく書かれていますが、我々読者は凡人視点で読みますがアンケートに答えると意外や意外、天才判定されることもあり驚きました。
天才を殺す凡人の著者について
著者:北野唯我博報堂を退職後にコンサル会社に所属しワンキャリアの取締役に就任しています。コンサルの経験から企業に関する著作物を出しています。
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【17分で解説】天才を殺す凡人|世界の命運は凡人が握っていた
天才を殺す凡人本の要約
この本から学べるポイント
- 1:天才とは
- 2:凡人とは
- 3:秀才とは
本作は対話形式のような作品になっています。凡人の主人公、天才の女社長、秀才の役員といった位置づけで語られています。多くの会社で起きている天才社長が会社が大きくなると追い出されて結果として経理系の秀才役員が会社を牛耳っていきます。天才の勘よりも秀才や凡人の多数決が会社が大きくなればなるほど優先されてきて結果として1度の失敗でも天才社長は会社から追い出されることになります。そういったメカニズムをコンサルの北野さんが説明します。
天才とは
天才について学んだことがあります。天才は独創性がありワンマン的に物事を推し進めることが多く、結果として発展途上の会社では意思決定が速くなり大成功をするか大失敗するかのどちらかになります。一度の大成功でも会社は大きくなるため、ばくちのような形で会社を大きくした場合、社員が多くなり天才社長は理解をされず孤立することが多いようです。その天才社長の生かすも殺すも凡人である我々の動きが重要であることが分かりました。
凡人とは
凡人については読者のほぼ全員が凡人と思われます。おそらくですが天才はこのような天才、凡人に関しては興味が無いと思われます。天才は自分自身の行動がすべて天才の所業であるため、あまり天才、凡人といったことを意識しません。我々凡人は集団性や確固たる目標もないため、少しのことで動揺したり大きいリーダーシップを持たれると何も考えずについて言ったり、気に食わないと反旗を翻したりします。感情で動くことが多いのが凡人で天才とはかなり見ている目線が違いますが凡人の制御が最も重要です。
秀才とは
本作では天才と凡人にクローズアップされていますが、一番重要なのは秀才であると思います。どの会社でも創業当時はワンマン社長の顔がクローズアップされ、社員の声はあまり取り上げられませんが、事実上会社を支えているのは秀才の社員であると思います。多く聞くのが天才社長が無理を言って秀才社員がその無理難題を頑張ってかなえて会社を大きくしています。その秀才は会社が成熟されると大多数の凡人を率いて数の暴力で不要になった天才社長を追い出すことが多々ありますが、その原理は天才社長が数値化できない行動をとるからとしています。
天才を殺す凡人を読んでの感想やレビュー
本作は天才と凡人という位置づけがあり、凡人の読者に焦点を当てた作品になっています。私も凡人として作品を読んでいますが、会社の成長期のワンマン社長がなぜ追い出されたのかが気になっていました。またそれに続く社長が高学歴、経理系であることが本作を読んでいると非常にわかります。大きな成長は無くなりますが、反面会社が一気に安定します。これも天才と凡人の間にある秀才の功労だと思います。凡人に関しては天才と秀才の間で風見鶏のような存在で肯定したり否定したりと一貫性が無いです。ただそのような一貫性がない凡人を味方につけるのが会社経営で重要という部分が勉強になりました。
天才を殺す凡人がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 長年社長ができている人
- 天才、凡人に興味が無い人
- 本に興味が無い人
- 統計が嫌いな人
- 仲良しが好きな人
本作について天才と凡人に焦点を当てていますので長年社長ができている方に関しては天才社長というよりは秀才社長のような気がしますので読む必要なないと思います。天才凡人について興味が無い、本自体も興味が無い方も読む必要な無いと感じています。統計や傾向についても興味が無い人は読む必要はないと思います。本作はあくまでも北野さんの傾向を著作家しています。また仲良しが大好きな人は本作の考え方には賛同できないと思いますので読まないほうが良いです。
天才を殺す凡人をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 自分を天才だと勘違いしている人
- 自分を凡人だと過小評価している人
- 派閥争いの原因を知りたい人
- 凡人の自分が活躍できるのかと懐疑的な人
- 目標が無い人
自分が天才だと思い込んでいる人には読んでいただきたいです。天才と馬鹿は紙一重と言われていますがあくまでも成果が出せた人が天才であって、成果が出せない人を天才気質の人どまりです。凡人だと思い込んでいても意外と天才気質の人も多いのでアンケートを答えて自分の傾向を知った方が良いです。派閥争いについてはあくまでも会社は多数で成り立っているので派閥の原理を知った方が良いです。凡人の自分が活躍できるかと思っている人は天才を支える凡人、秀才の後押しする頭数として活躍の場はたくさんあります。また目標が無い人はぜひ読んでほしいです。目標が無い人はほぼ凡人です。