ご紹介する本
栗山ノート
ジャンル: Special-Pick, スポーツ・アウトドア
著者: 栗山英樹
出版社: 光文社
発売日: 2019/10/16
本の長さ: 229ページ
この本から学べるポイント
- 1:本当に大事な事は今も昔も変わらない
- 2:自分だけではなく周りの事を考えて行動する。
- 3:見られていることを意識する。
大阪府にお住いのペンネームエイジさん49歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2022年12月頃に読まれた栗山ノートを読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
栗山ノートの内容
侍ジャパンを率いた栗山英樹さんが、普段から書いているノートを本にしたものです。読書好きの栗山さんが影響を受けた本の中から印象に残った言葉を引用して、それを自分なりに解釈し、どのように実践したかを書かれております。監督としての目線で、試合のどの場面で実践したか、その結果どうなり、今後どのように活かしていくか。また監督として選手との対話にどう活かしたか。一人の人間としてこうあるべきだという部分が、様々な場面を例に挙げて書かれています。野球とは関係ない一社会人としても、とてもいい勉強になる一冊です。
栗山ノートの著者について
著者:栗山英樹1984年にヤクルトスワローズに入団。引退後は解説者、ジャーナリストとして活躍。2012年から2021年まで日本ハムファイターズの監督として、2度のリーグ制覇と1度の日本一に輝く。2021年から日本代表の監督になり、2023年のWBCでは、世界一に輝く。
Youtube
栗山ノート WBC優勝監督が書いている野球ノート
栗山ノート本の要約
この本から学べるポイント
- 1:本当に大事な事は今も昔も変わらない
- 2:自分だけではなく周りの事を考えて行動する。
- 3:見られていることを意識する。
影響を受けた本の中から心に響いた言葉を引用し、分かりやすく解説され、どの場面で必要な考え方なのかが書かれています。影響を受けた本は‘「古典」が多く、「論語」「易経」「四書五経」「韓非子」など古くから伝わる本が中心に書かれています。いろいろな分野で成功された方は読書化が多く、その中での共通点として古典にあたっているそうです。そこには時代を超えて、普遍的で価値のある言葉が多く書かれています。その言葉を栗山さんが解釈し、実践にどう生かすかということを分かりやすく解説されています。
本当に大事な事は今も昔も変わらない
栗山さんはいろいろなビジネス書を読んで、成功する人の共通点は「古典」を読み参考にしている人が多いそうです。ビジネスの戦略だけでなく、普段からの考え方や振舞い方など「人とはこうあるべきだ」というようなことを数千年前の書物に書かれていることに驚きました。現代は何かと便利になってきましたが、物事の本質というのは、今も昔も変わらないのだなと思いました。解釈のしかたや考え方、どのように行動に移すかなど、最終的には自分次第だなと思いましたので、プラスになるような解釈が必要だなと思いました。
自分だけではなく周りの事を考えて行動する。
「論語」に書かれていることで、人の役に立つ行いをする人は、成すべきことの責任は自分にあると考える。自分本位の考え人は、責任を他人に押し付けるという意味の言葉があります。人のせいにする前に、自分はしっかりとベストを尽くしたかを思い返さないといけない。
その積み重ねが自身の成長にもつながるし、チームに与える影響も変わってきます。人の性質は生まれたときはあまり差がないけど、その後の習慣や教育によって大きく差が出てきます。学びには終わりがなく、学び続けなければ成長はしません。成長は自分が気持ちよく過ごすために欲を満たすことではなく、周りの人を笑顔にすることでより成長につながり、人生を豊かにする事でもあるのだなと思いました。
見られていることを意識する。
普段何気なくやっていることも何らかの形で人に見られています。一人でいるときは、ついつい横着になり、だらしない行動をとっています。視覚的に誰かに見られていなくても、私たちの言動には、普段の行いが良くも悪くも出てきます。栗山さんは、「履物をそろえる、椅子を机に入れる」ということを心掛けているそうです。ちょっとしんどい時には、靴や服を脱いだままにしている事もあるそうです。身の回りの事も整えられない自分が、選手たちに厳しい事が言えるのかと考えるそうです。誰かに見られているから頑張るのではなく、常日頃から行動には注意しないといけないなと思いました。
栗山ノートを読んでの感想やレビュー
一つ一つの項目が短くまとめられており、野球好きの私にとっては想像しやすい内容の本でした。全体を通して感じたことは、自分の事よりも周囲の人の事を考えて行動していくことが大事なのだなと思いました。私も読書を始めて数年しか経ちませんが、いろいろな言葉や文章を並べられていても、解釈の仕方やどのように実践していくのかが大事だなと思いました。ただ楽しんで本を読むのではなく、日々の日常生活や仕事に活かしていき、充実した生活を送っていけるように頑張ろうと思いました。
栗山ノートがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 本を読むのが苦手な人
- 社会に出たばかりの人
- リタイアした人
- なし
- なし
基本的にはすべての人におすすめですが、社会に出たばかりの人や、リタイアされた人よりかは、ある程度仕事に慣れてきた人たちや、責任のある立場を任された人たちが行き詰った時に、何かヒントになるような事があるのではないかなと思います。この本を読んで、新たに古典など昔書かれた本を一度読んでみても面白いかと思いますが、その辺りは、本をあまり読まない方には難しいかなと思いました。仕事以外でも、日常生活でも必要な事や参考になる事が多く書かれているので、いろいろな立場の人におすすめできる本です。
栗山ノートをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- いろいろな事に悩んでいる人
- 社会人
- 読書好き
- なし
- なし
古典を中心に紹介されています。栗山さんは多くのビジネス書を読み、その中での共通点として、いろいろな事に成功している人は、「論語」「易経」「四書五経」「韓非子」など古典に書かれていることが教えになっているそうです。古くから伝わったもので、今なお人々に読まれているものは、時代が変わっても重要な事で、それが物事の本質になっているのかなと思います。この本は、監督としての目線で書かれていますが、どの立場になっても参考になることが書かれています。特に、現役世代の社会人や、いろいろな事に悩んでいる人には、何かヒントになる言葉が多く書かれていると思います。あと、読書好きの人は、古典に触れるいい機会かなと思います。