【本要約】天才を殺す凡人の書評とポイント解説を総まとめ!
ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:天才は無敵ではない。
- 2:凡才が共感し、その共感を広げていかなければ、有益な才能が潰されてしまう。
- 3:天才も秀才も凡才も社会に必要であり、それぞれにやるべきことがある。
愛媛県にお住いのペンネームやずやづさん40歳女性(職業:経営者・個人事業主(自営業))から2021年4月頃に読まれた天才を殺す凡人を読まれたレビューになります。
天才を殺す凡人の内容
無敵に見える「天才」ですが、凡人に才能を殺されてしまうことがあります。いったいそれはなぜなのか?
人間を「天才」「秀才」「凡人」に分けて、それぞれの得意な点と、関係性について、それぞれがどう生きればいいかなど、味気ない説明ではなく「凡人」視点でのストーリーで解説されています。
「終わった天才」アンナの「イソギンチャク」と言われ、「秀才」の上司の実力主義についていけない「凡人」の主人公は、ハチ公像に「どうか僕に力を貸してください」と祈った。「その願い、叶えてやるワン」
天才を殺す凡人の著者について
著者:北野唯我
1987年生まれ、神戸大学経営学部卒。ワンキャリア取締役であり、情報経営イノベーション専門職大学客員教員
天才を殺す凡人のYouTube(ユーチューブ)
「サラタメさん【サラリーマンYouTuber】」にて解説がされていますので、動画で見たい人はこちらをご覧ください!
天才を殺す凡人本の要約
この本から学べるポイント
- 1:天才は無敵ではない。
- 2:凡才が共感し、その共感を広げていかなければ、有益な才能が潰されてしまう。
- 3:天才も秀才も凡才も社会に必要であり、それぞれにやるべきことがある。
天才は「創造性」で評価され、秀才は「再現性」で評価され、凡人は「共感性」で評価される。
凡人は天才を理解できず、天才は凡人に理解されたい。秀才は天才に嫉妬と憧れを持ち、天才は秀才に興味がない。凡才は秀才を天才だと思っているが、秀才は凡才を見下している。それらが三すくみのようになっており、どれもなくなっては社会を前に進められない。特に数の少ない「天才」は、数の多い「凡人」の共感を得られずに、潰されていくことが多い。
天才は無敵ではない。
凡才には全く理解できない、とんでもなくすごいものを生み出していく天才だけれど、その内実は孤独。よく言われていることであるけど、それでも天才だからいいじゃないか、と思いがちです。でも社会は、評価されなければ一人勝手に好きな仕事をすることはできないし、であれば、天才も妥協せずにいられないでしょう。皆が思っているよりずっと、天才は不安定な立場なのかもしれないと感じました。なにしろ誰も理解できないのですから。
凡才が共感し、その共感を広げていかなければ、有益な才能が潰されてしまう。
天才の才能は社会に有益なものです。けれどアインシュタインやダヴィンチのようなわかりやすく異次元の才能であればまだしも、大抵は一分野の天才であり、その分野で評価されなければ潰れていくだけでしょう。そして日本は特にそうですが、出た杭は打たれがちです。「分野」という小さな集合であれば特に、既得権益や、今のままでいい、というなあなあな空気に押しつぶされてしまうと思います。自分が凡人であるからこそ、あまりにももったいないことです。
天才も秀才も凡才も社会に必要であり、それぞれにやるべきことがある。
新しいものを創造する天才も、それを再現性あることに落とし込む秀才も、それを広げていく凡才も社会に必要なものです。天才の数が少ないから大事にしなければ、というのと同時に、秀才も凡人も必要なんです。凡人の数が多いのはその必要があるからです。自分には何もできない、誰にも必要とされていない、などと思わずになすべきことをなすべきでしょう。そしてできるならば、潰されそうな才能、天才を、凡人だからこそ評価するべきだと思います。
天才を殺す凡人を読んでの感想やレビュー
