ご紹介する本
超訳ニーチェの言葉
ジャンル: 文学・評論
著者: フリードリヒニーチェ
出版社: 社会思想社
発売日: 1983/12/1
本の長さ: 221ページ
この本から学べるポイント
- 1:ニーチェの哲学は明るく前向きである。
- 2:ニーチェの哲学は難しくない。
- 3:ニーチェの哲学は現代にも通じる新しさがある。
兵庫県にお住いのペンネームよしおさん65歳男性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2021年2月頃に読まれた超訳ニーチェの言葉を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
超訳ニーチェの言葉の内容
ドイツの哲学者ニーチェの様々な著作から、箴言を集めてまとめた書籍です。ニーチェといえば難解な思想だとか、ニヒリズム哲学であるなどのイメージがありますが
ありますが、実際は難しくもなく暗くもなくこの本では、人生を前向きに生きるためのニーチェに力強い言葉がちりばめられています。ニーチェには多くの著作がある
のですが、慣れないうちはとっつきにくい感じを受ける可能性がありますが、この本は非常に読みやすくニーチェの入門書としておすすめします。
超訳ニーチェの言葉の著者について
著者:フリードリヒニーチェニーチェはドイツの哲学者で1844年プロイセン王国ザクセンに牧師の息子として生まれ、ボン、ライプツィヒ大学に学び24歳でスイスバーゼル大学教授となる、1872年に「
悲劇の誕生」を発表。1979年には大学を辞めて、漂白生活を送り思索と執筆の日々を送り、1900年に亡くなっています。
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【60秒でわかる】 超訳 ニーチェの言葉から学ぶ現代を生き抜くヒント
超訳ニーチェの言葉本の要約
この本から学べるポイント
- 1:ニーチェの哲学は明るく前向きである。
- 2:ニーチェの哲学は難しくない。
- 3:ニーチェの哲学は現代にも通じる新しさがある。
ニーチエの哲学は、精緻で体形づけられたものではなく、断片的な言葉や情熱に赴くままに語られた箴言のようなものが多く、哲学的な面だけでなく芸術家のインスピレーシ
ョンを感じさせて、多くの人々の心を鷲掴みにする魅力があります。しかし世間に流布するニーチェは難解という間違ったイメージのために、興味はあってもなかなか手を出
せない方も多いと思います。この本ではニーチェの多くの著作から、様々な言葉を抜き出して読みやすくまとめています。
ニーチェの哲学は明るく前向きである。
ニーチェといえば、ニヒリズムであるとかナチスと結び付けて語られることもありますが、それは間違ったイメージであり、世の中の真理や善や道徳が大切であると
説いています。ニーチェが誤解されたのは、ナチスが権力を維持するために利用したり、ニーチェがキリスト教を批判したことなどからきています。しかしこの本を
読むとそういうマイナスのイメージは払しょくされますし、一つ一つの言葉は勇気を与えてくれますし、人生の指針ともなります。
ニーチェの哲学は難しくない。
この本は10章に分かれていて、どのチャプターからも読むことができるので自分が気になったところから読むといいです。それぞれのチャプターを紹介すると、己について、
喜について、生について、心について、友について、世について、人について、愛について、知について、美についてとなっています。その中から自分の抱えている悩みを
解決してくれる言葉が見つけて役立てることができます。例えば自分を尊敬することから、理想の人間になれるなど心に響きました。
ニーチェの哲学は現代にも通じる新しさがある。
生きていれば、人から誤解されたり言われのない誹謗中傷を受けることもあります。しかしニーチエは、人の評判など気にすることはないと説いています。人間は誰しも
人から良く思われたいと思っていても、間違った評価をされるのが普通だからといいます。確かに私なども職場で言われなき中傷を受けたこともありますし、それを機にして
悩んだこともあります。しかしニーチェは他人がどう思っているかなどどうでもよく、評判を気にすると嫌われてるのに肩書で呼ばれることに快感を覚えるつまらない人間に
なってしまうと言っています。こういう言葉は組織で働く現代のサラリーマンにも通じるものがあります。
超訳ニーチェの言葉を読んでの感想やレビュー
この瞬間を楽しむとか、脱皮して生きていく、勝利に偶然はない、見かけにだまされない、人のことをあれこれ考えない、合理性だけで判断しないなど様々なニーチェの
箴言は苦境にたった時や物事がうまくいかないときなど、参考にさせてもらって乗り切ることができたこともあります。もっとも優れた哲学者の一人であるニーチェの言葉は
時代や国を超えて普遍的な価値をもっていて、あらゆる年齢や職業や背景を持つ方々の人生の羅針盤となってくれます。
超訳ニーチェの言葉がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- ニーチェは難解だと決めつけて敬遠している方。
- 独善的で人の意見を聞かない方。
- 入門書ではなく、最初からニーチェの原典を読みたい方。
- なし
- なし
ニーチェはニヒリズムであるとか、キリスト教を批判しているので読みたくないとか、ニーチェは意味がわからないなど偏見を持つ方はいます。そういう方に無理押しして
もかえって反発されるだけなので、おすすめするのはやめておいたほうが無難です。また人の意見を聞かない方は、どんなにいい哲学を紹介しても心に響くことはないので
それはそれで仕方ないです。そして初心者向けの入門書ではなく、最初から原典をあたりたい方にもあまりおすすめしないです。
超訳ニーチェの言葉をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- どう生きていいか悩む中高生や大学生
- 仕事や家庭のことで悩むサラリーマン
- ニーチェを最初から学びたい方
- なし
- なし
人生に夢を希望をもっている若い方にぜひ読んでもらいたいのは、生きていく上で進学や就職などで困難な挫折が立ちはだった時にニーチェの言葉の数々が励ましと勇気を
与えてくれると信じているからです。超訳ニーチェの言葉は、どの章からでも読むことができるので今自分にとっての一番の悩みを解決してくれるような言葉を見つけて
前向きに生きていける指針とすることができると思います。また社会で頑張っているサラリーマンの方もこの本を読むことで目から鱗が落ちるように、いろいろな問題の
解決のヒントになると確信しています。さらにニーチェを初めて読む方はこの本から入るとわかりやすいのでおすすめします。