ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
実用性
この本から学べるポイント
- 1:自分の日常は平凡でつまらないなぁと思っていても、視点を変えればつまらない日常を面白く感じれることができる。つまらないか面白いかは感じ取る自分次第。
- 2:何でもチャレンジすることに意味がある。失敗しても、この失敗談を誰かに話して楽しもうなどというポジティブな思考でありたい。
- 3:普段見逃しそうなことも疑問に思うことで新しいアイデアが生まれることがある。
福井県にお住いのペンネームりっちさん27歳女性(職業:会社員・職員(正規雇用)?)から2021年10月頃に読まれたどうやら僕の日常生活はまちがっているを読まれたレビューになります。
どうやら僕の日常生活はまちがっているの内容
お笑い芸人のハライチ岩井の日常で起こった出来事を、岩井ならではの他人とは違う目線で描かれた、クスッと笑えるエッセイ集です。特別ものすごい事件が起こるわけではないが、平凡な日常の中での出来事で岩井が感じたこと、大きく広がっていく妄想など、とてもコミカルに描かれていてとても読みやすいです。後半には岩井の初小説も収録されており、本を普段読まない人でも、まずエッセイから話にのめりこみ、スルッと小説まで読み進めることができます。
どうやら僕の日常生活はまちがっているの著者について
著者:ハライチ 岩井勇気
お笑いコンビハライチでボケとネタ作りを担当。自身がパーソナリティを務めるTBSラジオのハライチのターンでは、トークの腕の高さも評価されている。
どうやら僕の日常生活はまちがっている本の要約
この本から学べるポイント
- 1:自分の日常は平凡でつまらないなぁと思っていても、視点を変えればつまらない日常を面白く感じれることができる。つまらないか面白いかは感じ取る自分次第。
- 2:何でもチャレンジすることに意味がある。失敗しても、この失敗談を誰かに話して楽しもうなどというポジティブな思考でありたい。
- 3:普段見逃しそうなことも疑問に思うことで新しいアイデアが生まれることがある。
本書籍は岩井の2冊目のエッセイ。冒頭では1冊目がベストセラーになったことで、2冊目の出版に前向きな出版社への不平不満から始まるという面白い出だし。その後23個の日常での出来事が書かれている。魚の骨が喉に刺さった話。トイレが詰まった話。パクチー嫌いを克服しょうとした話。など、自分も一度は経験したことのあるような話から、スピーチを頼まれていて友達の披露宴をすっぱかした話。ネット詐欺にあった話など、え!それでそれで!どうなったの!?とその後の展開が気になる話など、読みやすい話が多い。最後には岩井が初めて書いた小説に収録されている。
自分の日常は平凡でつまらないなぁと思っていても、視点を変えればつまらない日常を面白く感じれることができる。つまらないか面白いかは感じ取る自分次第。
トイレが詰まった話より、修理業者を呼んだら、確実に直る修理方法と、50%の確率で直る方法を提案される。しかしこの二つには大きな金額の差があり、岩井はそれをギャンブルをしているかのように描いている。岩井がどちらを選択し、賭けに勝つのか、ドキドキしながら読み進める。自分だったらこの出来事を、トイレが詰まって、その修理代がいくらだったという短い物語で終わらせてしまいそうだが、岩井はトイレが詰まったことで謎のギャンブルをすることになったという話にしてしまうのが、凄い。視点次第で出来事が何倍も面白く感じられることを学んだ。
何でもチャレンジすることに意味がある。失敗しても、この失敗談を誰かに話して楽しもうなどというポジティブな思考でありたい。
苦手なパクチーを克服しようとする話より。突如パクチーを克服しようと思い、炒めたり天ぷらにしたり色んな方法で食べてみるが、どれもうまくいかない。ここで岩井は、過去ピーマン嫌いをどう克服したのかを思い出す。幼少期母親にピーマンを食べないとピーマンマンというヒーローになれないよと言われ頑張って克服したのだ。じゃあパクチーマンがもしいたら…と岩井は考える。パクチーマンはパクチーの特徴を受けついでおり、主張が激しく、大勢の中にいても派手な服を着て目立っていて…結果嫌な奴という結論になり、僕はパクチーマンにはなりたくないというので話が終わる。苦手なものを克服できなかったという失敗談から、こんな話が生まれるとはと凄く驚いた。この話は夜遅くにスーパーに行ったら商品が品薄で、パクチーが目に入ったことで始まり、決してこんな面白い話を作ってやろう!と思い立って起こったことではないと思う。急なチャレンジが、ここまで面白い話に繋がるとはあっぱれ!
普段見逃しそうなことも疑問に思うことで新しいアイデアが生まれることがある。
天使の扱いが雑になってきている話より。羽があり茶色のクルっとした髪型で裸で飛んでいる神の使いである天使は、誰かが絶命すると空から降りてくるイメージだが、岩井はその天使をコンビニのトイレの、いつもキレイに使っていただきありがとうございますの張り紙で見つける。天使は便器に頬ずりをしており、これに岩井は天使の扱いが雑だと怒るのだ。たしかに天使を至る所で見かけるが、その扱いが雑だとは思ったこともなかった。自分も張り紙を作っていたら天使を飛ばしていたかもしれない。岩井の視点は他の人が見逃がしそうなことを捉えており、見習いたいと思う。
どうやら僕の日常生活はまちがっているを読んでの感想やレビュー
岩井の2冊目のエッセイは1冊目より、より日常の出来事に注目して描かれており、お笑い芸人のハライチ岩井を知らなくても、予備知識がなくても誰でも気軽に読むことができます。そして読んだ後に岩井の虜になること間違いないです。自分にも起こったことのある話にはとてつもなく共感し、自分はこうはしない!という話には感心します。岩井のような視点を持てば日常がもっと楽しくなるんだなと思える書籍です。普段本を読まない人にこそ読んでほしいです。
どうやら僕の日常生活はまちがっているがおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 普段は小説が好き
- お笑いが好きではない
- 岩井が好きではない
- ひねくれた視点が好きではない
- 人の話を聞くのが好きではない
友達の日常の話を聞いている感じで読み進めていたので、そもそも人の話を聞くことが好きではない人には不向きかもしれません。また、岩井が普段テレビに出ているのを見て、こいつの発言はひねくれているな~とか、もっと素直に物事を見ればいいのにと思ってしまう人には、理解できずに、逆にイライラしてしまうかもしれません。話の中にびっくりするような驚きの展開などがあるわけではなく、あくまでも日常なので、映画化されるような超大作の小説などを普段読んでいる人にも不向きかもしれません。
どうやら僕の日常生活はまちがっているをおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 普段本を読まない人
- 自分の日常がつまらないと感じている人
- クスッと笑える本に出会いたい人
- ラジオを聴くのがすきな人
- お笑いが好きな人
自身がお笑い芸人や、お笑い芸人のラジオを聞くのが好きなので、そういったお笑い好きな人にはマッチすると思います。本を読む習慣は全くなかったので書籍を購入することに迷いがありましたが、最後まで楽しく一気に読めました。岩井の声で話を聞いているように文章が頭にスラスラ入ってきます。その後この調子で読めるかもと思い、とある小説を読もうとしましたが挫折。普段を本を読まない人、活字が苦手な人も、この本なら私のように読み切ることができると思います。