ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:会社員(サラリーマン)の立場のままでは、どんなに頑張ってもお金の面では限界があるということ。
- 2:会社員(サラリーマン)でも、家族と連携することで、会社(プライベートカンパニー)を設立することができ、それにより会社員のみでいるよりも経済的に裕福になれること。
- 3:経済的に裕福になるとともに、家族(とりわけ夫婦)の絆が強くなる(なれる)こと。
東京都にお住いのペンネームたんばさん53歳男性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2021年9月頃に読まれたサラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさいを読まれたレビューになります。
サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさいの内容
著者が実際に行った、会社員(銀行員)時代に多額の借金をかかえ破産寸前だったところから、プライベートカンパニーを設立するとよいことに気づき、奥様を社長にすえ、大家業を営みながら少しずつ借金を返済し5年で完済し、今ではリタイアするまでに立ち直った話をもとに、読者に同じように副収入を増やす方法を教えてくれる本です。実体験を漫画と簡単な2択クイズ+簡単な解説の組み合わせで、読みやすくかつ理解しやすいように工夫してくれている本です。
サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさいの著者について
著者:坂下仁氏
経歴としては前述のとおりですが、現在は非営利型一般社団法人 お金のソムリエ協会の会長をされています。
サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさい本の要約
この本から学べるポイント
- 1:会社員(サラリーマン)の立場のままでは、どんなに頑張ってもお金の面では限界があるということ。
- 2:会社員(サラリーマン)でも、家族と連携することで、会社(プライベートカンパニー)を設立することができ、それにより会社員のみでいるよりも経済的に裕福になれること。
- 3:経済的に裕福になるとともに、家族(とりわけ夫婦)の絆が強くなる(なれる)こと。
サラリーマンは残念ながら、税金というしくみにより、どんなに頑張ってもあるレベル以上には、頑張りに見合う収入が得られないことを、体系立てて説明してくれます。それに対し、法人(プライベートカンパニー)を設立すると、税金の体系が個人(サラリーマン)と比較して各段に優遇されており、さらには様々な費用を経費とすることができ、税率をかける元となる「所得」を少なくすることで、手持ちのお金を増やすことができることを、わかりやすく読者に伝えています。
会社員(サラリーマン)の立場のままでは、どんなに頑張ってもお金の面では限界があるということ。
会社員(サラリーマン)は、給与に対し、源泉徴収という形で、まず税金や社会保険料が引かれ、残りが手取り額として手元に入る。またその税金も、給与が増えれば増えるほど、税率もアップするので、年収のレベルがたかければ高いほど、働いた分に比例した手取り額とはならず、税金・社会保険料が差し引かれる。このため、会社員の立場のみでいくら頑張っても、経済的なゆとりがもてず、また仕事ばかりに時間がとられ、人生を楽しむことができなくなる点で、限界がある。
会社員(サラリーマン)でも、家族と連携することで、会社(プライベートカンパニー)を設立することができ、それにより会社員のみでいるよりも経済的に裕福になれること。
会社(プライベートカンパニー)は、会社員であっても、家族にフリーな人(企業などの組織に属さない、無職の人や主婦などの人、という意味)を社長・代表者にして設立することができる。それにより、会社(法人)が得られるメリット(税率が個人の所得税より優遇されている、など)を、会社員の立場にいながらえることができ、結果として会社員のまま頑張って原卓よりも、家族全体としての世帯収入をふやすことができ、経済的に裕福になれる。
経済的に裕福になるとともに、家族(とりわけ夫婦)の絆が強くなる(なれる)こと。
本で紹介されている実例は、会社員の夫が、専業主婦である妻を社長としてプライベートカンパニーを設立した。これにより、妻が立場的にも経済的にも夫に依存することなく自立でき、またそれを会社員の夫が妻を支えることで、結果として2人の絆も強まり、幸せな経済生活・家庭生活を送れたことを紹介してくれている。これは、単に夫婦仲がいいだけの話ではなく、互いに自立したうえで尊重しあうという、望ましくまた目指すべき夫婦の姿であり、十分に見習いたい・見習うべきことであると思った。
サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさいを読んでの感想やレビュー
まったく次元の違う、本を読むまではこんな世界や考え方があるとは想像もつかなかったので、まさに目が見開かれた感じがしています。また、妻とは正直微妙な関係のところであったのですが、たまたま話をしてみたところ、このような分野には興味があることがわかり、そこから夫婦で努力してみようということになり、また結果として夫婦仲も以前よりよくなり(復活し)、本のおかげだと感謝しています。同じような境遇の人には、ぜひ試してもらいたい内容が盛りだくさんの本で、おすすめです。
サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさいがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 自分で行動する、やってみる、という積極性が欠ける人には、ピンとこない本かもしれないです。
- お金を稼ぐことに興味がない人
- 既にお金をたくさん持っている人
- 家族と信頼関係がない人には実践しづらいのであまりおすすめできないです。
- 他人と協力してなしとげようという意識が弱い人には、あまり適した内容ではないので、おすすめしないです
この本の究極の目的は、ルールにのっとってお金を稼ぎ、経済的な自由をえるとともに、家族(特に夫婦)の仲をもよくすることを目指す、良い所を総撮りすることを皆にも目指してもらおうとしていることです。著者もそのように話しており、実際にそのような社団法人も立ち上げている方です。ですので、そのような良い面ばかりをとらえて幸せな人生を送ることに懐疑的になる・なっていると思われる上記の5つのタイプの方には、読んでもピンとこないか、批判的なコメントをされるような気がしたからです。
サラリーマンこそプライベートカンパニーをつくりなさいをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 経済的な不安や困難から解放されたい人
- 会社員以外の収入を得る方法に興味がある人
- 家族、とりわけ夫婦が仲良くなることを望んでいるが、そのいい方法がわからず困っている人
- できるなら趣味や自分の好きなことをして経済的自由を得たい人
- お金にまつわる制度(とりわけ税金)の主なポイントを手早く学び、それにより経済的に楽になりたい人
今の時代、何よりお金に困っている段階から抜け出したい人は多いと思います。そのための実践的な方法で、誰にでも等しく適用できる方法により経済的な自由を得るまでに到達できることが、ほぼ確実であると思われる内容になっているので、おすすめしました。また、働いてお金を稼ぐことは、ややもすると自分のイヤなこと(仕事)をイヤイヤするといった印象が持たれがちであるが、この本ではそうではなく自分の好きなことでお金を稼げることも説明しているので、お勧めしました。