ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:禅の奥深さ
- 2:座禅の効果
- 3:禅の宗派について
福岡県にお住いのペンネームばしやつさん27歳男性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2021年1月頃に読まれたあらすじとイラストでわかる 禅を読まれたレビューになります。
あらすじとイラストでわかる 禅の内容
日常に役立つ禅の教えから、心安らぐ善の言葉、座禅の方法などが事細かに書かれています。
具体的には、禅の宗派の違いや、宗派による坐禅の仕方の違い、禅の教えが元となった言葉の紹介などになります。
タイトルにもある通り、文章だけでなくイラストでも説明がなされているため、一見すると難解な話題のようにも感じる『禅』というものを、非常にわかりやすくまとめてある著書です。
本著書の最後には、全国の禅寺の紹介もされており、一度訪れたいと思っている人にも親切な内容となっています。
あらすじとイラストでわかる 禅の著者について
著者:末並俊司さん
93年に日本大学芸術学部をご卒業ののち、テレビ番組製作会社に就職。その後09年からライターとして活動を開始され、現在は介護ジャーナリストとしてご活躍されています。
あらすじとイラストでわかる 禅本の要約
この本から学べるポイント
- 1:禅の奥深さ
- 2:座禅の効果
- 3:禅の宗派について
禅や坐禅というものに興味がある方に向けた本です。坐禅は元来一般の方には馴染みのないことのように思えますが、精神の安定や頭のリフレッシュなどの効果も見込めるとして、かの有名なスティーブ・ジョブズ氏も坐禅を行っていたと記されているほど、著名人の方も日常の生活の中に取り入れているものです。
今の生活に何か新しい刺激を入れたい方や、日々疲れている身体を少しでもリフレッシュさせたいと考えている方には必見の本だと思います。
禅の奥深さ
一言に『禅』と言ってもその歴史は古く、釈迦の時代にまで遡ります。釈迦が悟りを開いたときからある言葉とされており、釈迦が悟りを開くために用いた考え方とも言われています。その『禅』の開祖は「達磨大師」という方で、5世紀から6世紀前半に生きた僧で、9年間もの間壁の前で坐禅をし続けたと伝えられている人物です。
つまり、現在から考えるとおよそ1500年以上の歴史のあるものであるということがわかります。こう言った歴史の観点から見ても、『禅』というのは奥が深いものだと実感しました。
座禅の効果
坐禅の効果については、昨今科学的にも証明されてきている部分があります。そのいくつかをご紹介すると、
1、ストレスのコントロールや精神の安定に深く関わるセロトニンの分泌が多くなり、リラックス効果をもたらす
2、セロトニンの効果により、不眠症の改善にもつながる
3、前頭前野の活性により集中力が向上する
などが挙げられます。もちろん正しいやり方でそれなりの時間をかけて坐禅を行う必要はありますが、日常の生活にも効果をもたらすことがわかっています。
禅の宗派について
禅宗は大きく分けて二つの宗派に分かれます。一つ目は『臨済宗』、こちらはその名の通り「臨済」が開祖となっている宗派で、東洋的な「自由」を提唱しています。臨済は中国の僧であり、日本臨済宗の開祖は別にいます。それが「栄西」。この栄西から仏教の教えを学びそれを独自に解釈して『曹洞宗』という二つ目の宗派の開祖となったのが「道元」です。
この二つの宗派では坐禅の考え方が異なっており、臨済宗は「自問自答」曹洞宗は「無」と大雑把に表現するとこうなります。
あらすじとイラストでわかる 禅を読んでの感想やレビュー
個人的に坐禅というものに興味があり購入してみたのですが、思っていた以上に禅は奥が深く、一度読んでみただけではなかなか理解できず、自分なりに色々と調べていった結果納得できるところまではいけました。
もちろん、自分自身日常の一部に坐禅を実際に取り入れてみました。するとやはり頭がスッキリしたような感覚もありましたが、それに加えて頭の回転が早くなったようにも感じました。まだそこまで長い時間は行っていませんが、十分な効果を発揮できていると思うので今後も続けていきたいと思います。そんなきっかけをくれたこの著書は非常に有意義でした。
あらすじとイラストでわかる 禅がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- じっとするのが苦手な方
- 歴史に興味のない方
- 堅苦しいのが苦手な方
- 寺院に興味のない方
- 別に強く信仰しているものがある方
・じっとするのが苦手な方
・歴史に興味のない方
・堅苦しいのが苦手な方
・寺院に興味のない方
・別に強く信仰しているものがある方
理由
基本的に全ての人におすすめですが、そもそも興味のない方やじっとしているのが苦手な方は少し手を伸ばしにくいようにも感じます。リラックス効果があるとはいえ、10?15分、長ければ30分以上同じ体勢でじっとしていなければいけないこともあるので、そう言ったことが苦手な方は、なかなか取り入れるにはハードルが高いかもしれません。
あらすじとイラストでわかる 禅をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 座禅に興味のある方
- 中国の歴史の興味のある方
- 禅について学びたい方
- 寺院が好きな方
- 禅の名言に癒されたい方
この著書では、そもそもの禅の成り立ちから、その後の変遷、日本での禅の発展などおよそ1500年以上続く禅の歴史がまとめて学ぶことができます。また、この禅を日常の生活に取り入れたいと考えている人に対し、どのように取り入れるのか、坐禅はどうやったらいいのかについても事細かに記してあります。それこそ、先ほどお話しした宗派による違いについても明記してあります。要するに、禅をやってみたい方のためのガイドブックのようなポジションだと思ってもらえるといいかと思います。イラスト付きで説明もされているのでさらにわかりやすく学べます。