ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:ありのままの自分の考えを受け入れること
- 2:自分と向き合うことの大切さ
- 3:妄想や思索の楽しさ
東京都にお住いのペンネームぼんどさん27歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2021年7月頃に読まれたお茶の時間を読まれたレビューになります。
お茶の時間の内容
カフェや喫茶店でのあるあるや過ごし方について、絵とユーモアを交えて書かれている本。老舗のカフェで編集者の方とお茶をしながら打ち合わせをする風景が度々描かれていて、お茶をして一息つきたくなります。カフェで隣の会話がやけに大きくて気になったこと、同じ空間にいる人の人間模様が気になったこと、初めて会った誰かをいつかの自分と重ね合わせて俯瞰して見たことなど、一度は経験のありそうな日常の一コマが描かれています。人の奥底にある少し黒い部分が人間味あふれていて、共感できる方は多いのではないでしょうか。
お茶の時間の著者について
著者:益田ミリ
日常に潜んでいる小さな幸せの尊さや、たまに心をざわつかせてしまうもやもやなど、人の心の複雑さや繊細さを笑いを交えてエッセイを描く方。
お茶の時間本の要約
この本から学べるポイント
- 1:ありのままの自分の考えを受け入れること
- 2:自分と向き合うことの大切さ
- 3:妄想や思索の楽しさ
お茶の時間が好きな方、お茶の時間が取れない慌ただしい日々を過ごしている方に読んでほしい一冊です。次に過ごすお茶の時間で、今までとは違うポイントに目がいき、お茶、お菓子、空間、自分とより深く向き合うことができるはずです。この本を読むことで、まるで自分がお茶をしているかのような錯覚に陥るほど、リアルで共感できる描写が多いです。読み終わった時には、リラックスした気分になり、次のお茶の時間が待ち遠しくなります。
ありのままの自分の考えを受け入れること
この本では外のお店でお茶をするので、店員さんの態度や客層など外野の刺激が多くあります。そんな中で、ポジティブなこともあればネガティブな思いも当然浮かんできます。その思いを口にするかは別として、自分の感じたことをどう解消するかという点が読んでいて気になりました。私はネガティブな思いを巡らせたり口にすることが、あまり良くないことだと思っていましたが、そういう思いがあることは人間味があって面白いと捉えられるようになりました。
自分と向き合うことの大切さ
ゆっくりお茶を飲む、という行為や時間の過ごし方はとても贅沢なものです。仕事をするのも良し、おしゃべりするのも良し、ずっと頭に浮かんでいた悩みを熟考するのも良し、人間観察をするのも良し、それぞれに色んなお茶の時間があります。思い思いに時間を過ごすことで、自分に正直になれると思います。自分の思いつくまま真っ直ぐに過ごすことで、自分を労り、癒し、今まで以上に自分自身を大切にできそうな希望を与えてくれます。
妄想や思索の楽しさ
目にしたことや思いついたことをどんどん派生させ、頭の中を物語でいっぱいにすることはなんて楽しいのでしょうか。事実と違っていても構わない、だって私が楽しむために考えた娯楽だから。考えるだけでわくわくすることって誰にでもあると思います。自分の好きなようにシナリオを描いて、現実離れしたことを考えても、リアルに忠実に将来に直結することを考えても、自由です。考えることで世界が大きく広がり、考えの幅も広がります。
お茶の時間を読んでの感想やレビュー
益田ミリさんのお茶の時間を真横で見ているような、臨場感がある本です。益田ミリさんのお仕事の風景を覗くことができ、興味深いです。読み終わったあとは温かい紅茶を飲んだような、じんわりとした温かい波が押し寄せてきます。私は今のままでいいんだ、と思わせてくれる一冊です。私は自分とゆっくり向き合いたいなという時に手に取ります。読み終わった後はお茶の時間が待ち遠しく、愛おしく思えます。お茶の時間、自分を愛しましょう。
『お茶の時間』
益田ミリ(講談社)美味しい紅茶にキラキラしたケーキ
お茶の時間あるあるにほっこりしたり、ちょっと自分について考え直して見たり…アフタヌーンティーにいきたいな#読了 pic.twitter.com/MY03LkWmuo
— |絵を描く書店員| (@koikoi_books) November 20, 2022
あるある~って納得共感がいっぱい。
なんてことのない日常で気がつくといつも「お茶の時間」になってる。
#読了 #お茶の時間 #益田ミリ pic.twitter.com/2VBsHLatZb— さつき (@may_202005) December 9, 2020
お茶の時間がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 毒のある表現が苦手な人
- 文章メインの本を読みたい人
- 20代以降の女性で、リアル感のある少し暗い話が苦手な人
- なし
- なし
基本的に全ての人におすすめですが、人の話を盗み聞きしている場面、店員さんの態度から深読みして傷つく場面、他人に親切にできない場面などがあり、もしかしたら自分の道徳心と一致せず、読んでいて暗い気持ちになってしまう人もいるかもしれません。とても人間味があり、うんうんと大きく首を縦に触れる場面でもあるので、読むことでモヤっとした気持ちが晴れるかもしれませんし、自分の知らなかった感情が湧き出て来るかもしれません。
お茶の時間をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- のんびり癒されたい人
- 日常エッセイが好きな人
- 考え事が好きな人
- なし
- なし
ゆるゆるとした絵と多すぎない文字数でリラックスして読むことができます。お茶の時間という誰もが経験したことがあるであろう時間で、みんながどんな風に過ごしているのか、何を考えて過ごしているのか、人の頭の中を覗いたようなワクワク感もあります。ですが、ほんわか系かと思いきや、人生の折り返し地点について考える場面が出てきたり、人の心理に共感する場面があったりと、ただのゆるい日常エッセイだと油断して読んでいるとグサッと胸に刺さるシーンがあり、ハッと考えさせられる場面が多々ありました。主人公はよく気づき、考える人なので、共感できる人は多いのではないでしょうか。