ご紹介する本
減量の正解
ジャンル: エンターテイメント, 音楽
著者: エリック・ヘミングソン (著), 下倉 亮一 (翻訳)
出版社: サンマーク出版
発売日: 2021/8/3
本の長さ: 246ページbr>
この本から学べるポイント
- 1:ダイエットはやめるべき
- 2:ダイエットに依存せず、自分の身体や食べ物と向き合う大切さ
- 3:ジャンクフードをまずやめるべき
千葉県にお住いのペンネームえみくんさん40歳女性(職業:その他)から2022年5月頃に読まれた減量の正解を読まれたレビューになります。以下からKindleや中古で購入できるので興味がある方は是非見てみてください
減量の正解の内容
「ダイエットをすればするほど太りやすい体質になるのが人間の身体である」ということが、科学的なエビデンスをまじえて述べられています。食事制限などで体重が減るのは一時的であり、必ずリバウンドする。それは人類が長い間飢餓状態に慣れていたから。広い視点からみると現代のような食べ物が余っている時代が特異であり、人間の身体はそれに対応できていない。ダイエットで飢餓状態を経験すると、少ない食べ物で身体の機能を維持できるようになるため、通常の食事に戻った時に太ってしまう。しかも、恒常機能によって一定の体重を保とうとするため、ダイエットとリバウンドを繰り返すたびに太っていく。
減量の正解の著者について
著者:エリック・ヘミングソン (著), 下倉 亮一 (翻訳)スウェーデン、ストックホルム体育大学で研究している体重研究の世界的なスペシャリストです。英国ブリストル大学とノーベル賞選定機関カロリンスカ研究所で肥満について研究を重ねていました。
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【本要約】減量の正解 ~ダイエットに失敗する理由から正しい減量の方法まで~【アニメで本解説】
減量の正解本の要約
この本から学べるポイント
- 1:ダイエットはやめるべき
- 2:ダイエットに依存せず、自分の身体や食べ物と向き合う大切さ
- 3:ジャンクフードをまずやめるべき
タイトルにあるように、正しい減量とは何かを科学的な視点から解説しています。近年は少しずつキャッチーなダイエットの弊害が認知されてきましたが、いまだに痩せていることが健康や魅力的だと考えている人は多いでしょう。本書は、そのようなダイエット=美、健康といった価値観を改めて見直す動機や勇気を与えてくれます。子供時代にストレスフルな生活を送っていた人は肥満になりやすいという研究結果などもとりあげています。ダイエットで苦しむ人に向けて語られている部分を読んで、心が軽くなる人も多いでしょう。
ダイエットはやめるべき
本書の訴えているのはダイエットをすればするほど太るということです。科学的なエビデンスがあるため説得力があります。ダイエットを続けていればいつか理想的な体型と体重が手に入る。そのような幻想は捨てるべきだなと思いました。ダイエットで食事制限をしていると、ハイの状態になることがありますが、そう考えるとちょっとした依存症だと言えます。依存症はタバコなどもそうですが、きっぱりやめるのが一番簡単な方法です。この本を読んだ後ダイエットを一切やめましたが、本に書いてあったとおり、過去の最高の体重までしか増えませんでした。
ダイエットに依存せず、自分の身体や食べ物と向き合う大切さ
ダイエットを続けるということは、ずっと自分の身体や体重、体形を否定している状態です。現代人は物心ついたころから、テレビなどの理想的なプロポーションになるべきだと思わされています。そこにキャッチ―な広告などが不安をあおって商品を売りつけるというサイクルがずっと続きます。当然自分の身体に満足したこともなく、自尊心は低くなるでしょう。ダイエットをやめて、自分の身体に感謝することはとても大切だと思います。まだダイエットをしていると食べ物をカロリーや栄養の面からしか見ることができませんが、それがどれほど貧しい事かわかりました。
ジャンクフードをまずやめるべき
ダイエットをするよりも、まずジャンクフードをやめるべきだとわかりました。ジャンクフードには麻薬のように作用する添加物や作用がたくさん使われています。少し口にするだけで、どんどん食べたくなります。日本ではそうでもないかもしてませんが、アメリカの子供の肥満を考えると恐ろしいです。子どもの頃からジャンクフードを食べ続けていたら寿命が縮むでしょうし、集中力など認知的な機能にも悪影響があるでしょう。カロリーよりも成分表を気にするようになりました。
減量の正解を読んでの感想やレビュー
読んだのは去年ですが、読んだときは心が軽くなり、ダイエットの苦しみから解放されたと思いました。10代からダイエットを繰り返し、摂食障害になりかけたこともあるため、ダイエットをこの先もうしないと決断できたことは本当に良かったです。本書に出会っていなかったら、今も苦しんでいたかもしれません。この本の内容は、小学校などで教えると子どもにとっても良いだろうと思っています。ジャンクフードに関しても役立つ内容なので、また読み返してみたいです。
減量の正解がおすすめでない人
こんな人はおすすめしない
- ダイエットが好きな人
- 肥満で悩んだことがない人
- 科学的なエビデンスがあっても、常識以外は信じない人
- なし
- なし
基本的にすべての人におすすめですが、現時点で肥満で悩んだことがない人やダイエット自体に興味がない人は読むモチベーションがないと思います。中にはダイエットが好きで得意だという人もいるかもしれません。悩んだことがない人と同じように、読む必要がないと感じるのではないでしょうか。本書は科学的なエビデンスがきちんと提示してありますが、現時点でダイエットの常識とは言えないかもしれません。テレビで流れるような情報だけを信じる傾向のある人は、本書を読んでも納得しない可能性があります。
減量の正解をおすすめしたい人
こんな人におすすめ
- リバウンドを繰り返して悩んでいる人
- 正しい減量について知りたい人
- ストレスで太りやすい人
- ダイエットで苦しんでいる人
- 子どもの食生活やダイエットが心配な人
ダイエットしてはリバウンドするというのを繰り返す人は多いと思います。また太ってきたなと思って減量する、またリバウンドするというのが一生続くのかと悩んでいる人にぴったりの本です。巷には失敗しないダイエット法が溢れていますが、そんなものはないとこの本を読めばわかるでしょう。ストレスを感じやすい人やストレスで太りやすい体質の人が読めば、少しずつ自分に優しくするコツがつかめるかもしれません。健康的な体重を維持するためには子どもの頃から食物や減量に関する正しい知識を学ぶ必要があります。自分以外の家族などのために読みたい人にもおすすめです。