ご紹介する本
頭のよさは国語力で決まる
ジャンル: 人文・思想, 言語学
著者: 齋藤孝
出版社: 大和書房
発売日: 2021/12/11
本の長さ: 272ページ
この本から学べるポイント
- 1:人との付き合い方や、自分との向き合い方。
- 2:文章力アップの方法。
- 3:語彙を身に着けることで他社とのギャップを埋められるようになること。
愛知県にお住いのペンネームあんぱんさん29歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2022年8月頃に読まれた頭のよさは国語力で決まるを読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
頭のよさは国語力で決まるの内容
人間が成熟していく為にとても重要である「国語力」ですが、日常的に日本語を使っているからといって「国語力」が誰にでも備わっていると考えるのは早計です。現代社会では、言葉を通じた意思疎通というものがより精密に高速に行われています。SNSの普及により誰でも好きなように自身の言葉を使って発信していく時代です。しかし、自分の国語力に自信を持てない人が多く、実際に能力的にも江戸時代の子供たちに劣るそうです。そんな昨今の読書離れが引き起こすさまざまな社会問題を危惧し、思考力の土台になる母語、日本人であれば日本語の運用能力を高めていこうというのがこの著書の趣旨です。
頭のよさは国語力で決まるの著者について
著者:齋藤孝1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。「にほんごであそぼ」総合指導を務める。
Youtube
【10分で解説】頭のよさとは「説明力」だ(齋藤孝 / 著)
頭のよさは国語力で決まる本の要約
この本から学べるポイント
- 1:人との付き合い方や、自分との向き合い方。
- 2:文章力アップの方法。
- 3:語彙を身に着けることで他社とのギャップを埋められるようになること。
国語力を通じた頭の良さを身に着けるためのノウハウ本です。読解力、文章力、表現力、対面力、対話力、主張力、自己肯定力、感情自制力、身体感覚という9つの習慣を各章でもって解説していきます。本当の国語力とはどういったものなのか。頭の良さとはどういったことを指すのか。「国語」という教科の一つでしかなかったものが、人付き合い、自己表現の教科書としても重要な役割を果たしているということに気づかされる一冊となっています。
人との付き合い方や、自分との向き合い方。
会話のテクニックや人付きあいの考え方、どのようなことが人間性の向上につながるのかを深く考えさせられました。一緒に仕事をしたくなるような人ってどんな人だろうと自ら思考し、確かにこんな対応されたら嫌だよな、とかこういう人がいると事がスムーズに進むなといった、相手の立場に立って考えるという基本に戻って純粋に考えることができました。大人になってからは思考が凝り固まり、相手の立場に立つという簡単なことも簡単でなくなってしまうのかもしれません。
文章力アップの方法。
基礎的な文章力アップの知識から、文豪の名著を例に出した様々な知識まで幅広く学ぶことが出来ました。例えば、1行目に「ゴールはなにか」を書く。これをすることにより何が言いたいかわからない、という文章を書く上でよく陥りがちな問題を少し解消することができます。最初に結論を書き、そのあとに説明を費やしていく。少し構成を意識しただけで驚くほどスマートで受け入れられやすい文章に変化します。相手に伝わりやすい文章というのはこれから生きていくうえで無駄になることは一つもありません。
語彙を身に着けることで他社とのギャップを埋められるようになること。
語彙を身に着ければ他者とのギャップを埋められるようになると読んだ時、とても納得したものです。自分の言いたいことをうまく言葉で表現できないということは、相手に誤解させてしまう原因になるかもしれません。人の心の中というのは、言葉ひとつじゃ表現するに足りないことも多いです。しかし、自分の心情をあてた言葉が見つからない時、簡単な誰もが知っているような語彙に頼ったばかりに誤解をうむかもしれません。自分も相手も語彙力を身に着けることにより、複雑な感情を共有できる真のパートナーとなれるのではないかと思いました。
頭のよさは国語力で決まるを読んでの感想やレビュー
現代では、日本語より英語を話せる事のほうが重要視されるようになり、小さな頃から英会話教室に入れたり、小学校でも英語の授業があります。もちろん、英語を話せる事は将来とても有利になります。小さなころは吸収力もすさまじいですから、物心が付く前に英語にふれさせたいという親の気持ちもよく分かります。ですが、この著書を読んで、まず母語の日本語があっての語学だと考えさせられました。質の高い文章は、読書でしか触れられないそうです。読書でしか目にする事がない語彙は数えきれないほどたくさんあります。この著書は、国語力を身に着けるメリットを多く感じた、とても感銘を受けた一冊となりました。
頭のよさは国語力で決まるがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 小説を読みたい人
- 読書をほとんどしたことがない人
- 国語に苦手意識がある人
- なし
- なし
自己啓発本ですので、小説を読みたい人にはおすすめしません。読書に苦手意識があるが、読書を習慣にしていきたいと考えている方、ほとんど本を読むのは初めてという方には最初の1冊にすることをあまりおすすめしません。ある程度文字を読むことに慣れ、もっとたくさん知識をつけたくなった時に読んでいただきたいです。国語に苦手意識がある人と書きましたが、国語を好きになるきっかけになる可能性もあります。国語は苦手だけど読書は好きというかたは、読んでみても損はないはずです。
頭のよさは国語力で決まるをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 日本語を正しく使いたい
- 読書を習慣にしていきたい
- 頭が良いと思われたい
- なし
- なし
読書を習慣にすると起こるいいことがたくさん書かれています。実際の著書の名前が例にあげられて出てきますので、読書に関心が持てない人でも興味がでることもあるかもしれません。この著書はいわば国語力の基礎トレーニング、筋トレでいう足腰を鍛えるスクワットのようなものだそうです。自分の使う言葉、文章に幼さを感じた時、この著書を読むことで改善できることがたくさんあります。まずこの本を読み読書に興味を持つことで、質の良い日本語に多くふれることとなり、自然と頭のよさが身につきます。これから先の人生に良い影響を与えてくれる一冊だと私は思いました。