ご紹介する本
溶ける再び
ジャンル: ノンフィクション, 思想・社会
著者: 井川意高
出版社: 幻冬舎
発売日: 2022/6/27
本の長さ: 208ページ
この本から学べるポイント
- 1:ギャンブル中毒の心境
- 2:井川さんの実績
- 3:世の中のイメージ
埼玉県にお住いのペンネームゆたけさん24歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2022年6月頃に読まれた溶ける再びを読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
溶ける再びの内容
元大王製紙会長の井川さんの今までの半生とギャンブル中毒だったときの行動、心境、また今だから言える実はあった井川下ろしのクーデターなどを赤裸々に描いた書籍になります。特に井川さんはバカラで数100億の借金をつくり、特別背任で逮捕されるという前代未聞の過去をもつ有名人でもありますが、実は世の中的に思われている逮捕理由と実際には大きな乖離があることが明確に記されています。その乖離を生んだのはクーデターが要因だったりと色々とわくわくする要素がたくさんある本です。
溶ける再びの著者について
著者:井川意高元大王製紙会長でバカラで数100億の借金を作り、特別背任で逮捕された人。また、最近はTwitterを始めかなり話題の中心人物である。
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元大王製紙会長 井川意高/カジノに狂い 会社の金106億使い込み逮捕/部下の裏切りで一族追放
溶ける再び本の要約
この本から学べるポイント
- 1:ギャンブル中毒の心境
- 2:井川さんの実績
- 3:世の中のイメージ
普通の人間では借金すらできない金額の負けを抱えた井川さんではあるが、そこに至るまでにどんな心境の変化や出来事があったのかが、事細かく書いてあって非常に面白いです。一般人である私たちには、1日で数億円動くなんてことはありえないし、あってはいけないことなのだが、そもそも論として井川さんからした数億円の価値が物凄く低く、その辺も新しい感覚を覚えられるので楽しく読めました。ギャンブルが好きな方はこの感覚は危ないというのがわかるのでおすすめです。
ギャンブル中毒の心境
ギャンブル中毒中の井川さんは連休を作ってはバカラへ飛行機で通う。飛行機ギリギリまで一切寝ずに遊び続けるという狂気の沙汰なのだが、私自信もギャンブルが本当に大好きで非常に共感する部分も多くある。そして、賭け金を上げ続ければいつか勝てるという簡単な理論を元に倍々ゲームに走ることはよくあるのだが、それの危なさと逆にブレーキが効かない場合の心境と思考回路がしれるので、本を読んでから少しだけブレーキが聞く人間になった。
井川さんの実績
井川さんはちくこま出身であり、東大出身である超絶優秀な過去をもつ。仕事の実績も数々の子会社再建と赤字事業部建て直しなど経営者として物凄い実績を上げている。ただ、やっぱりギャンブル中毒になるのもこんな実績をあげるのも、狂気じみた勝ちへの執着がこうさせたんだろうな部分が見え隠れする。私も職業柄色んなトッププレイヤーに出会うが、みんなどこかしらのネジが外れた突き抜けた個性を持つというのは感じていたのだが、それはこの本を読んで確信に変わった。
世の中のイメージ
数々の実績を積み、仕事、勉学と誰も文句のつけようのない過去を持つ井川さんではあるが、世の中の90%以上の人間は井川さんをバカ息子経営者だと思っている。親父の力だけで生きてきたと本気で思われている。井川さんの実績を持ってしても一つの大きな失敗をぶら下げるだけでこうも看板が廃るのかというのが非常に大きな勉強となった。同時にやはり日本では大きな失敗しないことが社会的にはいかに大事なのかが物凄く勉強となった。
溶ける再びを読んでの感想やレビュー
この本はシンプルに面白い。なぜそこまでギャンブルでブレーキが効かなかったのか。そもそも理性と思考能力が欠如されている方だったのか。いやいやそんなことはない。ありえない。その前提をきっちり理解した上でギャンブルの恐ろしさを勉強できる非常に面白い本になります。さらに僕自身も井川さんを失礼ながら馬鹿息子経営者だと思ってしまっておりましたが、本著を読んで180度変わり、むしろ今は井川さんのメディアを通して情報を仕入れています。
溶ける再びがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 現在大王製紙で働いている方
- マスコミ関係の方
- お金で苦労をした過去を持つ方
- なし
- なし
井川さんは生粋のお金持ちです。なので、生まれ持った家系がお金で苦しんだ家系であれば、少し本を読みながらむかつく瞬間があるかもしれませんので、その辺はご考慮ください。また、現在大王製紙のお勤めの方は佐光さんが嫌いになって会社への嫌悪感を抱く可能性があるので、キャリア的に考えて良いことは何もないです。マスコミの方々は自分達の報道でこんな優秀な方がおもて社会から姿を消したのは自分達のせいかと感じるのでおすすめしません。
溶ける再びをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- ギャンブルが好きな人
- 創業家一族の方
- ギャンブル中毒の心境を知りたい方
- あの事件の真相を知りたい方
- 自分と違う感覚を知りたい方
私個人的には、この本で1番面白いのは全くわからないお金持ちの感覚とこんな天才が衝動に負けるのかという部分に触れられるポイント。このレベルのお金持ちは一生掛けても出会うことがないので、お話を聞こうにも聞けないのがリアルなところ。その部分を知れる１つの方法として書籍は本当に良い部分でございます。また、会社の金を使ってバカラ借金を作って逮捕されたというイメージを持つ井川さんではあるが、罪状は特別背任となっており、少し知見が広い方だと疑問が湧いてくるかと思いますが、この辺の真相を知ることができますので、当時を覚えているかたはぜひ。