「天才」「秀才」「凡才」という視点から、人の才能がどのようなものであるのか、どのように社会は進んでいくべきか、を教えてもらったような気がします。天才のことを羨ましいと思っていましたが、それを支えていく立場が凡人だ、と考えると悪い気がしません。そして「天才」「秀才」「凡人」という分け方はあるけれど、多くは「天才20%」「凡才80%」などという、一つに言い切れない人間である、という言葉にも希望が持てました。
天才を殺す凡人の口コミ
続『天才を殺す凡人』の3分類に従えば、
やたらと本書籍をゴミというほりもとさんの(いちお屁理屈の理由は言うが…)不自然な攻撃性
天才秀才凡人のどんな位置関係になるのか
天才→凡人(理解してほしい
秀才→天才(理解してほしい
凡人→秀才を天才と思い込む#もしかそもそもエンタメなのか— 🌳kaiwa:re鳥跡師友 (@kaiware_tori) February 17, 2022
【天才を殺す凡人】凡人は共感性、秀才は再現性、天才は創造性で評価する。評価軸が異なれば当然噛み合わないので、潰し合いになるのも納得。でも結局は自分に配られた能力で戦うしかない。まずは自身の才能とその使い方を知る。負けても良いから勝負をする。そうやって過去最高の自分になっていく。 pic.twitter.com/taPOcIfL01
— あくら (@aculah_i412) February 11, 2022
これ読んだ!天才のこと知りたくて読んだけど、天才以外とその関係について物語を通して示されてて興味深い。私は秀才か。サイレントキラーかも。何かに挑戦する人には特におすすめ!→"天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ (日本経済新聞出版)"(北野唯我 著)https://t.co/x289tKqyYj pic.twitter.com/FrKxTpkufl
— Z-Mari (@ZEL_ss_MARI) February 8, 2022
天才を殺す凡人がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 才能について全く興味のない人には、意味のない本でしょう。
- 自分を分析する必要のない、楽観的な人には「だからなに?」となると思います。
- すべてが上手くいっている天才は、読む必要がないでしょう。
- よくある「突然現れた偉そうな動物が話し出す」系が苦手な人は「またかよ」となると思います。
- アンナと主人公は結局違う道を行くので、ハッピーエンドが好きな方にも向いていないかもしれません。
才能について全く興味のない人は、この本を見ても完全につまらないと感じると思います。すべてが上手くいっている人、楽観的な人にも、興味が持てる内容とは思えないです。興味がなければ「天才」「秀才」「凡人」という理解だけで頭がいっぱいになって、ストーリーが始まらないなと感じてしまうかもしれません。ハッピーエンドを望む人もそうです。
そして「突然現れた偉そうな動物が話し出す」系は、たくさんありすぎるかなと思います。
天才を殺す凡人をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 自分は凡人で何の才能もないと落ち込んでいる人に、それぞれの役割を知ってもらいたいです。
- 孤立している天才に、自分がどのような存在であり、どのような助けを必要としているか知ってもらいたいです
- 天才への嫉妬をおさえられない秀才に、天才の不安定な立場を知ってもらいたいです。
- 人間観察が好きな人に。周囲を「天才」「秀才」「凡才」で分けると、なるほどなという気持ちになれます。
- 人間関係が上手くいかない人に。「天才」「秀才」「凡才」それぞれの扱い方の部分。
「自分は凡才だと思って落ち込んでいる人」は、この本のメイン読者だと思います。とてもおすすめです。
「孤立している天才」も、天才とはどういったものなのかを知ることで、前向きに生きていけると思います。
「天才への嫉妬を抑えられない秀才」も、きっと天才が無敵に思えているでしょうから。
「人間観察が好きな人」に、これは単純に、性格分析としてとても楽しいと思います。
「人間関係が上手くいかない人」に、それぞれの特性と扱い方がわかれば、少し上手くいくようになるかもしれません。