人文・思想

【本要約】嫌なこと、全部やめても生きられるの書評とポイント解説を総まとめ!

ご紹介する本

嫌なこと、全部やめても生きられる

ジャンル: 人文・思想

著者: プロ奢ラレヤー

出版社: 扶桑社

発売日: 2019/12/20

本の長さ: 183ページ

10.

総合

10

読みやすさ

10

学び

10

面白さ

この本から学べるポイント

  • 1:意外なところに需要がある
  • 2:生きていく方法は色々ある
  • 3:見栄が一番コストがかかる

鹿児島県にお住いのペンネームてげてげさん32歳男性(職業:学生?)から2021年10月頃に読まれた嫌なこと、全部やめても生きられるを読まれたレビューになります。

嫌なこと、全部やめても生きられるの内容

人に飯を奢って貰うことで生計を立てている著者が書いた新しい時代の変わった生き方の本。
これまでの常識では考えられない、とても食っていけるような方法には思えない方法で生活している、著者の自伝的エピソード部分と奢りに来た多種多様な生き方をした人のエピソード部分で構成されている。
上昇志向まるで逆の考え方で、最低限生きるには何が必要かと言う視点から始まっている。
これまでの世間では考えられないような生活だからこその、今の世間の矛盾点にも言及している。

嫌なこと、全部やめても生きられるの著者について

著者:プロ奢ラレヤー
主に人に飯を奢って貰うことで生計を立てている人。
奢りに来る人が多いので、現在では奢る人に条件付けなどもおこなっている。

嫌なこと、全部やめても生きられる本の要約

この本から学べるポイント

  • 1:意外なところに需要がある
  • 2:生きていく方法は色々ある
  • 3:見栄が一番コストがかかる

生きるためには嫌な仕事も頑張って行かなければならない。と言う昔から続く世間の価値観をあっさりと覆す話に溢れている。
著者自身も人に奢られることで生計を立てている。
その他、著者に奢りに来る人も変わった趣味やそんな需要があるのかと言う職業、世間の抜け穴と言うか盲点みたいな部分に目をつけて大儲けしている人や、世間的に成功者とされる人の意外な苦労など、とにかく今まで普通と思っていた常識から離れた、別の仕組みで生きている人々の話。

意外なところに需要がある

まず、著者が生計を立てている方法が人に飯を奢ってもらうと言う点。
大学を中退し、手ぶら状態で世界を放浪してきた著者は、帰国後に知り合いの家を転々とする日々を送っていた。
そこで飯を奢って貰う時に、自身の体験などを語るうち、面白いやつだと思われ、奢りに来る人が大勢になる。
そうしているうちに、奢りに来る人自身も人とは違う変わった体験をしている人が多く、その話をTwitterに投稿したところ、さらに奢りに来る人が増えると言う流れから、そんな需要ってあるんだと驚きと共に学びになった。

生きていく方法は色々ある

ホームレスと残飯をあさって食糧を得たり、川の水にやでてないパスタをさらして食べたり。著者は結構なサバイバルも行っている。
そもそも、帰国後の著者には家がなく、知り合いの家を転々とする日々を送っていた。
著者曰く「実家が10軒あれば生きていける」とのこと。ここで言う実家は生まれ育った家と言う意味ではなく、居候しても構わない家のことらしい。
人と人とは衝突することもある。
例えば、生まれ育った家でニートをしていても、親の機嫌を損ねたら出て行かなければならない。
しかし、居候出来る家が10軒有れば、合わなければ別の家に居候すれば良いと言う具合。
そんな方法で生きていけるのかと学ぶことが多かった。

見栄が一番コストがかかる

都心のタワーマンションは著者にとって不便でコストがかかるものらしい。
雨風しのげて、贅沢を言うなら猫が飼えれば十分とのこと。
著者にとってタワーマンションは大きなエントランスや長いエレベーターなど、家に着くまで時間がかかって不便。大きな部屋もトイレに行くまでに時間がかかって不便。さらに言うと寝る時に電気を消してしまえばタワーマンションもボロアパートも真っ暗で変わらない。
よって高い家賃でタワーマンションには住みたく無いとのこと。
その他、世間で言う成功者はモノそのものより見栄にコストをかけているとの話が展開される。

嫌なこと、全部やめても生きられるを読んでの感想やレビュー

そんなやり方で生きていけるんだと言う驚きの連続でした。さらに、世の中には今まで見たことも聞いたこともないような趣味嗜好の人もいて、そこで回っているビジネスなどもあり、視野が広がりました。
奢られることで飯を食い、人の家で生活し、奢ってくれた人の話をSNSで紹介したり、自身の見解を投稿したり。そのうち閲覧者が増えて有料コンテンツで発信して収入を得られるに至るなど。
良い学校に入って良い会社に勤めて良い暮らしをすることだけが正解ではなく。色々あって良いじゃないかと思えました。

嫌なこと、全部やめても生きられるがおすすめでない人

こんな人はおすすめしない

  • 上昇志向が強い人
  • 良い暮らしがしたい人
  • 負けず嫌いな人
  • 強い信念を持っている人
  • なし

「嫌なこと、全部やめても生きられる」と言うタイトルの通り、この本は成功者になるためのステップアップの方法などが書かれた本ではありません。
むしろ、いかにして嫌なことをせずに生きていくがについてがメインテーマとも言えます。
なので、上昇志向が強く、成功者になりたい人には向いてないと思います。
また、世間的に良い暮らしだと思われるような暮らし方をしたい人にも向いてないと思います。コストカット重視です。
負けず嫌いな人にも向いていません。勝ち上がっていく生き方から降りた生き方が紹介されています。
将来は結婚して子供が産まれて家を建ててなどのライフプランがある人にも向いてないと思います。

嫌なこと、全部やめても生きられるをおすすめしたい人

こんな人におすすめ

  • 生きづらさを感じている人
  • やる気のない人
  • 裏話が好きな人
  • 常識を疑ってかかるタイプの人
  • 多様な価値観を知りたい人

「嫌なこと、全部やめても生きられる」と言うタイトルの通り、今の生き方に生きづらさを感じている人には視野が広がる良い本だと思ったため。
やる気がなくても生きていく方法が満載なので、やる気がない人にもおすすめ。
奢りに来た様々な職種の人々は、その職業の裏事情を語ってくれているので、裏話が好きな人に向いている。
著者自身、今の世間的常識とは離れたような仕組みで生活しており、奢りに来た人も変わった趣味や変わった職業の人も多く、その生き方にはその生き方の楽な面や苦労する面など、普通に暮らしていたら、なかなか出会うことのない人々の話が多くのっているので、価値観の多様さについて見識が広がったため。







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