ご紹介する本
小休止のすすめ
ジャンル: 人文・思想
著者: ヒロミ(タレント)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
出版社: SBクリエイティブ
発売日: 2019/1/7
本の長さ: 199ページ
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:仕事は、200%いや100%と力でやってはいけないということ。
- 2:人生には必然的に人それぞれに、「波」がやってきます。その「波」に逆らわず、受け入れることも必要だということ。
- 3:休むことで、視野が広がるということ。
神奈川県にお住いのペンネームこつぶちゃんさん37歳女性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2021年5月頃に読まれた小休止のすすめを読まれたレビューになります。
小休止のすすめの内容
「人生には休みが必要だ」著者の1人ヒロミさんはそう書いています。人は「立ち止まる」ときがあってもいい。そういう時には焦らない、無理に走らない。時には逃げてもいい、何かを諦めてもいい。それは決して悪いことではない。休んで立ち止まって周りを見ると、小さなことにこだわっていた自分を客観的に見ることができようになる。「今の仕事に疲れている」「少し違う人生を歩んでみたい」「休みがうまく取れない」そんな人たちに少しでもヒントになる手助けをしてくれる本です。頑張ることも大事かもしれないけど、頑張らいないほうが、頑張るためには大事かもしれません。
小休止のすすめの著者について
著者:ヒロミ(タレント)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
ヒロミさんは、1986年にB-21を結成し、90年代のテレビ界では売れっ子の芸人、タレントでした。その後テレビの仕事から離れていた時期があり、2014年頃から再びテレビでの仕事を始められました。藤田晋さんは、株誌会社サイバーエージェントの社長を勤めている方で、テレビ朝日と共同出資でインターネットテレビ局AbemaTVを発足させるなど、多方面で活躍中です。
小休止のすすめ本の要約
この本から学べるポイント
- 1:仕事は、200%いや100%と力でやってはいけないということ。
- 2:人生には必然的に人それぞれに、「波」がやってきます。その「波」に逆らわず、受け入れることも必要だということ。
- 3:休むことで、視野が広がるということ。
芸能界で売れっ子時代、休むことは不要だと考え、仕事は常に200%の力でやっていたヒロミさん。26歳で「史上最年少の上場企業の社長」となった藤田さん。ヒロミさんはある時から芸能界の仕事が減り始め、最終的にはゼロになります。藤田さんは経営者の立場から、会社(社員)を守るために、根を詰めすぎて自分自身がダメにならないよう、楽天の三木谷社長から趣味を持つことを勧められました。年の離れたは2人は同じぐらいの時期に、「休む」ということを始めます。2人は人生には「小休止」が必要だと言っています。芸能界を10年休んだヒロミさんも、その世界で常に走り続けている藤田さんも、今成功しているのは「小休止」休みを人生にうまく取り入れたからだと言っています。どんな仕事、働き方でも、「休む」ということは大切なこと。真面目な日本人だからこそ、難しい「休む」こと、そのやり方を教えてくれる一冊です。
仕事は、200%いや100%と力でやってはいけないということ。
真面目な日本人は、無理をしてでも働くことが美学のように思っているところがあり、またそれが当たり前だと思っています。少し前で言うとコマーシャルにあった「24時間働きますか」の世界です。でもそれは本当に正しい世界なのでしょうか。そんな常に身体も精神もギリギリの状態で仕事をしても、仕事はうまくいくでしょうか。身体も心にも余裕があれば、もっと仕事はうまくいくのではないでしょうか。周りの仲間ともうまくやれるのではないでしょうか。そういう私は今はフリーランスの在宅ワーカーとして働いていますが、正社員時代、ヒロミさんのように200%まではいかなくても、常に120%で働いていました。なので休暇でリフレッシュをしても、その時だけ気分が晴れて、心の奥は晴れていない日が続きました。仕事も休むこともうまく出来ていなかったんだなとこの本を読んで思いました。
人生には必然的に人それぞれに、「波」がやってきます。その「波」に逆らわず、受け入れることも必要だということ。
誰にでも、生きていく中で、良いと思う時、悪いと思う時があります。悪いと思う時、私の場合は今思えば会社員時代体調を崩した時だと思います。それでも生活していくためには「お金」が必要だと思い働いていました。体調について何もしなかったわけではありません。病院に通い治療もしました。少し良くなった時もありましたが、安定はしませんでした。それでも頭の中は、ここで辞めたら、休んだら、生活ができなくなる。そればかり考えていました。タラればですが、あの時この本に出会っていれば、少しは違っていたかなとも思います。ただ私の場合、環境を変えることが一番あっていました。生活がかかっていると、なかなか人生の波をうまく受け入れることが難しいです。でもそういう時だからこそ、その波を受け入れることが、長い人生において必要だと思いました。
