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母_青木さやか
【本要約】母の書評とポイント解説を総まとめ!
ご紹介する本
総合
読みやすさ
学び
面白さ
この本から学べるポイント
- 1:相手の気持ちを察すること。
- 2:親子関係。
- 3:人間関係。
新潟県にお住いのペンネームねこさんさん55歳女性(職業:専業主婦(主夫)?)から2021年10月頃に読まれた母を読まれたレビューになります。
母の内容
作者のお笑い芸人でありタレントの青木さやか氏が母親に対する憎悪のような感情を、母親ががんのためホスピスに入院し死に至るまでの間に努力し、徐々に克服していく様子の描写。そしてそのことにより、彼女の人生が好転していった様子が描かれている。また、その他の彼女のこれまでの人生の中での荒れていた時期の思い出に残るエピソードが読みやすい軽快な文章で描かれている。親子関係のうまくいかない感情をどのように消化していったのかがとても共感できる内容でした。
母の著者について
著者:青木さやか
"お笑い芸人であり、女優、司会者、フリーアナウンサー。
両親がお二人とも教師であり、厳格に育てられた経緯がある。"
母本の要約
この本から学べるポイント
- 1:相手の気持ちを察すること。
- 2:親子関係。
- 3:人間関係。
親子という関係は簡単なようであり、とても難しく、誰もがたやすく良い関係が築けるものではない。お互いに良かれと思って行った行為が相手にとってはとても、迷惑だったり、愛情を感じられなかったり。本当に厄介なものだと痛感した。また、うまくいかない親子関係が子供の人生にこれほどまでに、影響を与えるのかと子供を持つ者はだれしも、不安になる気持ちを抑えられないであろう。子供の立場の作者から歩み寄ることができて最後はよい方向に向いたことでホットできる内容でした。
相手の気持ちを察すること。
作者の母親は容姿端麗、頭脳明晰の方で、作者に対しても完璧を求めていたと彼女は感じているようだった。しかし、本当にそうだったのだろうか?母親は完璧なのが当たり前で、自分は幸せだったため、それが娘の幸せのためだた信じて疑わなかっただけで、決して彼女を愛していなかったわけではないと思う。母親が自分の思う幸せを押し付けるのではなく、子供である作者の望みを察することができたら、どんな親子関係になっていたのだろう。それが大切な気がした。
親子関係。
親子関係はおなかの中に命を宿した時から始まり、一瞬の気を抜くこともできない作業の繰り返しで成り立っているのだと痛感した。最良の親子関係とはいいがたい親子関係の私としては、母からの立場で思い出すと、子供のためを思ったり、自分の子供時代を振り返って、こうしてほしかったとの思いから、良かれと思った行動が子供にとっては迷惑だったり、子供を叱るときに、つい感情的になっていたことを思い出し、それが現在の親子関係の原因なのだと反省した。
人間関係。
親子関係に苦しみながら、真実は違うのだが、母親に愛されてこなかったと思い込むことで、自暴自棄な生活を送っていた作者だが、周りの人間のなかには彼女に対して愛情をたっぷりもって接している多くの人が描かれていて、社会にでると、当たり前だが厳しい人間関係が多い。が、それに反して、家族以外の愛のある温かい時間を過ごせることにより、人間は変わっていけるのだと感じとれた。人間はやはり愛情を感じ取れると、ほかの人にも愛情をもって接することができる、これからでも遅くはないと学んだ。
母を読んでの感想やレビュー
ちょうど、今、親子関係について、毎日毎日、自問自答している私にとっては、この一冊は心を少しばかり、軽くしてくれる書籍となりました。作者が心に常に重いものを感じながらも、力強く、個性的な生き方を進んでいく様子に、私にはできないが、すがすがしさを感じ、自分の子供はこんな風に生きていってくれればいいなと感じました。それは、子供からしたら、親として大したこともしてくれなかったのに、虫が良い話と思われそうですが。
母がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- 人生がうまくいっている人
- 親子関係が良好な人
- 将来に不安のない人
- 子育てに悩みのない人
- 仕事が順調な人
人生順調、親子関係順調、将来不安がない、子育て順調、仕事順調なんて、全てうまくいっている人は、まあ、あまりいないと思いますが、うまくいっている人にしたら、この本の中のドロドロとした思いは理解できず、作者がわがままなだけのようなふうに受け取ってしまい、行動もただただ怪しい行動をとっているだけにしか映らないのではないだろうか。そして、全く共感できず、ただただ、つまらない話にしか思えないのではないかと思うから。
母をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- 人生に行き詰っている人
- 親子関係に悩んでいる人
- 将来が不安ない人
- 子育てに不安ない人
- 仕事がつまらない人
私自身が子育てをそろそろ終わる時期を迎えている年代ですが、親子関係があまりうまくいっていない気がして、まだ子育てが終了できないと感じているときに、この本と出会いました。子供の将来にも不安を感じたり、それは、私の子育てが悪かったのではないかと思ったり、頭の中でぐるぐると思いがめぐっているときに、この本を読んだことにより、少し気がはれて、すがすがしい気持ちになれ、ほんの少しだけですが前向きになれたからです。