ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:真面目に取り組んでいたらいいことがあるということ
- 2:困難なことが、時に自分のプラスになるということ。
- 3:何か自分に合うものがあれば、どんなに辛い仕事内容であっても続けることができるということ。
三重県にお住いのペンネームBnyaさん22歳女性(職業:学生?)から2021年1月頃に読まれたフリーター、家を買う。を読まれたレビューになります。
フリーター、家を買う。の内容
新卒で入社したもののわずか3ヶ月で辞めた主人公が、フリーター生活を続けながらも、鬱病の母親のために必死に働くという本です。仕事を辞めたばかりの頃、鬱病であることに気付かなかった主人公は、だらだらとアルバイトを始めては辞める、家ではゲームばかり、といった怠惰な生活を送ります。しかし、ご近所付き合いから母親が鬱病になったと気づいて以降、真面目にアルバイトをし、就職活動も並行して行います。最終的にはアルバイトから正社員雇用となり、家を購入するための目標資金も貯めることができるのですが、主人公の必死で働き就職活動をする姿にとても励まされます。
フリーター、家を買う。の著者について
著者:有川浩
最も有名な作品は「図書館戦争」です。他にも「塩の街」「海の底」「空の中」といった自衛隊員が登場する自衛隊三部作も書かれています。どの作品も、現実とはかけ離れた設定の中で、リアルな男女の恋愛が書かれているため、とても楽しく読めます。
フリーター、家を買う。本の要約
この本から学べるポイント
- 1:真面目に取り組んでいたらいいことがあるということ
- 2:困難なことが、時に自分のプラスになるということ。
- 3:何か自分に合うものがあれば、どんなに辛い仕事内容であっても続けることができるということ。
新卒入社の正社員を辞めた主人公が、しばらくフリーター生活を続けながら、母親のために必死に働き、就職活動をします。
母親が近所付き合いから鬱病であるということに気づかなかったフリーター生活初期、主人公はだらだらと怠惰なフリーター生活を送ります。しかし鬱病と知って以降、母親に新しい家を購入するために真面目に一生懸命毎日を乗り越えていくという、主人公の変化に励まされます。最終的には、正社員雇用となり、無事家購入のための資金を貯めることができるというハッピーエンドとなっています。
真面目に取り組んでいたらいいことがあるということ
主人公が、真面目にフリーター生活を送る中で、バイト先の人々にその一生懸命さを認めてもらい、最終的には正社員として雇用してもらえることになった、というエピソードから学びました。現実はこんなに上手くいくとは限りませんが、どのような状況であれ、一生懸命打ち込むことで何かしら次の結果に繋がっていくということを感じました。そのため、どんなに恵まれない状況でも、その中で何か自分の感覚にフィットするものを見つけ、打ち込んでいくことが大切だと思いました。
困難なことが、時に自分のプラスになるということ。
母親が鬱病であると知ってから、見違えるように主人公が真面目に生活をするようになった、というエピソードから学びました。「金を貯めて新たな家を購入しなければ、母親の鬱はますます悪化する」というシビアな現実があったからこそ、主人公の気が引き締まり、そこから良い人間関係や経験を手にすることができたのだと思っています。自分にとっては苦痛な出来事や状況も、広い目で見たら、プラスになっているのかもしれないということに気付きました。
何か自分に合うものがあれば、どんなに辛い仕事内容であっても続けることができるということ。
主人公が真面目にフリーター生活を送りだして以降、体力的にこれまでのバイト先の中で最も辛い、工事現場で働き続けるというエピソードから学びました。なぜ主人公が、このような今までとは比にならない辛い場所で続けることができたのかというと、人間関係にあります。主人公自身の状況に共感し、励ましてくれる人たちがいたから続けることができたのだと感じましたが、これは現実世界にも言えることなのではないかと思いました。何か自分に合うものがあるからこそ我慢ができる。反対に、無理に我慢をする必要はない。ということを学びました。
フリーター、家を買う。を読んでの感想やレビュー
この本を読んだのが、私が大学4年生の頃でした。当時、就職活動真っ最中だったため、主人公が就活に悩む姿を見て「そうそう!それそれ、わかる!!」ととても共感し励まされました。そのため、この本は、就活を共にしたパートナーのような本だと考えています。「コロナで企業も採用人数減らしてるし、もし卒業までに就職できなかったらフリーター生活でいいや」と軽く考えていた自分の気持ちを引き締める内容でもありました。そんな考えからフリーター生活はダメであると。自分が、怠惰な頃の主人公と同じだと気づき、気持ちが切り替わった内容でもあります。内容全体を通し、前向きに生きる気持ちになる本でした。
フリーター、家を買う。がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 大学1.2年生
- 既に家を購入された人
- 働くことが楽しい人
- 家族が皆仲良い人
- 我慢が大切と考える人
主人公のありとあらゆる状況に共感できないと考えたためです。我慢をすることが最も大切という価値観の方なら、冒頭を読んだ時点で何かもどかしいものを感じるように思います。また、内容全体を通して、どこか現実離れした、フィクションであることをとても実感するように思います。また、大学1.2年生にオススメしない理由は、就活がまだまだ先の年であるため、今は遊びに熱中して欲しいと思うからです。働くことが楽しいと考える人も、何か共感できない部分が多く感じると思うため、オススメしません。
フリーター、家を買う。をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 大学3?4年生
- 就職・転職活動をする人
- フリーター
- 身近に鬱病の人がいる人、またはご自身が鬱病である人
- 父親が苦手な人
大学3年生、4年生におすすめと書いた理由は、「働く」ことについてきちんと考える機会になるためです。ただ単に小遣いを稼ぐ、あるいは「自分自身」の家賃のために稼ぐといった理由でアルバイトをする人たちが大半だと思います。しかし、誰かのために、しかも巨額の金額のためにアルバイトをするという状況を考えることで、アルバイトであっても働く場所があることがいかにありがたいことであるか、働けることの「貴重さ」を痛感することができるように思います。また、就職活動が始まる年であるため、必死に就活に励む主人公にとても励まされるためオススメです。悩んでいるポイントが共感できるものであったりと背中が押されます。また、母親が鬱病との設定ですが、その鬱の症状や改善方法、接し方などが詳細に書かれています。そのため、身近に鬱病の方がいらっしゃったり、ご自身が鬱病の方は何か共感できたり、「自分だけではないんだ」と励まされたりするものがあるかもしれません。また、家族の中で父親が苦手な人にもオススメな理由は、主人公の父親が自分中心でプライドが高いといったかなりの曲者として登場するためです。その中で、主人公が上手い接し方を考え、時に妥協し、少しずつ父親とわかり合っていく姿に学べるものがあるためオススメします。