文学・評論

【本要約】夫のちんぽが入らない(著者: こだま)の書評とポイント解説を総まとめ!

ご紹介する本

夫のちんぽが入らない

ジャンル: 文学・評論

著者: こだま

出版社: 講談社

発売日: 2018/9/14

本の長さ: 176ページ

9.3

総合

9

読みやすさ

9

学び

10

面白さ

この本から学べるポイント

  • 1:人生について
  • 2:女性の人生観
  • 3:男性という生き物

岡山県にお住いのペンネームくくくさん42歳女性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2021年12月頃に読まれた夫のちんぽが入らないを読まれたレビューになります。

夫のちんぽが入らないの内容

タイトル名が強烈すぎてインパクト大な本でした。
この本を知るきっかけはTVだったかと思います。
TV番組で聞こえながらも知らないフリ・気づかないフリをしていた記憶です。
最近、図書館へ行った時に偶然にこの本に出会いました。
主人公の半生を描いた本でした。
とても波乱な半生で、40代に入り生き悩む私自身はとても共感ができ読みながら泣き続けました。
夫婦関係が満点とも言えない状態の中でも
信頼関係を感じさせる言葉や行動がある。
この言葉だけで一生一緒にいれると思わせる程、多くを語らないご主人の言葉に重みを感じる。
とても胸が熱くなりました。
涙なしには読めないお勧めの本です。

夫のちんぽが入らないの著者について

著者:こだま
匿名に書かれた本
ご主人にもご家族にも本の出版については語られていない本
著者は顔出しなしです
その点もとても不思議な感覚でした

夫のちんぽが入らない本の要約

この本から学べるポイント

  • 1:人生について
  • 2:女性の人生観
  • 3:男性という生き物

田舎から大学進学で東北にでた少女は、同じ寮の先輩と交際に至る。
着飾らない彼は、とても純朴な男なのかもしれない。
その彼とは、性行為を完全にできないままの状態で就職から結婚へ至る。
もちろん子供もできない。
そんな不完全な関係の中で女として妻として悩み苦しむ。
その悩み苦しむ様がとてもリアルで、私の胸を打った。
これは、私自身と同世代だから感じ取れた気持ちなのだろうか。
若かりし頃には無神経に他人によかれと思ってした質問が、ひとを傷つけていいるかもしれないとわかる。
相手の気もち。
相手が笑っていたとしても心は泣いているかもしれない。
とても考えさせられた本だった。

人生について

自分自身人生の折り返し地点に立ち
人生観は大きく変わってきている
人を思いやる気持ち
人にやさしくしたい気持ち
人にやさしくされたい気持ち
自分自身の生きる意味
自分の存在意義
色々と考える日々の中で、自分とは違った人生を歩んだ女性の包み隠さずにすべてを語った本
親や家族にも語らない
本当の自分の姿や気持ちを語った本
こんなに共感した本は今まであったのだろうか
名前を伏せて出版したことにも意味があると思う
やはりそこに真実をみた気がするからだ

女性の人生観

人間とは綺麗な生き物ではないということでしょうか。
今までも人生が後悔の連続であることは、色んなドラマや本で語られてきたことだと思います。
鬱の方が増えている。
鬱に自分自身もなった。
鬱が身近にいる。
そんな状況もあってか、ひとが落ちていく瞬間を本を通して見せてもらったような気持ちになりました。
人生は色々ある。
思い通りにはならない。
自分だけが生活をしているわけではないから。
自分と他人、家族とのつながり。
色んな人とのつながり。
つながっていく事で心が救われる感覚。

男性という生き物

救われていく中で、自分のことを知らない人間に癒される場面がある。
その点は私自身もとても共感できた。
本当の私を知らない。私自身の存在意義を認めてもらえている。
今の私のままでもいいと言ってくれる存在。
言葉だけで表すと誰にでもいえることのように見えるけど
決してそうではない。
汚い自信を失ってしまっている自分を知っている人に言われても納得いかない言葉を
全く上辺だけの私を知っている人に認められることで自己肯定感が生まれることもある

夫のちんぽが入らないを読んでの感想やレビュー

漫画にも実写ドラマにもなった作品だと、本を読み切った後に検索をして知りました。
とてもインパクトに残るタイトルで、
インパクトしか残らないのと卑猥な表現に感じてしまう人には避けられる作品かもしれません。
ですが、この作品はとても現実的な内容でした。
世の中の人間なんてこうやって悩んで、綺麗なままでは生きていけない。
人間の心のうちを見せてもらった作品でした。
今の私にはシンクロする気もちがたくさんあって
一緒に泣けた本でした。

夫のちんぽが入らないがおすすめでない人

こんな人はおすすめしない

  • ひとの外れた選択を馬鹿にするひと
  • 性的描写が苦手なひと
  • 悪をただの悪としかとらえないひと
  • 夫婦愛を語りたくないひと
  • 鬱の人に否定的なひと

性的描写がある。
その描写は、想像しやすい程事細かに描かれている。
とても遠回しではなくて綺麗な表現なので、読みやすかった半面性的なものを受け付けない人には辛いものだと思う。
夫婦での性的関係を一生懸命致すところへ持っていく努力も感じる。
子供を望まないが望まなければ悪だと捉える時期もある。
全てが普通の夫婦の形を求め過ぎて、
無理をしている時期がある。
それを否定的に思ってしまう方には向いていない本だと思う。

夫のちんぽが入らないをおすすめしたい人

こんな人におすすめ

  • 人生に明るい未来を感じれない人
  • 仕事に苦悩している人
  • 自分の思い描いた人生とは真逆にいるひと
  • 真実の愛ってなんだろうと考えている人
  • 人には言いたくない人生を抱えている人

人生は後悔だらけだと思う。
少なくとも私自身はそう思っている。
自分の人生をやり直すことなんてお金を払ってもかないやしない。
自分の人生は前に進むことしかできない。
人生を終わらせたい。
この人生から逃げ出したい。
色んな気持ちがあるだろう。
そんな考えが自分だけじゃないって。
こんな身近な人も悩んで生きているんだと。
そんな気持ちにされられる本です。
自分ひとりで悩まないで。なんで言えない。
人は本当につらい時にはひとには言えないものだと思うから。
誰にも言いたくないこともあるから。







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