ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:言葉の持つ力
- 2:人に響く言葉選びの大切さ
- 3:スピーチにもコツがあり、それを押さえれば話すのが苦手と思った人でも人に届くスピーチをできること
大阪府にお住いのペンネームなおペンさん37歳女性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2021年7月頃に読まれた本日は、お日柄もよくを読まれたレビューになります。
本日は、お日柄もよくの内容
スピーチーライターという職業に出会い、言葉の素晴らしさに惹かれ、自らもライターとなっていく女性の物語です。友人の結婚式に出席していた主人公が、新郎上司の退屈すぎる挨拶におもわず居眠りをしてしまい、スープのお皿に顔をつっこんでしまうという衝撃的なシーンからスタートします。しかし、同じ式の中で驚くほど素晴らしいスピーチを行う女性があらわれるのです。同じスピーチでどうしてこれほどにも差が生まれるのか?女性の事が気になった主人公は、新郎に紹介してもらい、その後弟子入りして、スピーチを書く仕事に目覚めていきます。
本日は、お日柄もよくの著者について
著者:原田マハ
岡山出身の女性小説家です。美術のキュレーターとしての経験をお持ちで、美術にまつわるお話も書かれています。代表作は「楽園のカンヴァス」、いくつかの作品はドラマ化、映画化されています。
本日は、お日柄もよくのYoutube
「本日は、お日柄もよく」についてYouTube(ユーチューブ)で紹介している動画がないか調べてみました。
「シドーアカデミア」チャンネルで紹介されているので良ければ合わせて見てみてください。
本日は、お日柄もよく本の要約
この本から学べるポイント
- 1:言葉の持つ力
- 2:人に響く言葉選びの大切さ
- 3:スピーチにもコツがあり、それを押さえれば話すのが苦手と思った人でも人に届くスピーチをできること
"主人公がスピーチライターとして成長していくお話ですが、主人公の経験をとおして読者もまた言葉の美しさ、スピーチの魅力を知ることができます。
作中に登場するスピーチはどれも素晴らしく、心に響く内容で思わず涙してしまうものまでありました。スピーチでこんなに心を動かされることがあるのか・・・!と、大変感銘を受けるとともに、言葉の持つ力を再認識しました。多少の恋愛要素と政治・選挙にまつわる要素もありながら読後感は爽やかで、また日常生活でも、人に優しい言葉、人の心に届くメッセージを使っていきたいと感じさせられました。"
言葉の持つ力
作中に、予算会議中のある与党議員が質問という形で素晴らしいスピーチを行うシーンがあります。その言葉には、議員のいままでの生き方、これからの世代を想う気持ちなどがぎゅっと詰まったものとなっており、初めて読んだときは自然と涙がこぼれてしまいました。政治にまつわるストーリーという、普段はあまり関心のない分野でありながら、ここまで心に響くということで、改めて言葉の持つ力を再認識させられました。日常生活においても、相手に響く言葉を使うことで、大きな力を発することができると思います。
人に響く言葉選びの大切さ
"同じ結婚式のスピーチでも、まったく心に響かない眠くなるものもあれば、一生記憶に残るような素晴らしいスピーチもあります。
もちろん気持ちのこもった内容にすることが大前提ですが、スピーチの構成や、印象に残る言葉選びをすることで、同じような内容でも印象はまったく変わってきます。
単に自分の思いを言葉に乗せるだけでなく、一番伝えたいことは何なのか?どうやったら相手に伝わりやすいか?それらを考えて言葉を選ぶことで、言葉の持つ力を最大限に引き出し相手の心に響くメッセージを届けることができます。"
スピーチにもコツがあり、それを押さえれば話すのが苦手と思った人でも人に届くスピーチをできること
人前で話すなんて、まったく得意ではない、という人であっても、実はコツを掴むだけで素晴らしいスピーチをすることができます。話すのが苦手だという人も、深く感じていること、人に伝えたい想いなどはあるはずです。それを適切に表現する方法をまだ知らないだけなのだと思います。実際、私は人前で話す事が苦手でしたが、この本を読んだあとに友人の結婚式のスピーチ作成を手伝うことがありました。この本で学んだことをもとに作成したところ、素晴らしいスピーチを作ることが出来ました。
本日は、お日柄もよくを読んでの感想やレビュー
とにかく、言葉の力と素晴らしさに気付かせてくれた作品です。この本がきっかけで、スピーチやプレゼン、または文章で伝えるお仕事などに興味を持つようになりました。まだまだお仕事としてやっていくには至りませんが、友人の結婚式のスピーチや、HPの文章作成を手伝ったこともあります。相手の本当に伝えたいこと、本当に心に感じていること、それらをインタビューを通して汲み取っていき、言語化していく作業はとても楽しいです。インタビューの相手を理解する過程で、心が深く繋がるような感覚を味わえることもあります。こういった楽しさに気付かせてくれたのは、間違いなくこの本がきっかけだと感謝しています。
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」最近電子書籍で読んでいる本。移動中に読んでいるとうっかり泣いてしまいそうになるので、お家で読んでいます📚 pic.twitter.com/rUiDENkc9E
— 檜山沙耶 (@sayahiyama_1027) February 8, 2022
ことほ‐ぐ
【言祝ぐ・寿ぐ】
お祝いをのべる。喜びの言葉を言う。とても好きな日本語です。
新生活を始められるみなさまへ
おすすめの一冊を。原田マハ
『本日は、お日柄もよく』 pic.twitter.com/vwM72TldJ8— リサ (@risa8osaka8) April 7, 2022
本日は、お日柄もよくがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 女性が活躍するストーリに苦手意識がある人
- ラブコメの要素が苦手な方
- 政治的な話にアレルギーのある方
- なし
- なし
基本的にすべての人におすすめですが、後半は政治的な話が中心を占めるようになります。実際の与党、野党をイメージして書いているのかな?と思わせる描写もあるので、そのあたりが気になるかたはやめておいたほうが良いかもしれません。また、主人公の女性がお仕事で少しずつ成功していくお話ですが、そういった演出が苦手な方、また多少のラブコメ要素がありますので、そういったものが苦手という方は、気が散ってしまうかもしれません。
本日は、お日柄もよくをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 話すことが苦手だと思う人
- 人前で話す機会(プレゼン、スピーチなど)を控えている人
- 心が温かくなるお話を読みたい人
- なし
- なし
ストーリーはとても読みやすく、また心温かくなれるものになっています。また読み進めるだけで、自然と話し方のコツ、スピーチの作り方などが見えてくるようになっているため、実際のプレゼンやスピーチにも役立てることができると思います。また、スピーチに限らず話すのが苦手という方も、是非手にとってもらい、言葉選びの大切さ、言葉のもつ力を感じて欲しいです。そうすれば、自然と相手に伝わる言葉を意識できるようになり、話すことが楽しくなると思いますよ。私も実際にこの本がきっかけで、少しですが言葉を扱うお仕事に携わる機会ができました。