休むことで、視野が広がるということ。
身体も精神もつらい時は、視野が狭くなっています。自由な時間があり、心にも余裕がある時、今まで気づかなったことに気づくものです。私の中では、「視野の広さ=心の余裕」と思っています。それはうまく休むことでできることだと、この本から学びました。私は他の人より「休む」ことが苦手だと思います。会社員時代も「そんな頑張らないで適当にさ」と言われた時がありましたが、自分ではそこまで頑張っているつもりがなく、当たり前のことをしていると思いましたし、「適当に」というのがどういう感じなものかわかりませんでした。この本はそこのメリハリに関して、自身の体験から説明しているのでとてもわかりやすく勉強になりました。
小休止のすすめを読んでの感想やレビュー
上記でも書きましたが、私は他の人より「休む」ことが苦手です。自分ではメリハリをつけているつもりでも、ストレスが蓄積していたのは事実なので、うまくできていなかったのでしょう。また、「なんとなく」とか「適当に」というあいまいな言葉では理解できないことが多いです。この本は著者2人がどのように生きてきたのか、それぞれの性格も書かれたうえで、「休む」ことの体験が書かれているので、とてもかわりやすかったです。さすがにお二人ほどのお金はありませんから、読んで自分もやってみたいなあと思うことはなかかなできませんが、自分なりの休み方ができるようになりたいと思いました。人生は先がわからないから楽しいとも言いますが、先がわからないから不安にもなります。過去の自分は不安を少しでも解消したかったのでしよう。これからは少しでも楽しいと思える人生を送りたいと思いました。
小休止のすすめがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 今自分自身と向き合うことが精神的に辛い人
- 今の状況に満足している人(ただし健康で、必要な休息をきちんととれている人)
- 自分なりのストレスと解消法があり、ストレスと上手く付き合えている人
- 2人にあまり興味がわかない人
- フィクション系の本が苦手な人
この本を読むと無意識に、自分の生活や性格について振り返ったり、考えたりします。今、自分自身と向き合うことが精神的に辛い人が読むと、更に辛くなる可能性があるので、今はまだ無理かなと思ったら読まないことをお勧めします。体調が良くなって、読んで見たいと思ったときに読んで見ることをお勧めします。それから特にストレスが蓄積されていなくて、身体も心も健康で、すでに自分なりの生活のメリハリの方法や、ストレス解消方法がある人は不要かもしれません。ただ2人に興味がある場合はぜひ読んで欲しいと思います。この本は2人の実体験が書かれているので、2人に興味が無いと、最後まで読むのが難しい人もいると思います。そしてフィクション系が苦手な人も、最後まで読むのが難しいと思います。
小休止のすすめをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 仕事をしている中で、なかなかストレス発散ができない人
- 仕事から一旦離れてみたいと思っている人。憧れでも構いません。
- ヒロミさんや藤田さんのことをよく知りたい人
- ヒロミさんの生き方に憧れている人
- なぜヒロミさんが若き実業家と仲が良いのか気になる人
今の社会で、私のようにうまくストレスが発散ができず、蓄積している人は多いと思います。中には、「もー嫌だすべてから逃げたい」と思っている人もいると思います。ぜひそういう人にこの本を読んで参考にして欲しいと思いました。ヒロミさんは芸能界の世界から10年離れた後も、テレビの仕事をたくさんこなしています。でも昔のような感じではありません。なぜ彼がそうなったのか、なぜ今でもテレビの仕事がたくさんあるのか気になっている人には、いい本だと思います。またヒロミさんの好きなことを楽しんでやっている生き方に憧れている人もいると思いますので、そういう方にも読んで欲しいと思いました。藤田さんは経営者です。それにベンチャー企業の社長のイメージって、常にバリバリ仕事をしているイメージがあります。昔の彼を題材にした本はあるようですが、最近の彼について書かれた本はないようですから、彼のことを更に知りたい人にはお勧めです。何より不思議なのが、タレントヒロミとベンチャー企業の社長しかも年が離れている彼と、なぜ仲が良いのか気になる人はいるのではないでしょうか、ましてや本を一緒に出すほどです。この本はそんな二人の結びつきがわかり、そんな違う世界で生きている2人が一緒になったからこそ、「休む」ことに成功したと思うので、気になる人には読んで欲しいと思いました。